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2014-10-01[n年前へ]

いつも持ち歩く普通のスマホで超リアル撮影・表示アプリを作ってみよう!? 

 今日は9月も終わり、10月1日になりました。この9月30日のおおよそ一ヶ月前は、ちょうど8月から9月になり夏休みが終わる夜近くでした。夏休みが終わる時期…というわけで、ちょうどその頃は、夏休みの工作的特殊カメラをど作っていました。しかも、とても面白いことに、そのカメラを使って、偶然にもゴッホやルノワールやセザンヌやクリムトやゴーギャンや(以下省略)の絵画を特殊撮影して、さらにVR再現したりしてみました。

 今日は、そんな特殊カメラを使った特殊撮影をしなくても、何の細工もしていない普通のスマホで撮影したもので、眺めたものをリアルに再現できるシステムを作ってみました。カメラ撮影は、iPhoneを手に持ち・駅のポスターを眺める方向を変えつつ動画撮影し、周りの景色がポスターに映り込むさまを利用して、金箔が貼られた横浜中華街ポスターを復元してみました。

 ちなみに、WEBブラウザ上でグリグリ眺めることができる URLリンク先はこちらになります

2014-10-03[n年前へ]

アニメ絵の法線分布を擬似的に算出し、”リアルな”アニメ絵を作り出してみよう!? 

 tweetで流れてきたアニメ絵を眺め、「アニメ絵の法線分布を擬似的に算出した上で、その法線分布を使ってハイライトや陰影を合成した”リアルな”アニメ絵」を作り出してみたら面白いかも…と思作業を始めました。そんな作業をしているうちに、ふと気がつくと、まるで「服脱がしゲーム」みたいな作業になっていました。…というわけで、ここら辺で「こ・これは、もう止めよう」と思った最後の瞬間が次の画像になります。

アニメ絵の法線分布を擬似的に算出し、”リアルな”アニメ絵を作り出してみよう!?アニメ絵の法線分布を擬似的に算出し、”リアルな”アニメ絵を作り出してみよう!?アニメ絵の法線分布を擬似的に算出し、”リアルな”アニメ絵を作り出してみよう!?






2014-10-04[n年前へ]

画家の「代表色」を当てる目(色)利きゲームをしてみよう!? 

 4人の画家が描いた名画をGoogle画像検索で集め、画像を構成する「代表的な色」を算出して並べてみました。絵画中の画素を色度距離でクラスタリングすることで「数個」に絞る、ということを収拾した画像群にそれぞれ適用して、得られた「色」を並べた、という具合です。

 画家が使う色には、その時代に使われていた絵の具の特徴や時代が好んだ色や、あるいは画家自身の好みなどを反映した特徴・個性があって、色を見れば一目瞭然に描いた画家を感じることができるに違いない…と思い並べてみましたが、一体どの時代のどんな4人が登場しているのかどうかわかるでしょうか?

 ちなみに、登場している画家は、フェルメール・レンブラント・ゴッホ・ゴーギャンです。これを眺めてみると、ゴーギャンはやっぱりゴーギャンで、レンブラントもやはりレンブラント…そして、ゴッホの代表色は、変色しがちなクロムイエローがもしも変色していなかったら、どんな鮮やかな色だったろうか…とか色々想像したくなります。

画家の「代表色」を当てる目(色)利きゲームをしてみよう!?






2014-10-05[n年前へ]

画家が使った「色」を「距離」にした「画家の空間」を描いてみよう!? 

 昨日は、画家の「代表色」を当てる目(色)利きゲームをしてみたので、今日は画家の代表作をGoogle画像検索で収拾し、それら名画に使われている使用色を「距離」として、つまりは色空間での距離をものさしにして、画家の「地図」を描いてみました。

 そんな色空間を眺めてみると、たとえばゴッホが描いた絵画の色空間を眺めてみると、左(上)の領域、つまり、緑(や赤)を主体にしたものよりも、それ以外の青や黄色の世界が「眩しい昼」や「星輝く夜」っぽくて好きだなと、自分の好みを感じたりします。

 あるいは、フェルメールの絵画を集めた世界地図を眺めると、…使われている色の違いというのか、あるいは、その明るさ・鮮やかさの違いというのか、北向きの窓から室内に差し込む光を頼りに描かれた絵はぼんやりとしていて、明るさが足りない日本海側の冬景色…に見えてきたりします。

 ちなみに、「ゴッホの世界地図」を作ってる途中の計算動画は、下のような感じ。まるで、ゴッホの絵画たちがみんなでダンスを踊ってる感じ。マティスが描いた絵画で眺めてみるのも結構面白いかも。

画家が描いた絵画に使われた「色」を「距離」にした、「画家の空間」を描いてみよう!?画家が描いた絵画に使われた「色」を「距離」にした、「画家の空間」を描いてみよう!?画家が描いた絵画に使われた「色」を「距離」にした、「画家の空間」を描いてみよう!?






2014-10-06[n年前へ]

アニメ画像を「リアル」にする本末転倒な画像処理を考えてみよう!? 

 というわけで、アニメ画像を「リアル」にする本末転倒な画像処理を考えてみよう!?を書きました。

 とはいえ、普通の画像や風景やリアル3次元の人物ポートレートだけでなく、アニメ画に対する画像処理って少し面白いような気もします。色んな絵描きさんの手癖や好みを真似た画像処理・レンダリングを行うことで、雰囲気ある2次元アニメ画を作り出すのも、かなり面白いような気がします。

2014-10-11[n年前へ]

「(役に立たないものばかりな)知ってトクする裏ワザ」で「これは使えるかも!」と思うワザ 

 「(役に立たないものばかりな)知ってトクする裏ワザ」で「これは使えるかも!」と思うワザを書きました。

 「知っているとトクする裏ワザ」紹介は、TV番組でもネットまとめ記事でも、定番中の定番です。裏技を知っていればいつか役に立つこともあるかもしれないし、あるいは、裏ワザを使わなかったとしても、それを話のネタにして楽しめるかもしれない、というわけです。実際のところ、数々ある裏ワザ中で現実に役立つことというのは意外に少ないものです。なぜかと言えば、普通に役立つのであれば、それは「裏」ワザなんて役回りでなくて、社会常識の必須知識なお得ワザになっているはずです。…だから、つまりは「あまり役立たないけれど面白いこと」を言い換えたものが「裏ワザ」と呼ばれるわけです。

「(役に立たないものばかりな)知ってトクする裏ワザ」で「これは使えるかも!」と思うワザ






2014-10-13[n年前へ]

「(台風の)風速と疑似オッパイの変換・対応グラフ」で人生何事もポジティブ思考で味わおう!? 

 台風19号(2014年版)が日本列島を縦断している最中です。Vongfong(ヴォンフォン)=スズメバチと名付けられた台風19号は、九州から関西にかけて(今現在)、強風で襲いまくってるといいます。強風が吹き・その被害をわたしたちが被らざるを得ない…となれば、そのマイナスを何とかプラスに変えてみたくなるものです。だから、今日は、ちょっと真面目に「(台風の)風速と疑似オッパイの変換・対応グラフ」を作ってみることにしました。

 疑似オッパイ、つまりは、掌で風を受ける時の 感触は風速のおよそ2乗に比例します。そして、その風速と疑似オッパイの重み・感触の対応関係は、流体計算をすることで、時速60kmの風は430g重相当だという計算がされています(参考:「時速60kmの風」は「アンダー85cm Cカップを1.3mm押し込む感触」で「ウィダーゼリーの重さ」とほぼ同じ!?という法則…ただし、計算結果が若干違っていて、正確にはDカップ相当です)。そこで、この関係を使うと、一体何カップが風速何メートル相当かを計算することができるのです。

 ちなみに、掌の大きさが10cm四方…つまり0.01m^2だとすると、170 Paの圧力を受ける掌は1.7 N = 0.170kg重の力を受けます。つまり、時速60kmの風を掌に受ける時、あるいは、アンダー85cmCカップのおっぱいを1.3mmほど押し縮める時、掌はウィダーゼリー(1パック180gです)を載せた時と同じ程度の力を受けるのです。…それを逆に言うならば、「ウィダーゼリーの重さ」がわからなかったら、アンダー85cmCカップのおっぱいを1.3mmほど押し縮める時の感触を思い出せば良い、というわけです。

 

 というわけで、作成してみた「(台風の)風速と疑似オッパイの変換・対応グラフ」が下図になります。これはアンダー75cmの場合のA〜Nカップが風速何メートル/秒かを示したものです(参考:おっぱい解析ライブラリ)。 実は、風速(m/s)は疑似オッパイのカップはほぼ比例する(風速の1.x乗がカップ数に比例する)ということがわかります。*

 台風19号は日本列島に風速30〜40m/sの風を吹きつけながら進んでいる…ということは、J〜Nカップ(アンダー75cm)相当の疑似オッパイ感触を全日本列島に配達しながら縦断している…というのが、今日の全く役に立たない科学の知識です。


 *風速の1.x乗がカップ数に比例するというオーダーは、風速が与える圧力や(アンダーバストとトップバストの差に応じて決まる)カップ数の関係を、頭に思い浮かべることができる人にとっては、とても興味深く心地良い関係なのではないかと思います。

「(台風の)風速と疑似オッパイの変換・対応グラフ」で人生何事もポジティブ思考で味わおう!?「(台風の)風速と疑似オッパイの変換・対応グラフ」で人生何事もポジティブ思考で味わおう!?






2014-10-14[n年前へ]

日経株価と円為替レートの変化は、一体どっちが先行するか!? 

 どなたかのtweetを眺めたのをきっかけにして(この日記、とても面白く話が進んでいます)、

  • 円建ての日経平均株価(青色の線)
  • ドル建ての日経平均株価(緑色の線)
  • 円のドルに対する価値(赤色の線)
の時系列変化を、2011年の年頭から先月頭くらいまでの3年半の期間にわたり、眺めてみました(日経のデータ)。縦軸は、円建ての日経平均株価が左の軸(円)で、残り2つは右軸です(単位は、それぞれドルとドル/円)。

 こうして眺めてみると、円の価値が株価に位相遅れを持って動くように見えます。 …おや?円安になると日本企業の株価が高くなる、というロジックかと思っていましたが、「円の価値が株価に位相遅れを持って動く」ということだと、その因果関係順序のつじつまが合わなくなってしまいます。「日本企業の株価に連動して為替が追従する」になってしまいそうです…。

 今回のグラフ作成を行うにあたり、円為替レートと日経株価のタイミングを正確には(私が)合わせていなくて、10日くらいのズレが存在します。そのせいで、株価と為替の変化因果関係を正しく伝えることができないグラフになってしまっているのでしょうか?

 為替と日本経済の因果関係という経済の基本を、自分がわかっていないことに気づいたので、この調査は明日またすることにしよう…と日記には書いておくことにします。

日経株価と円為替レートの変化は、一体どっちが先行するか!?






2014-10-16[n年前へ]

経済原理に基づくアニメキャラクタのプロフィール(横顔)や米国籍取得のヒミツ!? 

 最近のつぶやきから。

 ルパンv.s.コナン動画を流しつつ作業する。で、(ビルドエラーの原因より何より)不思議だったのが、どうしてコナンキャラたちは、斜め方向から見た時「口が左右対称からほど遠く手前側だけにあるのか」ということ。必然の理由があるはずだけど…。

@hirax こんばんは。真横から口を書くと輪郭が動くので口パクで済ませられないからではないですかね。多分。

 なるほど!それは確かに「必然の理由」っぽい。…経済原理から来るアニメ製作のデザインパターン解説本とか読みたいかも。 > "真横から口を書くと輪郭が動くので口パクで済ませられないから"

@hoshistar81 どう考えてもこの口の位置はおかしいと思う。
 この(@Kelangdbnさんの)語るロジック、なんだかとても変な気が…。だって、両者で丸める精度が全く違う数字だし。(ここで言う、平均と中央値の丸め精度が違うので、あたかも中央値は1.0というように読めるのがおかしいよね、という話) > ”例えばUKは平均は1.6言語で結構外国語達者に思えるが中央値は1です(つまり英語しか話せない人が大半 @Kelangdbn)”
 「米国籍を取得したが日本国籍を捨てたわけではない」という中村教授の説明は、日本が二重国籍NGだから、いくらなんでも無理があるような。そういえば、(米国特許法が変わる)2012年までの米国特許取得に必要な国籍宣誓にはどう書いたのだろう?

 そういえば、中村教授の日本特許では、ナカムラシュウジという発明者名がほとんどだけど、たまに中村修二が混在してる。何か理由があったりするんだろうか?米国籍だと知らない日本国内審査側が漢字で記述すべしと指摘したとか?…いや、偶然かな。

2014-10-18[n年前へ]

宮沢賢治「注文の多い料理店」を読んでると、フローチャートに見えてくる!? 

 宮沢賢治「注文の多い料理店」を読んでると、山奥にある「RESTAURANT 西洋料理店 WILDCAT HOUSE 山猫軒」が入り口を入ってきた相手に付ける注文の仕方、相手に自ら行わせる処理手順に、「まるで何かの設計書みたいだ!」と思いました。

 なぜかというと、各扉に「注文(処理)内容」を記述して、その処理をした後にようやく次の扉に進ことができるというのが、何かのフローチャートか状態遷移図みたいだ…なんて考えたからです。宮沢賢治がもしも今の時代に生きていたら、人の心を動かす物語ではなく、何かを動かすプログラムをコーディングしていたのかもしれません(しかも、結構着実に)。

宮沢賢治「注文の多い料理店」を読んでると、フローチャートに見えてくる!?






2014-10-19[n年前へ]

自動回転偏光カメラを作り直して、街角スナップをしてみよう!? 

 夏休みの自由工作的(小学生低学年レベルの)偏光カメラを少しだけ作り直しました(参考:【夏休みの自由工作】昼間なのに「夜景風の写真」が撮れるカメラを作ってみよう!?巨匠が描いた絵画の「鮮やかな絵具自身の色」や「絵具の表面が作り出す輝き」を感じてみよう!?)。そこで、偏光カメラを持ち歩き、街角スナップをしてみるとどんな具合になるだろう…?というわけで、路地で偏光成分だけ撮影してみたのが次の写真です。 向かって左から、「普通の撮影をした画像・無偏光成分画像・偏光成分画像」を並べてみました。 偏光成分画像が物体表面での反射光を反映していたり、物体内部に侵入した色を反映する無偏光成分が色鮮やかであったりするさまが見て取れます。

 私たちの目は、実は偏光方向を知ることができます(参考:)。だから、自分たちの目の見え方と眺め方を把握すれば、上のような画像情報を頭の中で復元計算することもできるはず…と思いながら、街の景色を別の風景に変換しつつ、街角を歩いてみるのも面白いかもしれません。

 …ちなみに、今日気づいたことのひとつが青空バックにブツ撮り」すれば、サルでも誰でも"MAKE"っぽい写真を撮ることができる!ということでした(右画像)。

偏光カメラで街角スナップ(2014年10月)偏光カメラで街角スナップ(2014年10月)自動回転偏光カメラを作り直して、街角スナップをしてみよう!?






2014-10-21[n年前へ]

続 VR 空気砲プロトタイピング(疑似体感できるミニ空気砲をKinectで作ってみよう!?) 

 TV番組で見る「空気砲」…それをバーチャルに(けれど自分の手と体で)実感するためのコードを書いてみました。数種間前に作成した、「現実世界の空気流れをリアルにシミュレーションする科学オモチャ(空気振動を検知して、その状態に応じた流体シミュレーション結果を現実空間に重ねて表示する科学オモチャ)」を、Microsoft Kinetを使うことで、現実空間にシミュレーションされた空間をスムースに重ねててみたいという(重ねてみたいなら、そんなものを作ってみよう!という)システムです。

2014-10-24[n年前へ]

「その瞬間の風景」をWolfram(Mathematica)言語で呟こう!(朝焼けを迎える日本と地球 偏) 

 あなたが生きるこの瞬間の「地球や日本を描く」tweetをしてみよう!…が、下記をまとめたものになります。


 数式処理・プログラミング環境のMathematica開発元であるWolframが、Wolfram(Mathematica)言語 で書かれた文字を(twetterで)@wolframtap 宛にメンションすると、その処理結果をリプライしてくれる Wolfram Tweet-a-Programを行っています。

 twetterなら、その瞬間の風景を呟いてみるのが似合うかも…と思います。そこで、朝起きたら、こんなことを呟いてみることにしました。

@wolframtap GeoGraphics[{GeoStyling[Opacity[0.5]], NightHemisphere[]}, GeoBackground -> GeoStyling["ReliefMap"], GeoCenter -> {0, 135}]
 こう呟くと、たとえば、こんな画像がリプライされてきます。

 そしてまた、たとえばこんな風に呟いてみます。…すると、太陽に照らされた球形の地球を描いた(右のような)画像が返ってきます。

@wolframtap SphericalPlot3D[ 1, u, v, PlotStyle -> Texture[ GeoGraphics[ NightHemisphere[]]], TextureCoordinateFunction -> ({#5, -#4} &)]


あるいは、こんなコードを書いたなら、地球上の起伏と太陽が照らす昼、そして、まだ星を眺めている夜の世界を眺めることができます。

@wolframtap GeoGraphics[{White,DayHemisphere[]},GeoBackground->GeoStyling["ReliefMap"],GeoCenter->{0,135},GeoProjection->"LambertAzimuthal"]

 今、この瞬間、太陽は巨大な黒点を出現させています。そんな太陽が、遙か1億5千万キロメートルの彼方から、8分ほどの時間を掛けて眩しい光を地球や日本に届けます。その瞬間のさまを、tweetしてみるのはいかがでしょう?

「その瞬間の風景」をWolfram(Mathematica)言語で呟こう!(朝焼けを迎える日本と地球 偏)「その瞬間の風景」をWolfram(Mathematica)言語で呟こう!(朝焼けを迎える日本と地球 偏)「その瞬間の風景」をWolfram(Mathematica)言語で呟こう!(朝焼けを迎える日本と地球 偏)






2014-10-27[n年前へ]

世界を描いた物理法則を地図に描くtweetをしてみよう!? 

 数式処理・プログラミング環境”Mathematica”を開発しているWolframが、Wolfram言語(Mathematicaで使われるプログラミング言語) で書かれた130文字程度の関数を書くと(twetterで@wolframtap 宛にメンションすると)、関数実行結果をリプライしてくれるサービス Wolfram Tweet-a-Programを行っています。

 今日は、まず、こんなフレーズをつぶやいてみました。…すると、”エネルギー”と"速度"の項を含む物理公式の一覧が、表になって返ってきます。

@wolframtap Grid[{#, FormulaData[#]} & /@ FormulaLookup[All, RequiredPhysicalQuantities -> {"Energy", "Speed"}], Frame -> All]

 ためしに、Wolfram言語のドキュメントを参考にして、「相対論的エネルギー」を含む物理公式の数々に対して、含まれる項を「(関係性の)手掛かり」にして、公式間の繋がりを地図にしてみると、下のようになります。ポップアップ表示されてる黄色い部分は、いわゆるひとつの動く質量が形作る相対論的エネルギーです。

 学校教室の壁に、こんな「世界を描いた物理法則の世界地図」や「物理法則の世界地球儀」があったりしたら、面白いような気がします。…この世界まで行ったから、次はあっちの(物理法則の)世界を眺めてみたい!とか、あぁこんなに広い広大な場所が先に広がっているのか!?とか、何だこの孤高の法則は!?と…そんな気持ちになるような気がしてきます。

2014-10-29[n年前へ]

「動き」を感じる絵とは何か…について思うこと 

 『絵における「動き」とは一体何なのか?という話 』という話を読む。シャッタースピードとかを例えに出してるんだけど、間違ってると思う。いしかわじゅんの「安彦良和は動きがかけないと」いう文章は読んでないんだけど、そうかも確かに!と感じた。
 いしかわじゅんの「安彦良和は動きがかけないと」いう言葉に、なぜ確かに!と感じたかというと、それはシャッタースピードとかブレといった科学技術風味の調味料が振りかけられた話ではなくて、「連続時間の中からどの瞬間を抜き出して描くか」「その抜き出した瞬間はー加速度=力ーを感じさせる瞬間の絵か」ということなんだと、感じてる。その抜き出しのセンスが、「動きを描くセンス」かもと思う。
 で、どれだけ連続的な時間の(たくさんの絵)を描くことが上手くても、その多くの絵から1枚を選び・マンガのコマに描くことが上手いとは限らない。池上遼一の絵は、加速度/力的には、それは静止画過ぎるんじゃないの?…という瞬間を抜き出している。…それは、あまりに「動き」を感じさせない絵だと思う。…さて、安彦良和が描く漫画の絵は一体どういう瞬間を抜き出したものなのだろうか?
 動き…というより加速度や力を感じさせるかどうかは、「動きと画質の間にはトレードオフが存在する」という、少しの科学技術風味を感じる話ではなくて、もっと主観的で曖昧な、「人が動きを感じるのはどういう瞬間か・どういう瞬間を抜き出して描くべきか」ということを考えた方が良いと思う。