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2014-11-02[n年前へ]

RicohのThetaを背負って街を走り、360度全天周写真なタイプラプス動画を撮影してみよう!?  share on Tumblr 

 リュックの中に長い一脚を入れ、その一脚の先端にRicohのThetaを取り付けた状態で街を走り回り、360度全天周写真なタイプラプス動画を撮影してみました。

 5秒間隔で写真を撮ると、自転車の速度でも、かなりなカクカクと離散的な画像になります。また、天頂方向が少しずれているせいで、(Thetaの天頂補正情報を使わない座標変換コードを書いてしまったので)地平線近くの変換がおかしくなっていますが…こんな撮影をしてみるのも面白いものです。

 それにしても、なぜいつもRicohは11月に入ってから、Theta(の新型とか)を発売するんだろうか…。10月下旬前に発売してくれていれば…。

2014-11-03[n年前へ]

昔の秋葉原!?風だった場所の未来  share on Tumblr 

 ちょうど一年前の今頃に眺めたバンコクの「昔の秋葉原!?風な場所マップ」中にあるクロントム(いわゆるひとつの泥棒市場)に行ってみると、"Klong Thom Corner"を中心にその周囲100m四方くらいが、過去・現在にわたりこれまで眺めたことがある場所中で最も巨大で高密度なモバイル機器街になっていました。

 たとえば、下の写真は、"Klong Thom Corner"ビルの中だったか、その辺りのビルの中でだったか、眺めた風景です。どこで撮影した写真だったか忘れてしった理由は、100m四方くらいにわたり、こんな景色が並んでいたからです。

 昔の秋葉原!?風な場所が姿を変え、スマホアクセサリが延々並ぶダンジョン通路となっているさまを眺めると、この景色が数年後にはどうなっているんだろう?と考えたりします。…過去から現在・未来の秋葉原とは少し違う風景になっていくのだろうか?とか、あるいは、一体全体、秋葉原の未来はどうなっていくのだろう?と考えたりします。

昔の秋葉原!?風だった場所の未来






2014-11-06[n年前へ]

チェンマイ ロイクラトン 2014 2日目  share on Tumblr 

 11月の満月の時期、雨季から乾季に季節が変わる頃、タイのチェンマイでは灯籠が空へ次々と放たれていきます。川にもたくさんの灯籠が流されていくけれど、街全体のそこらかしこから、灯籠が高く上げられ続けていくさまはとても心を動かされます。灯籠が上空へと消えて行く風景を眺めていると、天国(というか黄泉の国)に一番近い場所に思えてきたりもします。

 初日の11月5日は、終日雨で夜も雨が降り続き、灯籠上げはほぼ行われないままでしたが、2日目の今晩は、夕暮れ過ぎて雨がかすかな小雨に変わったため、次々と灯籠が上げられていきます。

チェンマイ ロイクラトン 2014 2日目チェンマイ ロイクラトン 2014 2日目チェンマイ ロイクラトン 2014 2日目チェンマイ ロイクラトン 2014 2日目






2014-11-07[n年前へ]

花屋に並ぶ「(染料水を吸わせた)色とりどりの花」  share on Tumblr 

 花屋を眺めていると、色とりどりの花が飾られています。…けれど、よくよく眺めてみると、花びらの色が何やら変な色模様になっていますし、そして、花が吸っている水を眺めてみると…そこには染料が混ぜられたカラフルな水槽になっています。

 プリンタ染料インクで、ひとつの花びらを7色にカラフルに染めてみたりすると(参考:「虹色のバラ」と「国際特許というハッタリ」)結構人気が出て、川に流されるお供え物に、7色花が広まっていくかも。

花屋に並ぶ「(染料水を吸わせた)色とりどりの花」花屋に並ぶ「(染料水を吸わせた)色とりどりの花」






2014-11-08[n年前へ]

“疑似おっぱい”をめぐる噂を検証!  share on Tumblr 

 “疑似おっぱい”をめぐる噂を検証!みたいな雑文記事後悔中…じゃなかった公開中です。…関係無いけど、リンク先の写真(右画像)を赤外線で撮影したら、血管が網の目のように走る極めてニッチでフェティッシュな写真を眺めることができそう。

「おっぱいの硬さはヤング率という指標で表すと2万パスカル程度で、濃度10%のゼラチンゼリーと同じ。中華まんサイズのゼリーとなれば大きく重力方向に変形するはずですが、中華まんは潰れることもなく形が変わらない。それは、おっぱいよりはるかに硬いことを証明しています。したがって、見た目なら合格ですが、感触では失格」

2014-11-11[n年前へ]

「頭を悪くさせるウイルス」と「馬鹿は風邪ひかない…の真実」  share on Tumblr 

 「頭を悪くさせるウイルスが発見される」という記事を読み、『そうか!私の頭が悪かったのはウィルスATCV-1のせいだったか!」と興奮し、「そんなウィルスさえいなければ、10パーセント増しくらいで、頭の回転が速くなるはずなのに!』と悲しくなりました。そして、それと同時に『”馬鹿は風邪ひかない”ということわざは、実は100パーセント正しい科学的真実だったのかもしれない!」と叫んでしまいました。

 ウイルス「ATCV-1」が人間に感染するとともに、思考力や注意力を低下させることが報告された。

 今までATCV-1は人間に感染しないと考えられてきた。しかし、咽頭細菌の研究を行っていた際に、人の喉からATCV-1のDNAが発見された。92人の被験者を調査したところ、その中の44%の人の喉でATCV-1が確認された。さらに、被験者らに脳の正確性および視覚処理のスピードを調べるテストを行ったところ、ATCV-1に感染していた人は、そうでない人と比較して平均7~9点低かったという。

 第二次世界大戦中、大日本帝国陸軍の研究機関、通称満州第七三一部隊(石井部隊)に関する本を読んでいた時、「人体実験を行う際、研究員が感染し・高熱の病に倒れることもあったが、そうした者たちは、治癒後に頭の回転が早くなった」といった記述を読みました。…もしかしたら、高い確率で人の体中にはATCV-1が巣くっていて、高熱の病に襲われると(高熱に弱いウィルスである…かもしれない)ATCV-1が死に絶えることにより、頭の回転が速くなり・考え方の正確さが増すのかもしれません。

 体中が高熱で襲われると頭の回転を遅くするウィルスが消え失せ、頭が良くなる。それを逆に言えば、高熱の風邪をひくことがなければ、頭の中にウィルスATCV-1が蔓延したままで、頭が悪いまま…ということになります。

 風邪をひくと頭が良くなる。それをさらに論理学的に追求すると、逆に言えば…じゃなかった「対偶」は『頭が悪いままの人は、風邪をひいたことがない」…つまり、イコール「馬鹿は風邪ひかない」という”ことわざ”の証明ができるじゃないか!と……妄想したりしたのです。

2014-11-12[n年前へ]

Googleトレンドで、「スカートめくれ」の季節変動を調べてみよう!?  share on Tumblr 

 「春夏秋冬、スカートがめくれてしまう季節はいつなんでしょうね?」という話題になったので、Google Trend で「スカートがめくれ」で検索してみました。検索してみると、…想像通りというか何というか、春一番が吹く頃が「一年中で一番スカートがめくれる季節」で、梅雨が過ぎて夏の台風が訪れるまでの期間が「スカートがめくれることのない安全な季節」で、夏が終わり・秋から冬に季節が変わるにつれて、またスカートが風に翻弄されていく…という季節風…ならぬ季節変動が見てとれます。

 …というわけで、11月が始まるこの季節は、風が作り出す圧力差がスカートが上下左右に動かし始め…重力に逆らい持ち上げ始める季節です。

 「口に出すのが気恥ずかしくなる言葉」が頻出する打ち合わせを喫茶店でする。これは辛いシチュエーションだなと思いつつ周りを恐る恐る気にしたら、ノートPCでAV観てる人がいてビックリした。喫茶店というのは、そんなこんななカオスな世界だったのか…?

Googleトレンドで、「スカートめくれ」の季節変動を調べてみよう!? 






2014-11-15[n年前へ]

「10年振りのスキー」と「新穂高ロープウェイスキー場のリンク集」  share on Tumblr 

 10年くらい前、新穂高ロープウェースキー場が閉じた頃から、スキーで滑ることをしていなかった。今日、静岡県の裾野・御殿場市から富士山に向かう麓にあるスキー場「イエティ」に行って実験撮影をした。実験撮影の隙間の一瞬に、ブーツを履いて・板をつけ、数十秒だけ、極短ゲレンデを2本滑ってみた。…そして、実験作業に戻るため、リフト乗って景色を眺めつつ考える。あぁリフトから景色を眺めている瞬間って、こんなにとても楽しい「ひととき」だったんだな。

 十数年前、万座温泉スキー場で「15年ぶりくらいに、子供が大きくなり・手を離れ、万座へ来た」と語る女性とリフト上で話した覚えがある。そんな風に、今度は自分が十数年ぶりにスキーをする側になって、久々にリフトから白い雪景色を眺めてみるのも良いのかもしれない。

 そんなことを思い出しながら、懐かしく「新穂高ロープウェイスキー場のリンク集」を作ってみる(…リンクすべきURLを教えて頂ければ幸いです)。新しいことを知りたくて、色んな世界に行ってみたい…と思っているけど、かつて眺めた・かつてあった(好きだった)世界を、も一度書き留めてみても良い時期なのかもしれない。

  1. 奥飛騨へ滑りに行こう!(この伝説の斜面”フィニッシュバーン”まで読むと最高)
  2. 新穂高ロープウェイスキー場
  3. (山スキーではないですが)新穂高スキートレーニング
  4. 新穂高ロープウェイ
  5. 新穂高ロープウェイスキー場(岐阜県高山市):追憶のゲレンデ
  6. 岐阜の消えたスキー場のおもひで (2006/07/20) の記事画像
  7. 新穂高ロープウェイスキー場(hirax.net)

「10年振りのスキー」と「新穂高ロープウェイスキー場のリンク集」






2014-11-19[n年前へ]

「ビックサイトの第3ホール 19島の7」でお待ちしております  share on Tumblr 

 今週末に東京ビッグサイトで開催される Maker Faire Tokyo 2014、「ビックサイトの第3ホール 19島の7」という昔懐かしい「ひょっこりひょうたん島」みたいな住所で、(理科教育研究フォーラムという名前の大先輩に混じり)泥縄的に展示をしている予定です。

 昨年は、粘性液体中を動く気体泡を並列に並べた(不具合多い)機械を前にして2日間たたずんでいました。今年は、インタラクティブに体感できる(はずの)見た目とてもチープなVR(でんじろう先生の”空気砲”というネーミングでブレイクした)空気砲を展示している(それを前にたたずんでいる)予定です。

 そういえば、先日、スキー場に(十年振りくらいに)行き・滑っていたら、(色んな事情があって白衣で滑ってたので)「でんじろう先生ですか?」と訊かれました。
 …いえ全然違います。間違いなく、まともな理科の先生は白衣で滑ったりしないと思います。それにどちらかというと、むしろ「夜のデンジロウ」という感じの系統なのです…と切ない涙を流しつつ答えると、返す刀で「夜のでんじろうってことは、白衣の下は全裸ですか?」と言われました。…スキー場で全裸で白衣でいきなりのストリーキングなんかしません・できません…と悔し涙で答えました。うぅ。

2014-11-22[n年前へ]

流体力学シミュレーションによる「インタラクティブ空気砲」  share on Tumblr 

 明日・明後日(23日・24日)、「作った色々なもの」を展示するお祭りMaker Faire Tokyo 2014が東京ビッグサイトで 開催されます。そこで、「第3ホール19島の7(理科教育研究フォーラム)」という場所で、流体シミュレーションを活用した「インタラクティブ空気砲」を展示しています(参考:「ビックサイトの第3ホール 19島の7」でお待ちしております)。

 ドーナッツ状の煙を大砲のように発射する「空気砲」は、日本では、でんじろう先生ネーミングで大ヒットした(らしい)実験です。空気の動きの不思議を強く感じることができる楽しい道具です。…けれど、そんな空気砲の中で何が起きているかを、その中でどのように流体が動いているのかは、よくわからなかったりします。

 そこで、流体力学シミュレーションを活用した「インタラクティブ空気砲」を作ってみました。普段は、思春期の男の子や、思春期をひきずる大人向け科学を日夜追究しています。しかし、今回は、「お子さん連れの家族」をターゲットにしてみました。

 というわけで、明日・明後日、東京ビッグサイトでお会いできたら幸いです。

流体力学シミュレーションによる「インタラクティブ空気砲」流体力学シミュレーションによる「インタラクティブ空気砲」






2014-11-26[n年前へ]

インタラクティブに体感できる「空気砲シミュレーション」の作り方  share on Tumblr 

 Maker Faire Tokyo 2014で展示するために、「インタラクティブに体感できる空気砲シミュレーション」を作りました。そこで、「どんなものを作ったか」と「その作り方」をメモしておくことにします。

 まずは、小さな空気砲を作り、その空気砲の中に小型マイクを仕込みます。マイクを取り付けるのは、空気砲の端部にある「空気を振動させるためのゴム膜」の近くです。そして、マイク周囲で空気が動いた時に、その空気の動きで生じる風切り音と「(マイク周りの)空気の動き」の対応付けを行います。…こうすることで、空気砲端部のゴム膜の動きを、マイクの音声波形から推定することができるというわけです。

 それと同時に、その形状の空気砲で「ゴム膜を動かした時にどんな空気流が生じるか」を、さまざまな組み合わせで計算しておきます(その空気流は、流体力学の数値計算ライブラリであるOpenFOAMで計算しました)。

 こうすることで、「(空気砲の中に仕込まれた)マイクの音声波形」から「空気砲の端部ゴム膜の動き」を推定し、さらに「(その条件下で生じる)空気砲の流体計算結果を読み込んで3次元的にレンダリング(描画)する」…というインタラクティブに体感できる空気砲シミュレーションを作ることができます(コンマ数秒くらい、反応が遅いけど)。OpenFOAMというゴリゴリ流体計算ソルバを使った「インタラクティブにリアルタイム風に動く流体ソルバ」「現実空間にシミュレーション結果を重ね合わせて、直接目で見ることができないものを可視化する」という…少し珍しいアプリケーションを作ってみました。

2014-11-27[n年前へ]

美術館での「偏光カメラ撮影」から「VR表示」までに必要な作業の解説編  share on Tumblr 

 今夏、趣味で作った「偏光カメラ」で撮影した画像から、さまざまな「VR表示」を行ってみました。…そこで、特に美術館内で「巨匠の絵画を複製表示する仕組み」の作り方を書き留め・整理しておこうと思います。

 まずは、(たとえばカメラのレンズ前で偏光フィルムを回転させつつ動画撮影を行うなどして)撮影対象の表面で反射する反射光と物体内部で色づく光を区別する仕掛けを作ります。とても単純な仕組みとしては、カメラのレンズ前で偏光フィルムを回転させた際の動画輝度分布から、その際の輝度最小値を「内部拡散光」として、輝度最大値を「内部拡散光(色)+表面反射光(色)」として、内部拡散光(色)や表面反射光(色)を決める方法があります。

 そういった光反射の特性を(たとえばOpenGL Shading Languageなどで表現してやるなどして)、タブレットやスマホで(周りの環境光を感じ取りつつ)リアルな表示をしてみたり、WEBブラウザで周囲の環境光下で見えるさまをインタラクティブに表示させることができます。

 ちなみに、美術館内での撮影は、(三脚使用が禁止されていることが多いので)手持ち動画撮影を行った上で、(偏光フィルムを回転しつつ撮影している動画に対して)手振れ補正を行う必要があります。…というわけで、「偏光カメラ撮影」から「VR表示」までの手順としては、偏光情報を記録しつつ動画撮影→動画を手振れ補正→(動画中の)画素機度の最小・最大値から内部拡散光(色)+表面反射光(色)の推定→反射特性の推定→お好みに応じてVR表示…という具合になります。また、美術館内の環境光分布は、リコーのThetaなどを利用して撮影しておくのが良いかもしれませんね。

 次は、スマホ等をヘッドマウントディスプレイにするハコスコでも使って、美術館に行ったつもりになれるVRキットでも作ってみようと思います。

美術館での「偏光カメラ撮影」から「VR表示」までに必要な作業の解説編






2014-11-28[n年前へ]

直径25mから200mまで!超ビッグサイズな空気砲を楽しもう!  share on Tumblr 

直径25mから200mまで!超ビッグサイズな空気砲を楽しもう!…を書きました。

 直径25mから200mまで…常識破りの超ビッグサイズな空気砲たちを眺めれば、いつも常識に捕らわれて・どうしたって狭くなりがちなわたしたちの世界が、少しづつ大きく広がって、そして見えなかったものが目に見えてくるのかもしれません。

2014-11-29[n年前へ]

水面反射が作り出す少しエッチ!?な心霊現象  share on Tumblr 

 「心霊現象か!?」「入浴する石原さとみの体を後ろから触る謎の手が!?」とウワサのこの動画…よくよく眺めれば、上半身が水面の表面反射であたかも右手っぽく映り込んでいるのと同時に、水面での屈折により、水中にある本当の右手があたかも不自然っぽく見える…といういたって普通の状況です。

 水面で表面反射して見える水より上の光と、水中から届く光がちょうど50パーセントずつくらいづつくらいという条件が、この少しエッチ!?で面白い心霊現象を作り出しているように見えます。そしてまた、水面の凹凸を反映して屈折して見える水中の風景は、直感と大きくかけ離れていたりもするので、あたかも別人の手のように見えています。

水面反射が作り出す少しエッチ!?な心霊現象…面白いものです。

2014-11-30[n年前へ]

巨匠絵画の埋蔵文化財発掘をしてみたい!  share on Tumblr 

 岡本太郎が1970年代に描いた「歩く人」の下には、幻の絵といわれた岡本太郎の1952年作品「歩く人」が隠れていることが明らかになっています。右に貼り付けた画像の解説には、岡本太郎「歩く人」1952年と書かれています。しかし、この「歩く人」は、実は1970年代に描かれたもので、1952年に描かれた「歩く人」は、私たちの目に見える絵具の遙か下に人知れず眠っているのです。(参考:修復家だけが知る名画の真実

 岡本太郎が1952年に描いた「歩く人」は、描かれた記録はあって、その姿が白黒写真として記録され・残っています。…けれど、その絵は別の絵画(新しい「歩く人」)の下に埋蔵されてしまっているので、その姿を見たことがある人は、今はもういません。

 1952年「歩く人」の姿を表に出そうとすると、その上に描かれた1970年代の「歩く人」を破壊しなければなりません。それはあまりにもったいないし可逆的ではない…というわけで、1952年に描かれた「歩く人」が、表に・目に見えて出てくることはないのです。

 X線CT顕微鏡やX線分析(XMA)などを使えば、絵具種を推定しつつ3次元構造の計測を行うことができるかもしれません。そして、さらにその複層構造を3Dプリンタで作り出せば、誰も見ることができない幻の作品を甦らせることができるかもしれません。

 巨匠が描いた油絵の複製…は今では数多く行われています。これからの時代、単なる複製ではなく・実際に眺めることができないもの(けれど目に見えず隠れて存在しているもの)を目で見ることができる形にしてみる…というのも面白いような気がします。