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2009-10-23[n年前へ]

2700円以下で泊まれるベスト宿はどこだ!? 

 以前、「3500円以下で泊まる!東京の格安ホテル」という記事を読み、その記事に挙げられていた宿のいくつかに、何度か泊まってみました。その時は、3泊以上連泊するなら「ホテル アクセラ」、そうでないなら、「ホテル丸忠 CLASSICO」というのが、私の感じたベストな選択だと感じました。ちなみに、前者は3連泊以上なら一泊3150円、後者は3500円です。非常に綺麗なので、男性でも女性でも、とてもお勧めできる宿です。高速インターネットも室内のLANケーブルから使うことができます。

 けれど、あなたが旅行・放浪が好きな男性なら(女性でも大浴場に浸かりたいと思うのでなければ)、私の一番のお勧め・お気に入りは「ホテルほていや携帯電話用)」です。

ここは、一人用の個室でも2,700円で泊まれる格安宿です(しかも、楽天経由で予約すれば、楽天ポイントもたまります)。男性用の大浴場は、午後4時から~午後10時まで、自由にゆったりと広い湯船に浸ることができる宿です。こういった宿の大浴場は、男女交代制のところが多く、しかも女性が入ることができる時間のほうが長いのが普通だったりするので(風呂に入る時間からしたら、それが公平なやり方でしょう)、大浴場でゆったりとしたい男性にとってはいつの時間でも入浴することができるというのは、結構大きなメリットです。女性でも、男女共用の大浴場にはあまり入りたくないという人も多いかもしれませんから、こういう割り切り方は以外に良い選択かもしれません。ちなみに、シャワー室は男女問わず24時間使うことができます。

 もちろん、門限などはなく(部屋のカギがあれば、入口のカギを開けることができるのです)、一回にある読書室(世界各国向けのさまざまな本が置いてあります)ではインターネット接続(無線LAN)も利用できるという、21世紀にもまだまだ生息し続ける放浪者タイプ人間には最高の環境です。(特にチェックインカウンター辺りのつくりが、一見マンション風なので、洋室タイプなら自転車も持ち込みやすいので、街中散策大好き人間には最高だと思います)

 ちなみに、専用の携帯電話用サイトを使うと、2600円の部屋もありますが、煙草愛好者以外は(楽天ポイントもつきますし)最初に書いたリンクから「禁煙 『小洋室』(個室)無料テレビ・エアコン・冷蔵庫完備」を予約するのがお勧めです。煙草愛好者なら、2600円の部屋でも2700円の部屋でも、どちらでも良いかもしれませんが、私は喫煙しないので(その点については)よくわかりません。

 さて、右にいくつかの格安宿一覧パンフレットを張り付けてみました。旅好き・色々な街が好きな方は、試しにちょっと泊まってみると良いと思います。私のように、とても気に入る人も少なからずいるのではないでしょうか。・・・責任は持てませんが、ためしに泊まってみるのも良いと思います。不思議にインターナショナル感あふれる、アジアの街角にふと迷い込んだような気になったりするかも、しれません。

2011-01-16[n年前へ]

「アジアとのつながり」と「自由と時代」 

 (フォームから登録するだけで無料で読むことができ、なおかつ、今の時代に希有なグラフ誌である)GRAPHICATION 2011 No.172 特集「アジアとのつながり」の冒頭、対談「アジアとのつき合い方(村井吉敬・吉岡忍)」から。「“つながり”を求めて」というテーマは、次の三月号が最終回

 でも、(鶴見良行のようには)いまの人は多分なれないでしょう。と言うのは、条件が当時とはすごく違っていて、ああいう形で気ままに生きていくというライフスタイルをもう誰も持てない。現在の日本は、官僚社会の極地まで来ていると思うんです。いま大学で自由な研究をみんなしているかと言うと、ほとんど誰もしていない。できない。なぜなら、今は研究をするなら外部資金を自分で取って来い、文部科学省の科学研究補助金など、よその金を取ってきて研究しろと言われる。しかし、取ってきてたら、それに縛られて書くことになる。

 そして、最終頁に書かれているGRAPHICATION 編集者の手帳から。

 いま、鶴見さんのアジアの歩き方に若い研究者たちが注目し、その学問のスタイルを受け継ごうとしているが、これがなかなか難しいと村井吉敬さんは言う。つまり、単なる手法だけでなく、時代そのものを問う作業と重なるからだ。

 冒頭の対談に戻り、なぜか、小気味良いこの一節。

村井:最近は反中国というか東アジアの国々についての論調がすごく強硬なものになっていますよね。そういう空気にある種の危機感を感じてこういう企画が出たのだろうと思って、今日は出てきたんだけど。
吉岡:この雑誌(GRAPHICATION)はそんなにナイーブじゃない(笑)。

 戦中までは「唐人街」「南京町」と呼ばれていれた横浜の中華街が名前を変えた一方、 神戸の南京町は、今でもその名前を残している。アジアのどこか、日本各地のどこかについての話が詰まった、GRAPHICATION「アジアとのつながり」を読む。

2011-06-24[n年前へ]

「上手に笑えなくなってしまった」私たち 

 録画された「仁」を観ていると、「(この幕末の時代には)笑った人が多いです。ここの人たちは、笑うのが上手です」というセリフが出てきました。

 1800年代後半、つまり幕末の日本を訪れた西洋人が口にした言葉が「この国には笑いがある」ということだったといいます。

 この町でもっとも印象的なのは男も女も子どもも、みんな幸せで満足そうに見えるということだった。

オズボーン,1858

 誰の顔にも陽気な性格の特徴である幸福感、満足感、そして機嫌のよさがありありと現れていて、その場所の雰囲気にぴったりと融けあう。彼らは何か目新しく素敵な眺めに出会うか、森や野原で物珍しいものを見つけてじっと感心して眺めている時以外は、絶えず喋り続け、笑いこけている。

パーマー, 1886

 いつ頃からか、私たちは、誰か他の人を見て「笑うのが上手」と感じるようになってしまいました。

 アジアの人は、泣くことと笑うことがとても上手なんだよ。

西原理恵子が鴨志田穣に言われた言葉

 2011年の、亜熱帯特有の蒸し暑い空気を感じながら、いつの間に、私たちは「笑うことが下手」になってしまったのだろうかと考えます。つまらない(限られた視界が形作る)小さな枠や思い込みという名のルールにとらわれて、いつの間に笑い・楽しむことが下手になってしまったのだろう、と嘆きます。



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