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2002-08-25[n年前へ]

オッパイ星人の力学  巨乳アナライザー 編 

有限要素法でおっぱい変形シミュレーション

 地球を侵略しようとしているオッパイ星人達は、世界各地のありとあらゆる町に潜んでいる。そして、街を歩く「可哀相な子羊(巨乳)」の揺れ動く胸に視線をロックインさせ、その視線を不自然なまでに上下左右にスイングさせている。

 ワタシは地球を、そして可哀相な子羊(巨乳)達をこの手で守るために、そんなオッパイ星人達と日夜人知れず戦い続けている。東に「可哀相な子羊(巨乳)」がいると聞けば、「巨乳ビジョン」を装着して出動し子羊を見守り、西に強風が吹くと聞けば、青少年達のために「風圧を頼りに疑似オッパイの研究」をしてきた。雨ニモマケズ、風ニモマケズ、田舎の母はオネガイダカラカラヤメロトイヒ、ヒトリノトキニハナミダヲナガシ、ミンナニオッパイニンゲントヨバレつつも、それでもワタシは戦い続けてきたのである。

 そして、単純な「半円モデル(松坂季実子項)+バストに関するフックの法則」の研究から始まったオッパイ星人との戦記は「オッパイ星人胸のヤング率編」「揺れる胸の動き編」パラメータ励振編」「バスト曲線方程式編」「仏の手にも煩悩 編」「あなたのオッパイ星人度編」「求む未来のヒロイン編」「禁断の最終兵器 編」と長く続き、今ではワタシは高度な画像処理技術を駆使した「巨乳ビジョン」を開発したことにより、街中で目にしたオッパイの大きさ・形状を定量的に把握することさえできるようになった。

 しかし、「巨乳ビジョン」を装着し街中をパトロールし、可哀相な子羊達をワタシのこの手で守ろうとしたとたんワタシは気づいたのである。街中に「可哀相な子羊達(巨乳)」がやたら歩いているのである。「可哀相な子羊達(巨乳)」が多すぎるのだ。あまりに大きな谷間が多すぎて、一体どの谷間をガードすれば良いのやら、皆目見当がつかないのである。いつの間にか、街中には「天使のブラ」やら「ウォーターパッド」やら、「シェルフカップ」などが溢れてしまい、外見からだけではその中身は何がなんだかよく判らなくなってしまったのだ。「巨乳ビジョン」を装着したワタシは、そんな谷間を見ながら途方に暮れてしまったのである。

 真のオッパイ星人ならともかく、BreastTest IIなどの「オッパイ・テスト」でも満点を取れないワタシは単に大きさに惑わされてしまったりして、どれがホンモノだかニセモノだか皆目見当がつかない。こんなことでは、自然食グルメ志向であって、ホンモノ・ニセモノなど即座に知ることができるだろうオッパイ星人達に勝つことなどできるはずがない。そこで、色んな矯正(天使のブラ・詰め物…)がされている時に、一体バストはどんな形状になるのかを詳細に調べて、「どんな谷間が自然で、どんな谷間が不自然か」を調べてみることにした。まず今回は、さまざまな矯正技術が駆使されている場合にもバストの構造・形状をより詳細に知ることのできるように、バストの形状変形を有限要素法(FiniteElement Method = FEM)を使って計算する「巨乳アナライザー」を作ってみることにしたのである。
 

森博嗣 著、 C言語による有限要素法入門
 学生時代に、ボーリングした穴の形状変化を計算するために、有限要素法(FiniteElement Method = FEM)を勉強した。その時に参考書代わりに使った「森博嗣著、 C言語による有限要素法入門」。
 まさか、その後この本の作者がミステリーを量産し、そしてまさか自分がFEMでオッパイの計算をし、「巨乳アナライザー」なんかに挑戦することになるとは思いもしなかったのである。時の流れはオソロシく、そして時にほろ哀しいものなのだ。
 

 まずは、立っている女性のバスト部がどう変形するかを計算してみた。判りやすいように、モデルとしては二つの場合

  1. 小振りな微乳の場合
  2. 大振りな巨乳の場合
を計算してみた。以前、「バスト曲線方程式 編」で「水風船モデル」を用いて「表面の皮膚のみが弾性を持つ」として計算をしてみたが、今回は「バストの部分全てが弾性を持つ」として計算してみたわけである。その結果が下の二つの図である。いずれの図も立っている女性のバスト部の断面であり、縦軸は鉛直軸であり、ちょうど女性の胸前面に一致し、水平軸は女性の正面方向である。
 
FEM(Finite Element Method)によるバスト変形計算例
(立っている女性のバスト部の断面)
小振りなバスト(微乳)の場合
それほど垂れない
大振りなバスト(巨乳)の場合
自然に垂れてしまう

 大振りなバスト(巨乳)の場合、重力の影響で下に大きく垂れてしまっていることが判る。これでは、確かにブラジャーをつけるのが自然だろう。それに対して、小振りなバスト(微乳)の場合には、それほどは垂れていないのである。これなら、ブラジャー無しでも大丈夫だろう、いや、そもそも「少なくともオッパイが垂れるのを防止するためには」ブラジャーを着ける必要もないだろう。

 そして、単にバストの大きさだけでなく、hirax.netが提唱する「バストに関するヤング率(若いと力に対して伸びが小さいが、年をとると伸びが大きくなってしまう)」の考えに基づき、ヤングなバスト(=「堅い」バスト)とそうでない柔らかいバストの場合の比較をしてみたのが、下の比較図である。左のバスト中の水色の部分は少し堅い(=ヤングな)物性を持っていて、少し「堅い」バストになっている。それに対して、右側は先ほどの平均的なヤング率を持つバストなのである。
 

堅いオッパイ、柔らかいオッパイ
「堅い」オッパイの場合
全然垂れない
柔らかいオッパイの場合
垂れる

 右側に示したノーマルなバストでは重力の影響を強く受けて垂れてしまうのに対して、やたらヤングなヤング率を持つバストの場合には不自然なほどに形が崩れていないことが判るだろう。まるで、アニメやマンガに描かれる女の子のようなバストになってしまっているのである。逆に言えば、アニメやマンガに描かれている女の子は「やたらにヤング(=やたらに肉が堅い)」という物性を持っていることが判るのである。

そして、せっかく今回有限要素法を用い始めたのだから、もう少し複雑なものを計算してみた。それが下の中央である。小振りなバスト(微乳)を大きくするために、バスト内部に少し「堅い(=ヤングな)」物質を入れてみたのである。もちろん、「柔らかい(=アダルトな)」物質を入れてみても良いのだけれど、それではどうしても大きくなった分、下へ垂れてしまう。ここでは、「大きい巨乳」と「きれいな美乳」を両立させるために、あえて自然のバストよりも不自然なくらいヤングな物質をバスト内部に入れて、バストアップしてみたわけである。ちなみに、下の左側はバストアップ前の「小振りなバスト(微乳)」であり、右側は自然度100%の柔らかい巨乳の場合である。
 

オッパイ内部に堅い物質を挿入する
小振りなバスト(微乳)
 

自然のオッパイ内部に
少し「堅い=ヤングな」物質を
入れてみる
自然100%の
柔らかいオッパイの場合

 中央の少し「堅い(=ヤングな)」物質を入れてみた場合、バストアップしつつそれほど不自然でない垂れ方をしており、「大きい巨乳」と「きれいな美乳」が両立していることが判る。逆に、このような形状のバストを見かけたならば、そのバスト内部に隠されている「ヤングなバストアップ層」の存在を感じ取ることができるのだ。

 つまり、今回開発を開始した「巨乳アナライザー」により、バスト内部の構造によってバストがどんな外形状に変形するかをこれから色々と解析し続けていくならば、「バストの外見を見ればその内部に一体どんな構造が隠されているかを感じ取ることができる」ようにすらなるハズなのだ。そうすれば、「天使のブラ」やら「ウォーターパッド」やら、「シェルフカップ」などのせいで街中に溢れる数え切れない大きな谷間の中から、オッパイ星人に狙われそうな「可哀相な子羊(巨乳)」を見つけ出し、ワタシのこの手でその巨乳を子羊を守ることができるようになるのである。

 そしてまた、バスト内部の構造を見ただけで知ることができるワタシは、街中を歩く女性に「そのウォーターパッドなかなか良いですね!どんな感じなんですか?」と賛辞の言葉をかけることだってできるようになるのである。そんな意見を聞くことができれば、その言葉をかけられる方だってきっとウレシイはずなのでる。

 そしてそれだけでない、「巨乳ビジョン」+「巨乳アナライザー」により、チラっと見ただけでバスト内部の脂肪組織のヤング率(=柔らかさ)の分布すら感じ取ることができるようになったあかつきには、ワタシは街中を歩く女性に「おや?キミの右のバストの少し奥に、ちょっと堅いしこりがあるようですね。念のため乳ガンの検査をしてはいかがでしょう。」とアドバイスすることだってできるかもしれない。オッパイ星人に襲われそうな可愛そうな子羊達を守るだけでなくて、世界の全女性のための乳ガン早期発見にだって貢献できるようになるかもしれないのである。

 こんなワタシを、「巨乳ビジョン」を装着し「巨乳アナライザー」を駆使して街中で人知れず戦うワタシを、人が感謝することは決してないだろうが、雨ニモマケズ風ニモマケズ、ワタシはこれからも戦っていこうと気持ちも新たに誓うのである。

2003-01-19[n年前へ]

タイガー・ウッズの秘密 

 今日の朝日新聞の夕刊に、ミウラ折りの三浦公亮氏が「日本機械学会誌」1月号にタイガー・ウッズの飛距離の秘密を分析した結果を報告という記事。その秘密は、「ボールをミートする寸前に左腕を体に引きつける」こと。そのようにして腕の回転の支点位置を引き上げることで、パラメータ励振によりヘッドのスピードをアップさせているのだろう、という分析。
 つまりはブランコと同じってことか。朝日新聞の例えは今ひとつ判りにくいかな。やはりここは、それは胸を揺さぶるオッパイ星人のパラメータ励振と同じとまで言って欲しいものなのである。

2009-06-05[n年前へ]

水が入った中華鍋を摩擦振動させて遊ぶ 

 夜、バッティングセンターに行くと、中華鍋(に見えた)の中に水が満たされていて、その中にコインが入っている。一体これは何なのだろうと考えていると、同行者が中華鍋の水に手を浸し、両側の持ち手部分を掌で軽く擦りだした。

 ますます、それが一体何なのか、同行者が何をしようとしているのかがわからなくなり、さらに眺めているうちに、鍋がうなり音を出し始め、水面に規則正しい模様が浮かび上がってきた。そして、遂には水面から水滴が飛び跳ね始めた。

 そこまで眺めて「なるほど、これは水が入った中華鍋を振動・共鳴させて楽しむものなのか」とようやく合点した。そういえば、ロゲルギストが「新物理の散歩道 第3集 (自然選書) 」で、水を入れた鍋を振動させた時に生じる規則正しい模様がパラメータ励振によるものだ、という話題を論じていた。

 この変な中華鍋は、鍋の持ち手部分をこすることでパラメータ励振、言い換えれば、鍋の固有振動数に応じた摩擦振動を起こさせることで、震動が加速的に大きくなっていくことを体感する「科学玩具」だったのである。

 同行者いわく「鍋の持ち手をこする手を濡らさないと、上手く水面を波立たせることができない」のだそうだ。それは、乾いた手では鍋の持ち手との間の摩擦係数が低く、摩擦振動が生じずらいからだろう。たとえば、紙をめくるとき、乾燥した指では紙をめくりづらく「指先を舐めてしまったりする」ように、あるいは、バッティングセンターなら、バットをしっかり持つために、掌につばをつけたりするように、乾燥した手のひらは摩擦係数が低いが、水で濡れすと摩擦係数が高くなるのである。

 だから、たとえばワイングラスのようなグラスに水を入れ、そのふちを擦ることで音楽を奏でるグラスハープでも、グラスのふちをこする指は濡らしておく、というわけだ。

 濡れた指先でワイングラスを摩擦振動させ、綺麗な音を奏でるのも楽しいが、中華鍋の持ち手を濡れた手のひらでひたすらこすり、水面で水滴を飛び跳ねさせるのもとても楽しい。そして、バットを握る手につばをつけるということと、グラスハープを奏でる指を濡らすということが、目的としては実は同じだ、と考えてみるのもなんだかとても新鮮だ。



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