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2011-02-05[n年前へ]

iPhoneデジタル手書きメモSHOT NOTE用「手製メモ用紙&ホワイトボード」を作ってみる 

 「手書きのメモをデジタル化する」ためのツール、「専用ノート・専用メモ用紙」をiPhoneで撮影して、電子メモ化するというSHOT NOTEをKING JIMが出していました。もちろん、試しに使ってみたくなるわけですが、発売されたばかりですから、専用メモ用紙を手に入れるには、少し時間がかかりそうです。そこで、自作の「(DIY)お手製メモ用紙」を作り、使ってみることにしました。

 今度の新作は「デジタルで記録するためのノート」ショットノート。基本的には近頃人気のブロックメモ(写真左)なのですが、四隅にマーカーがあり、専用の iPhoneアプリ「SHOT NOTE App」で撮影することで、台形補正や色補正、サイズ補正を自動的に行います。ノート上部の日付、番号欄についてはOCR処理も行われ、アプリから検索を行うことが可能。

iPhoneで撮影するためのブロックメモ「ショットノート」、キングジムから

 「お手製”デジタル”メモ用紙」にラクガキをして、iPhoneアプリケーションで試しに撮影してみると、端部のマーカーをきちんと認識してくれました。マーカーの認識は、想像したよりも調整がシビアで(KING JAMの純正品であれば、調整・認識は楽に行うことができるのかもしれません)、普通にハフ変換で矩形認識をさせた方が(技術的には)シンプルな実装のような気もしますが、ビジネス的な面を考えれば、このくらいがちょうど良いバランスなのかもしれません。

 メモを書いた日付なども、”達筆”からはほど遠い私が書いた文字ですが、OCRできちんと読み取ることができ、これは、なかなか便利に思えます。

 …しかし、思いついたことを走り書きする時には「”小さな”手帳」にメモしますが、じっくり考える時には、手帳でなく”小さな”ホワイトボードの上にアイデアを描きます。

 そこで、自作した「お手製”デジタル”メモ用紙」の上に、透明ボードをはさみ、右の写真のような「”デジタル”スキャニング対応ホワイトボード」を仕立ててみました。その「”デジタル”スキャニング対応ホワイトボード」にラクガキしてみれば、実に簡単にラクガキをデジタル・ドキュメントにすることができました。

 しかし、おぼろげに考えます。iPhoneデジタル手書きメモ用の「お手製メモ用紙」も「”デジタル”スキャニング対応ホワイトボード」も便利に使うことができそうですが、「電子化ドキュメント」と「手書きメディア」をもっと違う繋ぎ方ができるような気もするのです。

 けれど、それが何なのかがわからない・・・というわけで、とりあえずは「手書きのラクガキ」と「電子化されたラクガキ」の両輪を力一杯押し続けててみようか、と思う今日この頃です。

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2011-05-10[n年前へ]

十数年の「日記」の「ラクガキ」 

 日本のインターネットにおいて、ある時期の日記サイトを支えた「さるさる日記」が終了する、というアナウンスを読みました。「日記猿人」や「ReadMe!」が終わったのは、一体何年前だったろうか…?と感慨深く思い出します。

 このサイトも、エディタで生HTMLを書き、HNS(ハイパー日記システム)で」日記を書き、それらをSQLのテーブルにインポートし、右往左往していつつ12年くらい経ちました。

 二十世紀が終わる頃からの、5月10日を眺めてみれば、色んなラクガキが残っているようです。…今日は、そんな十数年間のラクガキを少しばかり書き写してみました。

 私が文系男性だったなら、「ワケのわからない理系世界」を楽しそうに語る(科学に詳しい)女性との「科学館デート」はとても楽しそうに思えます。「ワケがわからないけれど、何だか不思議で楽しそうだなぁ」と相手を眺めることがなんだか楽しそうで、幸せに思えます。…もちろん、「科学に詳しい女性」からすれば「ただコクコク頷くだけの聞き手」はツマラナイ(夫としてはともかく)かもしれないですけれど…。

科学館でデート
 皆様は、日記に書けないことが一体いくつありますか。【虚空に向かっておれカネゴン】

日記には書けないけれども
 本当の力は、結構地道な努力によって作られる。( 山口英)

新たな道を歩き始める人へ」
 オープンソースマガジンのハッカー養成塾を買った。川合史朗さんが書かれた「パワーハッカーへの道」を読んで、「そうか!(私の勝手なイメージにおける)ポール・グレアムの口調は川合史朗さんの口調だったのか!」と今更ながらに気づきました。
 私の中のレイモンド・カーバーは、村上春樹と同じ文体なのですが(この場合は順序が逆でしょうか?)、ポール・グレアムもそれと似たパターンであることに、ようやく気づきました。

グレアム口調」と「リリースする」
 悩みは可能性だ。若い人は悩む。でも、「自分はこれからだ」と思っているおとなは、もっと悩む。「自分はこれからがおもしろい」と想っている、すべての人に本書を捧げる。(山田ズーニー )

「足を進めるには悩む。けれど、そうすることができる力があなたにはある」と力をこめて伝えるこの本は、時折読み直してみるのにとてもいい。

可能性は悩みで、悩みは可能性だ。
 Delphi(Object Pascal)を久しぶり(10年振りくらい)に触りました。何だか、時の流れを感じます。その時間が(自分自身にとって)長いのか一瞬に過ぎないのかは、まだよくわかりません。

 参考までに書けば、Delphiという名前は、(今はDelphiと名付けれたプロダクトが)そもそもデータベースソフト Oracleと接続するために作られたことによります。つまり、ギリシャのアポロン神殿で得られる神託(Oracle)=「デルファイ"Delphi"の神託」に由来しています。そんな、個人を離れた悠久の人類の歴史から見れば、10年はまさに刹那なのだろう、と思います。

 蛇足をさらに書けば、「刹那」は現在では10のマイナス18乗(100京分の1)を示す言葉です。

山本式Virtual Sound System ソフトウェア(デバッグ版)を作る

2012-10-05[n年前へ]

「堅苦しいグラフ」も「オモシロ楽しく」変身させてみる!? 

 Mathematicaを使って、真面目なグラフや図を「手書き・落書きマンガ風」にしてしまおう!というAutomating xkcd Diagrams: Transforming Serious to Funny(WOLFRAM BLOG)が面白い。堅苦しいグラフ(や図)で使われている文字を手書き風フォントに変え、線を柔らかく変形させ、その他の図形も全て微妙に変形させることで、ありとあらゆる(もとは)堅苦しい図形を「オモシロ楽しく」変身させています。

 たとえば、サイン関数を書いた無味乾燥なグラフだって(左下)、手書き風のスタイルを適用させるだけで…あらビックリ!の易しく心地良さそうなグラフに大変身するのです(右下)。

 このグラフは下のコードで描かれたもので、普通のやり方で描かれたグラフを(こんな用途のために作った)xkcdConvert関数で手書き風にしたものです。

Plot[Sin[x], {x, -10, 10}, AxesLabel -> {"x", "Sin[x]"}]
// xkcdConvert (* 手書き風の場合 *)

 無味乾燥に見えがちなグラフが読まなければならない時は、それらのグラフに「手書き風」スタイルを適用してみるのも良さそうです。スタイルが変わるだけで、難しい技術書なども人懐っこく・わかりやすく見えてきます。

 どんなページも「手書き風に変えてしまう」というブラウザ用Proxyというものが以前あったような気がします。あるいは、現実世界をマンガ風にしてしまうカメラ(画像処理)ソフトなどもよく見かけます。グラフを手書き風にするだけで「堅苦しさ」がいきなり消え失せたように、少し見方を変えるだけで、「丸っきりの別印象」になったりするかもしれません。

 世界にあるもの・見たものを「もしも○×風だったとしたら?」と想像してみると凄く面白く楽しいんじゃないか、とグラフを見つつ考えます。


参考:他言語での作成・実装例
R での作成例
R での作成ディスカッション
 ただし、これらの例では、字体を変えるだけだったり、データ自体にジッター=揺れを与えていたりするので、もう一ひねり深い実装が欲しいと思ってしまうかもしれないですね。

「堅苦しいグラフ」も「オモシロ楽しく」変身させてみる!?「堅苦しいグラフ」も「オモシロ楽しく」変身させてみる!?「堅苦しいグラフ」も「オモシロ楽しく」変身させてみる!?「堅苦しいグラフ」も「オモシロ楽しく」変身させてみる!?








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