hirax.net::Keywords::「吹雪」のブログ



2005-01-01[n年前へ]

New Year's Day 2005 

 日本時間9:50。札幌では雪が吹雪いて少し薄暗い一日が始まったようです。香港やカラチでは元旦の朝が明けていくところ。その先の国では、まだ大晦日から元旦にかけての夜の中のようです。地球が回って、太陽が東から西へ地球を照らしていくようすがわかります。2005年の始まりです。
9:50 in Japan14:15 in Japan17:40 in Japan21:30 in Japan24:40 in Japan

2010-04-11[n年前へ]

「桜吹雪」の「おすそ分け」 

 あまりに桜吹雪が綺麗だったので、「桜吹雪」の「おすそ分け」です。

 桜吹雪があまりに激しく吹いたので、景色の中で激しくたくさんの花びらが舞ったので、私のケータイで撮影した動画圧縮コーデックでは、そのチラツキに対応することができずに、一部見にくい動画になってしまいました。

 桜がたくさん散っているのを眺めているうちに、風が吹き、まさに桜の花が散る「吹雪」のような景色に包まれました。遠くでチラチラ散っている桜の花びらが、自分の方に向かってきて、風の流線に並び沿う桜の花びらの中に立っている、そんな感覚です。  あるいは、桜の風下にいたので、まるで、雪嵐の中を車を運転して走っているような、桜の花びらが降りしきる雪に見え、そんな錯覚も覚えました。それは、とても心地良く、そして、ほんの少し怖さを感じるくらいの美しさでした。

桜の森の満開の下に立ち、そんな不思議な気持ちに襲われました。そんな気持ちの、おすそ分けです。

2011-03-18[n年前へ]

「雲のシッポ」の中に入ってみた。 

 雲から垂れ下がりつつたなびいているシッポは「雲からこぼれ落ちる雪」だと思っています。

 雲の下の部分からシッポのようなものが垂れ下がり、そして風に吹かれるかのように横に伸びている姿を見ることがあるのです。…たぶん、こんな「雲のシッポ」は「雲からこぼれ落ちる雪」なのだろう、と思っています。

雲のシッポは「雲からこぼれ落ちる雪」
この前、雲のシッポのことを見た時にこんなことを書きました。
 …次にそんな雲のシッポを見つける機会があれば(そんな機会が何度もあるかどうかが怪しいところですが)、すかさずその雲の下までその正体を確かめに、力一杯駆けて行きたいと思っているのです。

 今日、夕日が沈もうとする道の向こうに、浮かぶ雲から「雲のシッポ」が垂れ下がっているのが見えました。そこで、力一杯そのシッポに向かって走ってみました。

 雲のシッポの中は「吹雪」でした。雲のシッポに向かって走っていた時には、風は強いけれど、頭上には蒼空がのぞく夕暮れだったのに、シッポの中に入ったと思った瞬間、たくさんの雪がうずまく風とともに四方八方から降り注いでいたのです。雲のシッポに入った瞬間、周りの街の灯りが、吹雪(ふぶき)の向こうに霞んでしまいました。右の写真は、「私が入ってみた雲のシッポ」が通り過ぎ・走り去ってしまおうとする瞬間に撮った写真です。

 「(近くに雲のシッポを見かける)そんな機会が何度もあるかどうかが怪しいところですが」なんて書きましたが、雲のシッポを気にかけてさえいれば、「雲のシッポ」を捕まえて、「雲のシッポ」の中に入ってみることだってできるのです。

 そんなことを考えていると、ふと「運命の女神は後頭部が禿げている」という言葉を思い出します。

 運命の女神は後頭部ハゲだ。女神を後ろからから追いかけても無駄だ。彼女の後ろ髪をつかむことは絶対にできないからだ。運命の女神を捕まえようと思うなら、女神の前髪のある正面にに先回りすることだ。

 今日確かめることができたのは、「雲のシッポ」は「雲からこぼれ落ちる雪」だ、ということでした。

「雲のシッポ」の中に入ってみた。






2013-01-07[n年前へ]

「吹雪中の視界距離の公式」で知る「雪を舞わせる風の怖さ」 

 「吹雪中の視界距離の公式」で知る「雪を舞わせる風の怖さ」を書きました。

 上式でとても興味深いのは、視界(視程)が「1立方メートルあたりに存在する雪の重量(飛雪空間密度)」と同じくらい「雪の速度」に影響を受ける、ということです。つまり、たとえば風速(雪を動かす風)が2倍増すと、あたかも目の前を舞う雪の量が2倍増えたのと同じ影響がある、ということになります。

 ここで使った式(関係)は、光学的・視覚的な機構を考えてみると、少し興味深いものに思われます。…といったことは、また明日にでも書いてみることにします。

「(吹雪中の)視界距離の式」でわかる「雪を舞わせる風の怖さ」「(吹雪中の)視界距離の式」でわかる「雪を舞わせる風の怖さ」






2013-01-08[n年前へ]

続 「吹雪中の視界距離の公式」で知る「雪を舞わせる風の怖さ」 

 「吹雪中の視界距離の公式」で知る「雪を舞わせる風の怖さ」で使った「吹雪中の視界を示す式」は、このようなものでした。
 視程(m)=10^(-0.886 Log[飛雪空間密度(g/m^3) 速度(m/s)] + 2.648)
この式は、視界(視程)が「1立方メートルあたりに存在する雪の重量(飛雪空間密度)」と同じくらい「雪の速度」に影響を受ける、というものです。 つまり、たとえば風速(雪を動かす風)が2倍増すと、目の前を舞う雪の量が2倍増えたのと同じ程度の影響がある、という式です。

 この式は、単純に解釈しようとすると、少し不思議に感じられる式です。なぜかというと、ごく単純に考えると、風速(雪粒子の相対速度)が増しても視界の程度は変わらないように思えてしまうからです。

 たとえば、冬景色に対して、ほぼ無風下でほんの少しの雪が降っていたとします(下左写真)。雪粒子の量が10倍に増えた場合の視界を、光の演算や視覚がすべて線形な重ね合わせができるという条件下でシミュレーション計算してみると、下右写真のようになります。確かに視界が悪くなっています。

 

 しかし、同じように今度は、雪の量を10倍に増やすのではなく雪の速度を10倍に増やし、(さきほどと同じように)光の演算や視覚がすべて線形な重ね合わせができるという条件下でシミュレーション計算してみると、基準視界(下左写真)は下右写真のようになります。…おや、視界が悪くなるどころか、むしろ「わりと綺麗に景色が見えている」ような結果になっています。

 

 すべての演算に線形性が成り立つとすると(また、風景中に反射率が低いものしかないという条件でない限りは)、「雪粒子の速度が増しても、視界が悪くなるわけではない」という結果になってしまいます。なぜかというと、雪の動きが早くなると、刻々の瞬間に各々の方向に対して雪が景色の「見え」を遮る・白く見せる効果が平均化・均一化され、結果として「視界全面に対して”雪が存在する比率でコントラストを低下させる”」という効果しか生じないからです。

 しかし、それは「現実の吹雪中の視界の程度」を反映していない(冒頭の式とは挙動が違う)ということは、「すべての演算(光演算や視覚)がすべて線形な重ね合わせができる」という前提は「合ってない・間違ってる」のだろう…ということになるわけです。

 風速(雪を動かす風)が2倍増すと、目の前を舞う雪の量が2倍増えたのと同じ程度の影響があるというこの式は、意外に面白い式です。冬の夜長のこの時期、こんなパズルを解いてみるのはいかがでしょうか。

続 「吹雪中の視界距離の公式」で知る「雪を舞わせる風の怖さ」続 「吹雪中の視界距離の公式」で知る「雪を舞わせる風の怖さ」続 「吹雪中の視界距離の公式」で知る「雪を舞わせる風の怖さ」








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