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2010-01-29[n年前へ]

本当の私はもっと「キレイ」!?  (初出:2005年09月01日) 

 「心の中が見える装置」ではありませんが、普通は見ることができないものを、実際に自分の目で眺めてみるというのは、とても面白いものです。

 「人が一番見ることができないもの」とは、一体どんなものでしょう?・・・もしかしたら、「人が一番見ることができないもの」の一つが、「他人が眺める自分の顔」かもしれません。

 自分が眺める「心の中の自分の顔」と、他人が実際に眺めた「客観的な自分の顔」は結構違うことが多い、と思ったことがある人は多いのではないでしょうか。

 デジカメで撮影された自分の顔を眺めて、「本当の自分の顔はこんなじゃないのに…私は写真写りが悪いの?」なんて考えたことがある人もいるのと思います。

 つまりは、「鏡の中」に自分が見る(思いこむ)「自分の顔」と、他の人が見る「自分の顔」はきっと結構違うものなのではないでしょうか。逆に言えば、「自分が見る(思いこむ)自分の顔」というものは、他人は見ることができないわけです。

 そういえば、人の顔写真を「何が何でも美人にしてしまう」美人フィルタというものを作ったことがあります。どんな顔でも?「お目々パッチリの美人顔」にしてしまうソフトです。

 顔写真を撮って「撮影した顔」と「美人化した顔」を見せられたら、人は「美人化した顔」の方が「本当の自分の素顔」だと、主張する・思うのではないだろうかと、ソフトを作った時にふと考えました。

 他人=周りの人は当然のことながら、「撮影した(誰かの)そのままの顔」を「本当の顔」だと思うことでしょう。けれど、その一方で、撮影された本人からすれば、「撮影した顔」では、「本当の顔をちょっとブサイク化」したものに思えてしまうのではないか、と予想したのです。「美人化した顔」の方こそ「本当の自分」だと感じているのではないか、などと妄想したのです。

 「人が一番見えないものは、自分自身だ」といいます。美人かした写真・そのままの写真・ブサイク化した写真、・・・そのうちの一体どれを、人は自分自身だと思うのでしょうか?



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