2007-12-03[n年前へ]
■「夕焼を描いた古典絵画」と「火山噴火」の研究とターナーの「戦艦テメレール号」
絵画に描かれた夕焼けの「赤み」と火山噴火の関係を研究したもの。「赤み」は絵画をスキャンした画像のRGBピクセル値から(R/G)と算出したという。「それどこのRGB?」という声が聞こえてきそうだけれど、この色々なものを繋げる遊び心がとても面白い。時の流れの中で起きたことを、絵画の中に見ようとする試みは何だか楽しい。
この研究を見て思い浮かべた絵画が、ターナーが描いた「解体のため錨泊地に向かう戦艦テメレール号」(1838)だ。帆船である船艦テメレール号を、ジェームズ・ワットの蒸気機関で動く蒸気船が曳いている。帆船は、解体地へいく途中である。古い時代の象徴である帆船が去り、蒸気船が新しい時代を牽引している。船艦テメレール号に目をやると、背景は夕焼けに見えてくる。帆船の時代が終わったことを感じさせる。また、蒸気船に目を向け、蒸気船を主役に見るとき、背景はまるで朝焼けのように見えてくる。産業革命を迎えた時代、新しく躍動する時代の幕開けを飾る絵のように、まるで見えてくる。
時代、経済や科学や文化や生活や火山の噴火や…色んな歴史を辿ってみると、そこにあるの既に過去完了形になった古いことだ。けれど、自分が知らないことだから、新鮮に感じる。
2007-12-22[n年前へ]
2008-01-24[n年前へ]
2008-10-11[n年前へ]
■自分で作る「問題」と「答え」
以前、月刊化学5月号の【化学の本だな】でこんな内容のことを答えました。これ以外の場でも、同じようなことを数度聞かれますが、いつも同じようなことと答えたように思います。
Q: 調べていて,意外な結論が導きだされたりすることはあるのですか?
A: いいえ、結論(オチ)まで考えてから実際の計算や 実験に取りかかるので,意外な答えに至ることはありません。ただ、一回だけ、「意外な答え」に気づき驚いたことがあります。それは、「サンタが街にやってくる」という話です.数字上の答えは当初の設定そのものでしたが,そこから導きだされた本当の「サンタの正体」は,とても意外なほどに素敵なものでした。
サンタというものの正体、あるいは、サンタに変身する人を突き動かすものの正体、そんなものに気づかされたように思ったときには、自分が考えもしなかった「答え」を見つけたような気がしました。
いつか、科学童話本を書いてみたい、と思っています。 私と二度めに出会う「水」 / サンタが街にやってくる / あなたと見たい、流星群 / 遠い空のはて? / 七夕の夜に願うこと / 「雪だるま」がいる景色 / あの頃流れた電波の行方 / 街の灯 (City Light) / 14ミリグラムの「いろんな気持ち」 / 「夕焼けこやけ」の茜蜻蛉(あかとんぼ) / 「海面に写る太陽」の不思議 .... そんな小文や日記の中で少し真面目に書いたことを集めて、科学童話本をつくることができたらいいなぁ、と思うのです。





