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2003-02-02[n年前へ]

写真とことば 

 集英社新書の「写真とことば」飯沢耕太郎を買いました。その中には「リアリズムはカメラという名の四角く冷たい機械の中にあるのではなくて、写す人間そのものの世界観と表現方法の中にひそんでいるのである」という言葉がありました。
 わきさんが引用した「僕の写真もそこにあるものをそのまま撮ったというものではない。...そして結果的に出来上がった写真、つまり再現された写真というものは、その人間なりの主観によって認識された、その人間の世界ということができる」という台詞にもとてもとても惹かれます。
 ゴミ捨て場でカメラを拾って、それから写真を撮るようになって、そしてそのカメラメーカーに気づいたら入っていて、そして少しの(大きな?)勘違いで電子写真製品に携わるようになった私は色々考えてしまいます。あの運河沿いの街でカメラを拾っていなければ、今頃何をしていたのかな、と考えてみたりします。



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