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2009-03-02[n年前へ]

食べること・生きること 

 週刊SPA! 鴻上尚二 ドン・キホーテのピアス「『おくりびと』を観て、文化の力を感じた」より

 映画(おくりびと)には、じつにたくさんの食事シーンが出てきます。
 それは、「死」の対極にある行為、つまりは生きていくための行為です。
 そして、じつは生きていくことは、他の生物の「死」を食べる行為なのだという、やはり私たちは「死」から逃れられないのだ、ということを教えてくれる大切なシーンなのです。
 ふぐの白子を焼いて食べるシーンも、フライドチキンを黙々と食べるシーンも、生きるとは何かを教えてくれます。じつに象徴的なシーンです。



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