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2008-04-12[n年前へ]

「色彩文化の変遷 年表」と「ファッション・ヒストリー」 

 日本塗料工業会が「色彩文化の変遷」という年表を出している。1870年から2008年までの「時代・風俗の歴史」「塗料産業と開発の歴史」「色見本帳の歴史」を並べ見ることができる「色彩文化の変遷」年表は、とてもとても楽しめる。
 何が面白く楽しめるかというと、それは何より最上段「時代・風俗の歴史」の「その時代のファッション・流行色」に尽きる。
 自分自身の記憶や懐かしさとともに、その時代を眺め、その時代の服や色や感覚(つまりセンスだ)を思い返すことができるのである。

1970年代後半の「ニュートラ・スタイル」、1980年代前半の"黒のモノトーン"の「カラス族」、1980年代後半の「渋カジ・スタイル」……。そして、「コギャル」に「フェミニンなエビちゃん系」「クールでワイルドなもえちゃん系」……。あなたは、どの時代を懐かしく思い出すだろうか。

自分の記憶に重なる「時代」、過去の自分自身の姿に重なる「時代」、それだけでなく、今も「その時代の好み」を引きずって生きている現在の自分自身にも気づかされる。それは、とても、味わい深いことだと思う。

2010-03-17[n年前へ]

酸性の洗剤とアルカリ性のそれを混ぜ合わせたら毒素が生じることはだれでも知っているけれど… 

 角田光代の「今、何してる? 」の「相性」から。

 その人といることによってのみ、自分のある部分が強調される。幼さや、几帳面さや、わがままや従順さや。自分ですら気づかなかった面がづいに顔を出して驚くこともある。かっこ悪さ、クールさ、嫉妬深さ。
 やっかいなのは、プラスの反応ばかりがでてきてもけっして万事快調にはならない、ということで、その逆に、とことんマイナスばかりが並んでいるのに関係が長続きする場合もある。酸性の洗剤とアルカリ性のそれを混ぜ合わせたら毒素が生じることはだれでも知っているけれど、自分が出会っただれかと一緒にいることで、何が生じるのかは予測すらつかない。生じたものが自分にどんな作用を促すのかも。

どうして言葉と言葉すれ違うと化学変化でめちゃくちゃになるの?

種ともこ 「You're The One」



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