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2008-08-10[n年前へ]

サンデー毎日で「金・出世・女」を読む 

 かつて、サンデー毎日の編集長が『ウチの雑誌には「金・出世・女」が詰まっていればいい』と言ったという。しかし、内容からすれば、それはSPA!あたりも、「マネー」や「モテ」に満ちているような気がする。…で、(女性雑誌はさておき)男性向け雑誌のほとんどは、結局その三つの割合が変わり、さらに「他の世界」が入ってくるだけなのじゃないだろうか、という話になった。

 下の画像は、その時描いたホワイトボードのコピーの一枚である。横軸は「金・出世・女」の割合で、縦軸が年齢だ。SPA!・サンデー毎日・男の隠れ家・ラピュタといった雑誌名をこんな二次元マップ上に描いてみたわけである。


 縦軸の上の方に行くと、「妄想」や「桃源郷」が増えてくる。増えてくる「金・出世・女」は「妄想」であるし、ラピュタなんかは「桃源郷」の世界になる。ちなみに、LEONなんかは、中央上部に位置するように思う。

 とても大雑把な「雑誌マップ」であるけれど、比較的自然な地図であるようにも感じられてくる。この「大雑把」で「単純」というところが、「男性雑誌」の一番の特徴なのだろう。

サンデー毎日






2011-11-12[n年前へ]

続 男性誌を構成する「金・出世・女とプラスアルファ」でできている!? 

 以前、「色んな雑誌の傾向や内容」についての雑談をしているとき、サンデー毎日の編集長が(かつて)言ったという『ウチの雑誌には”金”・”出世”・”女”」が詰まっていればいい』という言葉をキッカケに、実は男性向け雑誌のほとんどが、結局のところ、”その3成分プラスアルファ”に過ぎないのかもしれないという「議論」をしたことがあります(「サンデー毎日で「金・出世・女」を読む」)。そして、プラスアルファ成分」というのは、非日常な桃源郷”ここではない何処か”に思い焦がれる成分であることが多いのではないか、という話になりました。

 その時に書いたホワイトボード板書を清書してみたのが、下に貼り付けた「男性誌の読者年齢と興味対象(雑誌内容)」です。縦軸は雑誌の(想定)読者年齢で、下が「若年層」で上に向かうにしたがって「高齢層」になります。また、横軸は雑誌内容(読者の興味対象)です。左から「金」「女」「出世」という3大”男性雑誌成分(要素)”と非日常に思い焦がれる”桃源郷成分(要素)”の比率変化が描かれています。

 ここでいう「比率変化」は色々な男性誌がある中で、それらすべてを平均化した場合の「売れ行き構成比率」です。つまり、「○歳の人たちを相手にした男性誌をすべて眺めてみれば、全体としては、「金」「女」「出世」と「桃源郷」をこんな割合で含んでいる」ということを示す図です。そして、さらに個別の雑誌をいくつか例にとり、「この雑誌は○×歳くらいの年齢層を対象にしていて、扱う題材はこういう内容が主である」ということをマッピングしてみたものです。(もちろん、具体的な数字に基づくものではなく、個人の感覚と偏見に基づいたイメージです)

 「金・女・出世・ここではないどこか」という成分比率が「年齢」を追ってどのように変わっていくかということを、この「男性誌の年齢・成分比率解説図」から読み解いてみると、実にリアルな現実と男性の心の中の妄想が浮かび上がってくるのではないか、と思います。

 男性誌を読んだことがある人、読んでいる人ならば、この「男性誌の年齢・成分比率解説図」に納得する部分もあれば、違和感を感じる部分もあるだろうと思います。あなたなら「雑誌に含まれる”興味成分”」と「読者年齢・読者層」を図示するとしたら、どんな風に描くでしょうか?そしてまた、あなたが読んでいる「雑誌のポジションマッピング」は、この図(あるいはあなたが描いた図)のどの辺りに位置する雑誌でしょうか?

男性誌の年齢・成分比率解説図








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