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2010-12-18[n年前へ]

iPhoneで微速度動画を撮影するアプリケーションを作ってみる 

 「いいな」と思うことをしている人を見ると、いつだって、とても楽しくなります。そして、「いいな」と思ったこと、誰かがしたそんなことをほんの一部でも良いから自分でもできるようになりたいとか、そうんな人に半歩でも良いから近づいてみたい、と思います。そんな人たちへと向かうベクトル、そんな方向指示器をいつも目の前に眺めていたい、と思います。

 今日は「iPhoneで微速度動画を撮影・作成するプアプリケーション」を試しに作ってみました。カメラを世界に向けて撮影してみれば、(静止画像や動画を入れる)カメラロールに保存されているのは現実に比べて1000倍程度速く時間が進む世界になっている・・・というアプリケーションです。

 アプリケーションをビルドして、手元の「小さなグラスに入った氷水を1時間にわたり微速度動画を撮影してみたのが下に貼付けた動画です。氷水がゆっくりと、けれど、あっと言う間に姿を変えてゆくさまが映し出されています。暑い夏の昼間ならあっという間に溶けるはずの氷も、年の暮れも近い冬の夜だと、ゆっくりゆっくりと溶けてゆくのだな、と感じさせられます。


 固体が液体へと姿を変えて行くさまを眺めていると、それはまるで北欧の氷河がゆっくりと流れて行く時間を見ているかのようで、少しだけ不思議な心地になります。

 「これいいな」とか「こんなものがあればいいな」と思うものがあった時、いつか自分でも作ることができるようになりたい、と思います。そんなものを作っている人を眺めることができた時には、何だか少しうれしくなります。

2010-12-19[n年前へ]

微速度動画で眺める「青空と雲群」 

 「iPhoneで微速度動画を撮影するアプリケーションを作ってみた」ので、空に浮かぶ雲や、雲の切れ間から太陽の光に照らされる街並みを2時間ばかり撮影してみました。小高い場所に、空を見上げるようにiPhoneを固定して、景色が変わって行くさまを撮影してみたのです。カメラの横で空を眺めていても、雲はただ空に張り付いているようにしか見えなかったのに、カメラロールに保存された動画を眺めてみると、頭の上にある雲と青空が駆け足で動いて行くようすが、その理屈をたとえわかっていたとしても、魅力的で不思議に感じられます。

 こんなにも速い速度で雲や空、つまり、「天気」は動いていたのです。機械の目で見て初めて、そんなことを実感することができるのです。

 日本の空は偏西風に支配されています。西の空から東の空におよそ時速40km程度の風が吹き、雲もそして天気も、空に浮かぶものたちは、その速度で移ろって行くのです。

「虹のトンネル」を時速40kmで追いかける。
 そう、今日眺めた雲も「西から東へ」と動いていました。下に張り付けた映像には、時速40kmくらいで街の上を走り抜けて行く雲と風が写し出されています。時速40kmというのはこんなにも速く、けれど、そんな「私たちの上を駆け抜けて行く空の速さ」を私たちは見ることができない・意識できない、ということを気づかされるのです。



 自分の目で眺めることはできないけれど、「地球は回ってる」そんな景色を、機械や頭を通してようやく私たちは簡単に見ることができるのです。

2011-05-05[n年前へ]

「30秒間で眺める東京・京都間の車窓」と「放射線量グラフ」 

 東京と京都間を新幹線で移動する際の「放射線量」を、二松学舎大学附属高等学校 理数科研究部が簡易型放射線計測器「はかるくん」を使って計測した結果を鉄分100%「鉄っちゃん」のための「放射線講座」で紹介しました。

 京都周辺の放射線量は東京周辺の2倍であった。…一般に花崗岩中のカリウム40・ウラン238・トリウム232の含有量は、他の岩石に比べてかなり多いことが知られている。関西地方では関東地方にくらべて花崗岩質が多いため、その土壌や岩石からの放射線が強いものと考えられる。また、トンネル内では岩石で囲まれた状態であるため、岩石中の放射性物質からの放射線の影響を強く受けるものと考えられる。

 血液中に鉄分溢れる…つまりは鉄道大好きな「鉄っちゃん」ならば、「新幹線電車内での放射線量の変化(東京-京都)」というグラフを一目眺めれば、グラフの各箇所がどの辺りであるかがわかるだろうと思います。たとえば、東京駅側(グラフの左側)から行くと、最初の放射線量の多い辺りが小田原から三島までの長いトンネルが続く辺りだとか、その次の放射線量ピークが蒲原から由比…とトンネルが続く辺りだろう…とか、そして京都駅前の最後の放射線量ピークは、琵琶湖横からトンネルに入り山科から東山に抜ける最後のトンネル辺りだろう…と車窓を思い出しつつ考えるのではないでしょうか。

 しかし、奇妙なことに、血液中の鉄分が足りない人も世の中にはいます。フェライトが足りず、東海道新幹線の車窓を思い浮かべたりはしない、という人も不思議なことにいるのです。

 そこで、下に東海道新幹線の車窓を微速度撮影した動画を貼り付けてみました。これは東海道新幹線の「上り」の車窓を撮影したものです。14秒辺りが京都駅になります。それから東京駅までの車窓を「30秒ほど」で眺めることができます。この東海道新幹線からの車窓を眺めれば、高校生たちが計測した「新幹線電車内での放射線量の変化(東京-京都)」をより実感できるのではないか、と思います(たとえば、動画で37秒あたりが小田原と三島の間のトンネル群ですね)。



 ところで、彼らの論文は第一回神奈川大学 全国高校生理科・科学論文大賞で 努力賞をとった論文群の一部です。校舎内や通学路で放射線量を計ったり、「甲子園までの道」や「ありとあらゆる旅先」で計測をし続けたり、あるいはJCO周辺で計ったり…ということをずっとし続けていたようです。

 1999年9月30日、東海村で臨界事故が起こり、地域への放射能汚染の映像が生々しく報道された。そのとき私は中学3年生で…  在学しての3年間、修学旅行の新幹線内を含め至るところで放射線測定をした。…

石原利臣さんの「受賞のコメント」から。

 「はかるくん」を手にする高校生たちは、きっと今でも色々なものを計っているのだろう、と思います。新緑を目にするこの季節、高校生たちは、どんな場所でどんなものに「はかるくん」を向けているのだろう?と考えます。


*今回の話は「「加速度センサ」で「人に迷惑な電車男」::(2005.07.19)」と一緒に眺めるのが、鉄っちゃん的に良いかと思います。

2011-06-08[n年前へ]

電車先頭「かぶりつき」から眺めた「今日の車窓」 

 先頭電車の一番前、運転席沿いのエリアを鉄っちゃんたちは「かぶりつき」と呼びます。…もしかしたら、「かぶりつき」という名前は一般的ではないかもしれませんが、とにかくその辺りの席には「フェライト100%な人たちが不自然なくらいに密集し、そしてみな前方を眺めているのです。

 ホームから列車に乗り込むと、極めて珍しいことに、「かぶりつき」に誰もいませんでした。そんな幸運を享受しつつ「かぶりつき」から車窓にカメラを向けて撮影したのが、電車先頭「かぶりつき」から眺めた「今日の車窓」です。

 列車の中でカメラやビデオを取り出し・撮影することには躊躇せざるをえない今日この頃です。だから、直に眺めることが多いこんな「車窓から眺める景色」も、映像として眺めることは少ないように思います。

 車窓から眺めた20分弱にわたる「車窓の景色」を30秒に縮めてみたのが電車先頭「かぶりつき」から眺めた「今日の車窓」です。…撮影者に鉄分が足りていなため、物足りない映像だとは思いますが、そこらここらはご容赦頂ければ幸いです。

2011-09-23[n年前へ]

6千円弱のTime Lapse(インターバル撮影)動画カメラ「KING JIM インターバルレコーダー レコロ」 

 5500円程度で買うことができるTime Lapse(インターバル撮影)動画カメラのKING JIM インターバルレコーダー レコロ商品情報

 「レコロ」は、設定時間ごとに撮影をおこなうインターバル撮影を手軽に楽しめる専用カメラです。ふつうのカメラでは撮影できない長時間の定点観測を記録することができ、植物の成長の様子など観察に利用できます。 インターバル撮影で撮った動画は、時間の流れが普通の動画とは違い、日常では見たことのない動画を撮ることができます。



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