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2013-11-05[n年前へ]

水が金網の上で・指に押されて転がる日 

 一週間前の夜、六本木の古民家で、いくつかの「新技術」を体験してきました。そんな新技術の中のひとつが、超撥水性の塗料材料です。疎水基が先端にあるトゲトゲ・イガイガ形状のシリカでコーティングすることで、表面付着力を通常の百分の一近く下げた…という材料です。

 「コップに水を入れて目の細かい金網で蓋をすると、コップを逆さにしても(表面張力のために)水がこぼれない」なんてビックリ実験ネタがありますが、この超撥水性塗料を金網に塗ると、その上に水を優しく載せると、水はスライムのように気持ち良く転がり動くだけで、金網をすり抜け・滴り落ちることもありません。

 周りから力が掛からないければ、水は「丸くちぢまっている」のが自然というわけで、(地球の重力はなくせないにしても)表面付着力を限りなく小さくすると、水は滑らかで何やら丸っこい塊に変身します。その水の塊が見せる不思議な風景と、その水に触れると味わうことができる心地良い感覚は、何だかとても気持ちが良くて…そんな快感をお伝えしたくて、こんな動画を撮影してみました。



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