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2012-07-21[n年前へ]

「できない」ことの原因はひとつ(対策はふたつ) 

 何か「やりたいこと」があった時、そのやりたいことを「できない」ことも多くあります。そんな状況が多かったとしても、たいていの場合、やりたいことができない時の理由は「たったひとつ」です。できる道具や材料…つまりは「できる」準備ができていない・状況になっていないから、です。

 何かを素早くやり遂げる人たちを多く見かけます。 けれど、その多くの人たちは、何かをやりとげる道具はポケットに(ほとんど)入れていて、その道具にふさわしいボールが来たときに、すかさず(少しの調整をしつつ)バットを振って・ボールを打っているように見えます。ボールが飛んでくるより遙か前に、ボールを打つためのバットや打ち方や…色んなものをすでに携えているように見えるのです。

 それに対し、「できない」場合は、「やりたいこと」が目の前に来てから、「やるための道具」を調べたり・手に入れようとしたり・右往左往したり…という具合です。けれど、そんな風では、結局のところ、間に合わず「できない」ということが多いように思います。「やろうと思ってから、それをやるための準備をする」ようでは、ほとんどの場合「できない」のではないかと感じます。

 つまり、「できない」ことの原因は、(大抵の場合)たったひとつだけで、それは「できるための道具や材料」「できる、というカード」を(そのカードが必要な状況で)手にしていないということだ、というわけです。

 「できるための道具や材料」を手にしていない状況をもう少し細かく眺めてみると、2種類あることに気づきます。1番目は「未だ手に入れることができていない」という状況で、そして2番目は「1回は手にしたけれど、忘れてしまった(失ってしまった)」という状況です。「知らない・触れたことがない・やったことがない」というのが1番目なら、「昔はやれたこともあったけれど、今はそんなことも忘れてしまった・できない」というのが2番目です。どちらも、今現在は「できない」「”できる”カードが掌の中にない」という状況です。

 こうして書いていくと、やりたいことを「できる」ために必要なことは、

  1. 色んなことを毎日手に入れるようにする
  2. 忘れないように・思い出せるようにメモしたりする
という「実にありふれた・とても当たり前のこと」に還元されてしまう…と気づきます。「できない」ことの原因はひとつだけ「できる準備ができてない」ということで、その対策はふたつ、「知ること・身につけること」「忘れないこと・思い出すこと」なんだろう、と思うのです。



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