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2011-09-17[n年前へ]

続:秋葉原近く「銭湯 燕湯」でタイムトラベルをしてみよう!? 



 秋葉原と御徒町の中間にある、歴史を感じさせる銭湯「燕湯」は早朝から営業しています(参考:秋葉原近く「銭湯 燕湯」でタイムトラベルをしてみよう!?)。だから、汗をかく暑い夏、あるいは冷たい風に吹かれて体が冷えた寒い冬、昼間から熱い湯船につかりたい時には、燕湯の入り口をくぐります。

 入浴料金450円と、貸タオル料金20円を払い、大きな荷物も入れることができるロッカーに服や鞄を入れ浴室へ繋がるガラス戸をガラガラ開けると、奥は深さ1m近くの泡風呂と(岸壁に滝がもうけられた)岩風呂があり、その先にある壁一面には、(時折描かれ直す)「富士山の眺望」が広がっています。今は、小高い山の向こうに見える富士には雪が残り・桃色の桜が咲き・滝壺を松の木が囲う…そんな景色が(男風呂からは)見えています。さらに、上を眺めると、三階相当の吹き抜け天井に連なる窓は開けられていて、開けられた窓の向こうには青空がさらに広がっているのです。

 銭湯の「湯」は家ではいるお風呂よりも「熱い」のが基本です。特に、一番風呂から間もない「焚きたて」の湯船は、人が入ることで湯の温度が下がることもなく、ピリピリと熱く透明度の高いお湯が満たされているものです。それが、銭湯のキホンの定理です。

 「燕湯」のお湯は、浴槽に湯を注ぐ部分に取り付けられている温度計を見ると、45℃〜46℃となっています。しかし、私の体感的には「湯船は43℃前後かな?」といった程度です。つまり、「湯船に足を入れ・湯にひたる…チリチリ熱いと感じつつ3〜5秒待つ…よしっ、熱さもほどほどで心地良いなぁ〜」と感じる程度です。

 余談ですが、本当に熱い湯の場合には、「チリチリ熱いと感じつつ3〜5秒待つ」の終わり頃に、「うわぁ、熱さが収まるどころか増すばかりだぁ!」となります。不思議なことに、最初の2,3秒は「本当に熱い or 心地よく熱い」の区別がつきにくいのです。湯に浸ってから数秒後、ようやく、熱さのピリピリが消える・ますます増える…の違いがわかるように思います。余談をさらに続けると、だから真のリアクション芸人は、「熱湯風呂」に落ちた直後に「アッチッチ〜」と叫びつつ飛び出すのではなく、数秒待った後にこそ「アチィ〜!」と飛び上がるべきだ、というのが私の伝熱人体工学的持論です。

 本題に戻ると、熱い湯に漬かった後に冷水を浴びると、最高に気持ちが良いものです。体の表面の熱を冷水が奪い去るのと同時に、体中の疲れも冷水が流し去っていくように感じます。冷水は「熱さ」だけでなく「疲れ」も消し、その代わりに「心地よさ」を体に満たしていくのです。…端的に言ってしまえば、この「水で体を冷やされる瞬間」を手に入れるために、銭湯の熱い湯に漬かるのだ、といっても良いくらいです。

 こんな風に銭湯の湯を楽しんだ後、番台の横を抜けて銭湯から外に出ると不思議な浮遊感を感じます。ノスタルジックな空間を出るとメイドさんたちがたくさんいる秋葉原の町がある、というのは実に奇妙な感覚です。

 今日は、九段下へ自転車で行く途中に、秋葉原「燕湯」に寄りました。右に貼り付けたのは、燕湯に入った後に秋葉原を抜け、その秋葉原の街を振り返り眺めた2011年9月の風景です。

続:秋葉原近く「銭湯 燕湯」でタイムトラベルをしてみよう!?






2015-06-28[n年前へ]

沸点の違う透明液体を上手く使う「熱湯リアクション芸人」がいるかもしれない!? 

 TBS「有吉ジャポン」で、芸人「おかゆ太郎」さんがグツグツ沸騰するお湯で煮たTシャツを着るリアクション芸をしていた。金属鍋の底で発生する数え切れないほどの泡の中に沈められたTシャツを着るリアクション芸を見て、ふと考えました。

 1気圧下で、摂氏100℃で沸騰する水ではなく、もっと沸点が低いアルコールを鍋に入れ、低い温度で沸騰する中にTシャツを入れて着るリアクション芸をするのはどうだろう?…そうすれば、体に(あまり)無理を掛けずに、熱湯リアクション芸をすることができるかもしれない…と考えます。…たとえば、下の動画のように、沸点の違う透明液体を上手く使えば、熱湯リアクション芸もより安全に・普通に行うことができるかもしれません(といっても、下動画で使われているイソプロピルアルコールの沸点は約83℃ですから十分過ぎるほどに熱いですが)。

 熱湯風呂に入るリアクション芸、あるいは、熱々おでんを食べるリアクション芸をするダチョウ倶楽部さんたちが、熱湯の温度管理にとてもシビアだという話を聞いたことがあります。あるいは、出川哲朗さんが爆薬の科学・運用に詳しいという話も聞きますし、仕事と書いてプロフェッショナルと読むリアクション芸の世界で活用されている科学を調べてみるのも、意外に面白いかもしれない…と思います。



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