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2010-07-29[n年前へ]

楽しい「各種”化学実験器具”ストラップ」と「ラベンダーの匂い」 

 ケータイ用のストラップを眺めていると、化学実験器具携帯ストラップなんていうものを見かけた。学校の理科教室の棚の中に眺め・触れた、試験管・丸底フラスコ・乳ばち&乳棒・試薬瓶・アルコールランプ・プラ薬入れといったものが、ケータイ用のストラップになっていたり、アクセサリになっていたりする。化学が好きな人なら、自分のケータイに繋いでみたくなるかもしれない。

ケータイの下で揺れる化学実験器具を眺めていると、何だかラベンダーの匂いがしてきそうな気がする。そんな気がして、Amazonに筒井康隆「時をかける少女 」(NHK少年ドラマ タイムトラベラー )を読みに行き、「出版社からの内容紹介」に思わず頷(うなず)く。

 君たちと同じ年頃、お父さんは理科室で出会った少女にドキドキし、お母さんも謎めいた同級生の男の子に胸ときめかせたんだ。そして、ラベンダーという言葉が忘れられないものになった。すべてはこの物語が原因でね。
 放課後の誰もいない理科実験室でガラスの割れる音がした。壊れた試験管の液体からただようあまい香り。このにおいをわたしは知っている―そう感じたとき、芳山和子は不意に意識を失い床にたおれてしまった。そして目を覚ました和子の周囲では、時間と記憶をめぐる奇妙な事件が次々に起こり始めた。思春期の少女が体験した不思議な世界と、あまく切ない想い。わたしたちの胸をときめかせる永遠の物語もまた時をこえる。



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