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2008-12-12[n年前へ]

「サングラス」と「サーモグラフィ」 

 温度分布を映し出す「サーモグラフィ/サーモカメラ」を作って、色んなものを撮影してみたいとよく思います。電子機器の発熱分布を見てみたいとも思いますし、ふだん眺めている景色を温度分布として眺めてみたいとも思います。あるいは、目の前にいる人の顔を温度分布として眺めてみたいなと、ふと思ったりすることがあります。

 赤面した人の顔をサーモカメラで眺めてみたら、自分の目で眺めるのと同じように、やはり熱を発しているように見えるのだろうかとか、そんなことをふと考えたりします。

 サーモカメラが映し出す人の顔を眺めていると、メガネをかけた人たちがみなサングラスをかけているように見えることに気がつかされました。サーモカメラが温度推定に用いる遠赤外線をプラスチックやガラスはほとんど透過させないので、サーモカメラでメガネをかけた人の顔を撮影すると、メガネの部部分がサングラスさながらに暗く映るのです。だから、メガネをかけた人をサーモカメラで写すと、みなサングラスをかけているように見えます。

 もしも、メガネをかけて赤面した人をサーモカメラで撮影してみたら、サングラスを掛けた赤いタコのように見えるのかもしれません。温度分布を映し出す「サーモグラフィ/サーモカメラ」を作って、色んなものを撮影してみたいとよく思います。

サーモカメラサーモカメラ






2013-03-03[n年前へ]

一万円で買えるUSBサーモグラフィカメラで遊んでみよう! 

 楢ノ木技研USBサーモグラフィキット(お値段は大体一万円ナリ)を買いました。

 最新のMEMS技術によって製造された16×4ピクセルのIRアレイセンサーを利用したUSBサーモグラフィの組立キットです。半田付けして組み立てた後は、パソコンに接続して専用のアプリをインストールすることで簡単に熱画像を観察できます。また、シリアル接続によりArduino等のマイコンに接続して利用することもできます。

 このキットに使われている遠赤外線(FIR)サーモパイルセンサアレイはメレキシス社製MLX90620で−20℃から300℃までを測定することが可能というものです。(参考:氷でキンキンに冷やしたハイボールを手に持ちUSBサーモグラフィカメラで撮ってみると、36℃少しの掌の温度やほぼ0℃のグラスの温度が、違和感なく測定されています

 遠赤外線で見る世界、温度分布で見る世界を手軽に楽しむことができるのはなかなか面白いものです。サーモグラフィカメラは結構高価ですから(激安価格のものでも10数万円はします)このサーモグラフィーキット、とてもお買い得かもしれません。16×4ピクセルというサイズは小さく・粗いようにも思えますが、そこは超解像でも何でも処理側で工夫すれば良いですし。

一万円で買えるUSBサーモグラフィカメラで遊んでみよう!一万円で買えるUSBサーモグラフィカメラで遊んでみよう!一万円で買えるUSBサーモグラフィカメラで遊んでみよう!






2013-03-08[n年前へ]

1万円USBサーモカメラを高解像度にしてみよう!? 

 一万円で買ったUSBサーモグラフィカメラ(キット)の画素数は、小アイコンをさらに4分割したくらいの「16×4ピクセル」に過ぎません(たとえば、右の画像を眺めれば、とてもボヤッとした温度分布画像であることがわかります)。けれど、サーモパイルアレイのピクセル数が極めつけに少ないとしても「その分、数多くのショットを撮ればいいのさ!」というわけで、自分の顔を何枚もサーモカメラで撮影し、少しは高解像度の熱分布写真を作り出してみました。

 そこで、自分の顔の熱分布を何枚も撮って高解像度合成してみたのが右に貼り付けた写真です(熱分布にオーバーレイさせた可視光画像は、私の顔でなくマネキンヘッドです)。16×4ピクセルのサーモカメラでも、何枚も画像を撮影して後処理すれば、結構細かい温度分布を眺めることができそうです。ちなみに、撮影時の装いは、右上に貼り付けた写真と全くと言っても良いほど同じです。そしてまた、顔の右後方に見えるのは、熱を発している蛍光灯です。

 この熱分布写真を見ると、私の顔が発する遠赤外線を、透明なプラスチックメガネがほとんど通していないことが見てとれます。可視光で眺めると完全透明のはずなのに、遠赤外線で眺めるとまるでサングラスのように見える温度分布で見る世界、やっぱり面白いものですね。

1万円USBサーモカメラを高解像度にしてみよう!?1万円USBサーモカメラを高解像度にしてみよう!?






2013-03-12[n年前へ]

お尻から吹き出る「オナラ」をサーモカメラで見た画像 

 以前、お尻から吹き出すオナラを目に見えるようにしよう=可視化しようとしたことがあります。その時は、人体模型のお尻部分からドライアイスの白い煙を出して、オナラ(っぽい)気流の動きを眺めました。

 温度を眺めることができる遠赤外線カメラ=サーモカメラの撮影画像を眺めていると、お尻から吹き出すオナラを撮ったものがありました。こういうものを眺めたい人がいるかどうかは微妙ですが、個人的に 「ドライアイスのオナラもどきと同じ動きで良かった!」と面白く眺めました。

 お尻から吹き出る「オナラ」をサーモカメラで見た画像…あなたは、面白く感じる派ですか?それとも、見たくない派でしょうか。

お尻から吹き出る「オナラ」をサーモカメラで見た画像お尻から吹き出る「オナラ」をサーモカメラで見た画像






2013-09-02[n年前へ]

「遠赤外線」と「可視光」を同時撮影するカメラ 

 楢ノ木技研製サーモグラフィー・カメラ(1万円少しナリ)に、古いWEBカムを一体化させてみました。 遠赤外線で眺める温度の景色と(私たちが普通に眺めることができる)可視光で眺める景色を一体化したサーモカメラができあがると、たとえば、ノートPCの温度分布を眺めるのも超簡単です。

 十五年くらい前、感温液晶を使ってノートPCの温度分布を眺めてみた覚えがあります。…今や、サーモグラフィー・カメラをプロレタリアートなぼくらですら、手に入れ・使うことができたりするのことが、何だか面白いです。

「遠赤外線」と「可視光」を同時撮影するカメラ「遠赤外線」と「可視光」を同時撮影するカメラ








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