2007-11-16[n年前へ]
■「美味しさを生む変化」と「老舗の銘菓」
美味しいものが、食べるとき・飲むときに感じる不均一さや変化といった「違い・移り変わり」にいよるものが大きいのだとしたら、美味しさと大量生産・長期保存は背反することになりそうだ。たとえば「堅さと柔らかさ」の両方を兼ね備える美味しいスパゲッティ、堅さと柔らかさの間を変化しつつある「皿の上のスパゲティ」はを長期保存するということは簡単にはできそうにない。あるいは、「ジョッキに注がれた黄金色のビールと白い泡」もその状態はごく短い時間しか続かない。老舗の銘菓に関する記事を読み、相反する美味しさと大量生産・長期保存を繋ぐこと、不規則に揺れ動く需要の波に対応すること、はきっと大変なんだろうと考えた。
、美味しさを生む変化や不揃いを作る技術や、それを長続きさせる技術の歴史はどういったものなのだろう。そして、そういった具体的な製法・技術とは別に存在するだろう、食べる側・飲む側が「美味しさ」を想像する助けとなる観念的なものには、どんなものがあるだろう。たとえば、「老舗の歴史」や「食べ物の由来」のような、飲食をより楽しめるような食べ物の背景にある物語の効果はどのくらいあるのだろうか。
2007-12-25[n年前へ]
■サッカーボール型おにぎり
コンビニのおにぎりが三角形である理由の一つは、その形状が「体積あたりの容積を高めることができる」ことにある、と何かの本で読んだ覚えがある。 おにぎりの形状が三角形ならば、△▽△▽△▽と互い違いに置くことで、運搬をする時に必要な体積を小さくすることができる、というわけだ。
そういった効率や製法から決まる形状とは別に、「こんな形状なら面白いかも」という楽しさから決まる形状がある。そんなおにぎり形状の例が、サッカーボール型おにぎりだ。
サッカーボール型おにぎりなんて「ふつう」じゃないと思われるかもしれないけれど
、決してそんなことはない。
何しろ「サッカーボール型おにぎり専用のり」が
販売されているほどである。もちろん、一つの会社だけでなく、いくつもの会社から発売されている。
おにぎりの産業技術の歴史や特許紛争の話も興味深いけれど、こういった「楽しさ」「可能性」を追求したおむすびを眺めてみるのも、何だかとても楽しいと思う。
2007-12-28[n年前へ]
■和尚さんとWEBショップ
スラッシュドットの「後継難に悩む寺を救う? 全自動鐘つき機が普及中」 という記事中で紹介されていた寺院商品専門WEBショップの広告が面白い。特に、趣味・便利用品が素晴らしい。アルコール検知器ソシアック・賽銭用警報機・頭のアブラを取れる大判あぶらとり紙…、世相を反映した商品の数々が並んでいるのを見ると、袈裟を着る和尚さんたちを身近に感じてしまう。和尚さんたちが、こんなWEBショップのボタンを押し、カートに商品を追加したりしていると思うと、それだけで何だかとても楽しくなる。
2008-04-28[n年前へ]
■「商品と欲望」と「優秀なセールスマンの人生の意味」
この資本主義社会に生きている限り、商品とは、他人の欲望を具体化したものです。自分が作りたいだけでは、それは商品とはなりません。それが、他人が欲望するものとなって初めて商品となるのです。
鴻上尚史「名セリフ!」文藝春秋社
…問題がひとつだけあるとすると、優秀なセールスマンほど他人の欲望をまず一番に考え続ける結果、自分の欲望がわからなくなることです。いったい、自分は何がしたいのか、自分の人生の意味は何なのか、全くわからなくなるのです。
鴻上尚史「名セリフ!」文藝春秋社





