2006-05-01[n年前へ]
■「メディア・記者」への期待
「学術論文」と「特許」の間に流れる深くて暗い河のコメントを色々考えながら読んで、今、こんなことをコメント欄に書きこみました。これは実に個人的な感想です。
私は、異なる「もの・ひと・世界」などの間を繋ぐことが「メディア」というものが行っていることなのかな、とふと思うことがあります。「知らない人」と「知ってる人」、「遠くの出来事」と「目の前に拡がる近くの世界」、そんなことを繋ぐことが、「メディア」というものなのだろうか?と思うことがあります。メディア(media = medium)という名前は、すなわち、中間・媒介なんていう意味の言葉なのですから、それは実に当たり前の話かもしれません。
そんなことを思いながら、今回の一連の記事に目を走らせるとき、私は記者の方たちが十分に自分の足とペンを走らせているとは感じられないのです。十分に、「離れた二つのもの」の間を繋いでいるとは思えないのです。「学術論文と特許の間に流れる深くて暗い河」や、「特許と学術的業績」や、「工学系研究者と実学」などの間を繋ぐ記事をもっと読みたい、と感じたりするのです。
2006-10-25[n年前へ]
■コピーの裏に広告

コピー用紙の裏に広告が入るが0円でコピーできる「タダコピ」という記事。こういった仕組みのアイデア自体は、誰でも思いつくものだと思う。例えば、そんなアイデア特許はいくらでもある。しかし、それを実行できるところが本当に偉い。
2007-12-24[n年前へ]
■「おにぎり包装」発明史
コンビニの定番商品の一つが「おにぎり」である。 コンビニに入れば、色々な種類の三角おにぎりが棚一面に並んでいる。 ずっと以前は、ご飯の周りの海苔は湿気っているのが普通だった。 しかし、ごはんと海苔の間をビニールで仕切る三角おにぎりの包装が生まれ、パリパリの海苔で巻かれたおにぎりを食べることができるようになった。
最初の頃は、三角おにぎりの頂点からビニール中袋を引き出すやり方だった。調べてみると、 長野県の総菜屋さんが考案したものを大阪の海苔問屋が広めた 、ということらしい。ご飯にサラダ油を含有させることで、ビニール中袋を引き出す時の「ごはんとビニール中袋の摩擦抵抗」を下げ、古米でも使えるような工夫がされていたりして、技術発明史としてとても面白い。
さらに、単なる純粋な技術史というだけでない面白さが、「おにぎり包装」発明史には(にも)詰まっている。
大阪の海苔問屋 v.s. 発明者のロイヤリティー金額の交渉や、大阪の海苔問屋 v.s. 類似技術を用いた会社との間で行われた「おにぎり海苔包装フィルム事件」といった闘争史もあれば、「のり」パリパリ自動包装加工機の開発秘話など後続技術の開発史もさらに連なっている(ビニール中袋引き抜き技術から見れば「サラダ油が味を美味しくしている」であるし、後続技術から見れば「サラダ油が味を悪くしている」となるのが、発明史らしくて面白い)。「おにぎり海苔巻き」の物語は、まさに波瀾万丈の歴史絵巻である。
2008-02-14[n年前へ]
2008-04-14[n年前へ]
■「バルコニー特許」の幾何学
建築基準法に基づいて建築物の容積率は決まる。それにしたがって床面積も決まる。
ところで、建築基準法上は「バルコニーのような外部に開放された部分は、幅2mまでは床面積には算入されない」という。そのため、
バルコニー面積が容積に参入されると、販売面積が減少し売れ行きが悪くなるため、必然的に世の多くのバルコニーは「幅2m以下」になっている。という。
「バルコニー特許」は、バルコニーの形状を工夫し、「幅2メートル以上だけれど、床面積には算入されないバルコニーを作る」というものだ。確かに、そう説明されて眺めてみると、4m×4mの10畳ほど広さのバルコニーが、(ほとんどの場所で)外部から幅2メートルの範囲におさまっている。
なるほど小さなアイデアのようだけれど何だかとても面白い。バルコニーの形状を、さらに形を変えてみたりしたならば、さらに有効利用できるようになったりすることもあるのだろうか。





