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2011-03-07[n年前へ]

「さまざまのこと 思ひ出す 桜かな」 

 川沿いの道に桜が咲いていました。二月下旬から三月初旬というと、梅を連想しますが、咲いているのは河津桜です。普通の桜のように、四月頭のごく短い期間に咲いて散るわけでなく、この時期、一ヶ月近く咲き続ける桜です。

 コンビニエンスストアで「富久娘 燗番娘 」を買い、途中で買ったお寿司を美味しいワサビと醤油につけて口にほおばり熱燗を飲んでいると、いつの間にか、ほどよい春風に吹かれながら寝てしてしまったりします。

 桜の花言葉を調べてみると、たくさんの種類がある桜の花と同じように、さまざまな言葉が書かれています。

 桜と言えば…の「染井吉野」なら高貴・清純・精神愛・優れた美人…で、それが「八重桜」なら、豊かな教養・善良な教育・しとやか・理知に富んだ教育、あるいは山桜なら純潔・高尚・淡白・美麗で、もしも、しだれ桜なら、優美・ごまかし…。

 三月の風に吹かれる花を眺めていると、色々なことを思い出してしまいます。

さまざまのこと 思ひ出す 桜かな

       芭蕉(1688)



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