hirax.net::Keywords::「アニメーション」のブログ



2009-08-04[n年前へ]

エクセル2007で綺麗なグラフ動画を作る 円グラフ編 

 「エクセル2007で綺麗なグラフ動画を作る」の続きとして、今日はMicrosoft Office Excel 2007 で「円グラフ」の動画を作り・眺めてみました。

 円グラフを回転させると、てっきり「コインを立てて回転させたような感じ」のグラフになるかと思いきや、レコード盤が回転するような具合で(レコード盤が回転するようにでは理解しにくい世代には、CDやDVDが回転するようになら伝わるでしょうか)グラフが回ったのが意外に感じられました。

 円グラフの回転方向は意外でしたが、それはそれで面白いように思われます。たとえば、「懸賞」や「くじ」などをする際に、その懸賞のようすをアニメーションで表現するような「動画の素材」としても面白く使えそうな気がします。こんなエクセル2007で綺麗なグラフ動画を作る」の続きとして、今日はMicrosoft Office Excel 2007で作った円グラフ動画を眺めれば、人それぞれ「色んなアイデア・活用法」が浮かんでくるのではないでしょうか。

2009-09-13[n年前へ]

エクセルで「ランダム・ウォーク」アニメーション 

 「Excelでランダム・ウォークを計算させ、アニメーションさせる」と結構気持ちが良いものです。下の動画は、Excelで50個の粒子をランダム・ウォークさせている動画です。動画が始まって数秒した辺りから、計算が始まり、粒子がブルブル振動しながら拡散していきます。



この計算・グラフ表示は、(マクロ機能は使わずに)Excelの反復計算機能を用い、反復計算の回数は1回、計算タイミングは手動し、F9キーを押しっぱなしにすることで、行っています。Excelファイルは、RandomWalk.xls(35kB)としてダウンロードできるようにしてあるので、それで実際に試すことができるようになっています(反復計算の設定は上記通りにしておいてください)。

 計算の中身は、各粒子のX,Y座標を示すセルに対し、(単純に書くと)「自分のセル=自分のセル+乱数(-0.5~0.5)」と入力してあるので、反復計算を1回するたびに、各セルの値が少しランダムに動いていく・・・という具合です。

 最左上のセルは、計算内容をリセットするためのフラグです。0を入力して、F9を一回押すと、計算内容がリセットされます。ランダムウォークの計算をする時には、この最左上セルに1を入力し、F9を押せば(押し続ければ)刻々と計算が実行され、グラフ上でランダムウォークのアニメーションを眺めることができます。最左上のセルの値を「各粒子のX,Y座標を示すセル」にかけているので、(反復計算を行った後でも)計算内容のリセットを行うことができる、というわけです。

 Excel作業につかれたとき、粒子たちに「ランダム・ウォーク」をさせ、プルプル震えながら動いていくようすを眺めてみると、何だか少し疲れがとれるかもしれません。

エクセルで「ランダム・ウォーク」アニメーション






2009-12-24[n年前へ]

現実の物理現象速度を再現してしまうと、違和感のあるアニメになってしまう 

 画像電子学会研究会予稿 09-03-08 の栗田・青木「リアルバーチャリティー -映像の中のウソー」の中の「アニメーションの中では、現実の物理現象の速度をきちんと再現した映像は現実的に見えなくなってしまう」という話が面白かった。この予稿の内容は、コマーシャル用のアニメーション作成中に、アニメーションを作るプロでない人が感じた興味深かったことをまとめたものである。

 木に積もった雪がドスンと落ちる様子や、温泉の湯気が立ち上るようすを実際に撮影し、それをコンピュータ・グラフィクスでアニメーションにしてみると、今一つ感覚と違うという。現実の物理現象速度を再現してしまうと、違和感のあるアニメになってしまうというのである。

 現実の速度と同じ湯気では「湯気の動きが早すぎて、寒く感じてしまう」し、現実と同じ速度でドスンと落ちる雪は「遅すぎて、(登場人物が)驚くような感じにはできない」というのだ。つまり、現実とアニメの中での「速度感覚」というものは、何かしら異なっている、という。(自然とは異なる)非等時的なデフォルメがなければ、「自然なアニメーション」にはならない、というのである。

 逆に、アニメーション世界の時間感覚を現実に持ち込んだらどう感じるものなのだろうか。もしかしたら、それは「現実よりもさらに現実的に見える世界」になっていたりするのだろうか。

2010-01-30[n年前へ]

よく知っている物事からスタートすれば… 

 リチャード ウィリアムズ「アニメーターズ・サバイバルキット 」の最後の頁から。

よく知っている物事からスタートすれば、知らなかった物事が明らかになってくるものだ。

レンブラント、1606-1669年
 アニメーションを作る、アニメーター向けの本を読んでいると、私たちが認識する「世界」とはどういうものであるか、ということを少しだけわかるような気がする。言いかえれば、私たちにとっての世界というものが、一体どんな姿をしているのかを改めて認識することができるように感じる。

 本書は「教科書」というのはこういうものだ、「教科書」を作るというのはこういうことだ、ということを教えてくれる。

アカデミー賞をトリプル受賞した映画『ロジャー・ラビット(Who Framed Roger Rabbit)』のアニメーション監督が自ら解説する、実用的なアニメーション制作マニュアルの決定版。本書は、アメリカおよびヨーロッパ各国で、ウォルト・ディズニー社、PIXAR社、DreamWorks社、Blue Sky社、Warner Bros社のアニメーターたちが参加した「アニメーション・マスタークラス」に基づく内容だ。ウィリアムズは、初心者からエキスパートまで、あるいは古典的な手描きアニメーターからCGアニメの名手まで、すべてのアニメーターが必要とするアニメーションの基本原則を提供してくれる。

2010-02-13[n年前へ]

下手な俳優は台詞を言うのと同時に指を指す。 

 アニメーターであり、『ロジャー・ラビット(Who Framed Roger Rabbit)』のアニメーション監督であるリチャード ウィリアムズによる「アニメーターズ・サバイバルキット 」から。

 下手な俳優は、セリフを言うのと同時に指を指す。
 この言葉が意味しているのは、(動きが非常に遅い場合を除いて)観客は「同時に起こるいくつものこと」を見てくれない。だから、「わかりやすく」伝えるためには、「まず指を指してから、(たとえば)『あいつは向こうに行ったよ!』と言う」とか、その逆に「『あいつは向こうへ行った!』と言ってから、指差す」といったようにした方が良い、ということ。

 このような「伝達」をするための基本的なテクニックは、「人というもの自体を知る」ということにも繋がり、とてもためになる。



■Powered by yagm.net