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2010-10-02[n年前へ]

「ポジティブ」と「ネガティブ」を適度に混ぜたフィードバック・ループ 

 先日テレビ番組で高橋英樹さんが、「自分が出演したドラマは見ないようにしている。見返すと、どうしても―あぁ、もっとこうすれば良かった-とか後悔してしまい、落ち込んでしまうから」と言っていました。高橋英樹さんほどの人でも、そんな風に感じるのかと、その言葉が強く印象に残りました。

 制御設計をしようとする時に用いる「フィードバック制御」は基本的にネガティブ・フィードバックです。理想から自分がズレている分を打ち消すように、負のフィードバックをかけることで、目標・理想の通りの動きにしようとするわけです。もしも、逆のポジティブ・フィードバック制御動作にしてしまったとしたら、発振してしまい、とんでもない動きになってしまいます。

 高橋英樹さんの「自分が出演(つまりは主演ですね)したドラマは見ない」という言葉を聞いて、意外にネガティブ・フィードバックは人(自分)に対しては良くないのかもしれない、と考えました。理想を追求するのはいいけれども、理想からの大きなズレを眺めてみても、落ち込んでしまうだけかもしれないな、と感じたのです。

 そして、そんなことを考えている内に、ふと我に返りました。高橋英樹さんの言葉のうち、もしも、その印象に残った部分だけを自分にフィードバックさせようとしたら、それは自分に都合の良いポジティブ・フィードバックになってしまうのではないだろうか?とも感じたのです。

 自分に対してフィードバック・ループを作る時には、「ネガティブ」に偏っても「ポジティブ」が多すぎてもマズイのでしょうか。もしも「ポジティブ」と「ネガティブ」を適度に混ぜたフィードバック・ループを作るとしたら、どんなバランスになるでしょうか。

2012-02-15[n年前へ]

「ポジティブ」という名前が付けられた「不況への案内図」 

 「不況」や「バブル」を生み出す機構は一体どんなものだろう?と考える「n年前へ」から。

 ポジティブ・フィードバックからは安定な状態は生まれない。上がり続けるか、下がり続けるか、…結局は「発散」してしまうことになる。
 (不況と呼ばれるこの時代に)平積みされる本が、もしも「節約ライフ」的な本だとしたら、景気にはまさにポジティブ・フィードバックが働いていることになる。それらの書籍は、不況への後押しをするポジティブ・フィードバックであり、「ポジティブ」という名前が付けられた「不況への案内図」なのかもしれない。

2013-11-06[n年前へ]

非現実的な「ネズミ入りフォースフィードバックマウス」と超現実的な「睡眠・夢状態の可視化」 

 先週末、Maker Faire Tokyo 2013 (MTF2013)に朝から晩まで浸かっていた影響か何なのか…こんな夢を見ました。夢を見たのは、初日11/3(日)の夜から11/4(月)の朝にかけて、です。

 私は、どうやら、フォースフィードバックマウスを作ろうとしているようで、大きな「コンピュータ操作用のマウス」の中にネズミを入れて、そのネズミの周りにぶら下げるエサの方向を動かすことで・ネズミの動きを変化させて、手にしたコンピュータマウスが引っ張られる感じ(フォースフィードバック)を受けるという仕組みを作り出そうと四苦八苦しています。…結構苦労しているらしきことが、ネズミが周りのものを囓(かじ)りまくるのでコンピュータマウスを掴む指を、腹減ったネズミが時折噛んでしまう、という問題のようです。…ワケのわからない夢です。

 その夢を、私がどんなシチュエーションで見ていたのかとても知りたかったので、自分の睡眠状態の推移を眺めてみた結果が、下に貼り付けたグラフです。

 私の記憶では「ネズミ入りフォースフィードバックマウス」の夢を見たのは、起床する寸前というわけではありませんでした。…ということは、朝の1時か3時のREM睡眠の終わり近くか、朝4時頃の深睡眠から覚醒する直前に、「ネズミ入りフォースフィードバックマウス」研究をしていたようです。



 というわけで、MTF初日が終わった夜、新橋駅前ビルで飲んで…23時には眠りについて、Maker Faire Tokyo 2013の興奮の余韻を引きづりつつ浅い眠りを続けた後に、日付が変わってから、夢の中で(非現実的な)ネズミ入りフォースフィードバックマウスの開発をしていた「睡眠・夢状態」を可視化してみた…のが今日見た科学的グラフです。

「ネズミ入りフォースフィードバックマウス」と「夢の可視化」








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