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2011-06-20[n年前へ]

都内近郊で24時間「不快指数」を追いかける!? 

 温度や湿度を測り記録し続けてくれる「温湿度ロガー EL-USB-2-LCD」を買いました。そこで、早速、日曜夕方から月曜夜まで日常生活を送りつつ、温度と湿度を計り続けてみました。トイレと風呂に入るとき以外は、いつも温湿度ロガーを持ち歩いてみたのです。

 まずは、温度・湿度から、体感の「暑さ・寒さ」に近い「不快指数」を算出し、その時何をしていたかを簡単に記入してみたのが下のグラフです。

 「暑くないけど、やや暑い」という辺りをウロウロする24時間でした。たとえば、早朝の東横線は空いているけれど、亜熱帯の空気の中を窓を開けて電車が走る状態で、京浜東北線はエアコンが動いているけれど混雑した状態で、どちらも蒸し暑い日本の梅雨時の都会です。

 この24時間で一番心地良かったのは、首都圏近郊の街にある、駅前の「庄や」の座敷の2時間でした。不快指数70強に冷たいビールが注がれたグラス、それが「不快指数ゼロパーセント」の空気です。ヨーロッパ・ミュンヘンの空気を想像しながら、亜熱帯の日本で飲んだ2時間でした。

 温度や相対湿度、絶対水分量や不快指数…そんなデータを色々な場所で24時間・Seven Days A Week計り続けるとどうなるか…ということを今夏は眺めてみようかと思います。

都内近郊で24時間「不快指数」を追いかける!?






2011-08-14[n年前へ]

温度が高くなると…暑くなる?涼しくなる? 

 「空気中の水分量を変えずに、温度を上げたり・下げたり」すると、私たちは暑く感じるのでしょうか?それとも、涼しいと感じるるでしょうか? 暑い日が続いているせいか、あまりの熱さ…じゃなかった暑さで熱暴走した頭はそんな「しょうもないこと」を考え出したりします。

 エアコンで冷房を掛けたり、灯油ヒーターで暖房を掛けたりすると、空気中に含まれている水分量は変わってしまいます。それどころか、満員電車などでは、暑くなるとみんな汗をかき始め・さらにジトっと湿度までトコトン高くなる…という悪夢のフィードバックまで働いていたりします…。

 けれど、そんなこんなのことがらを(その他の複雑なことも)すべて無視して、とりあえず「もしも空気に含まれている水の量を変えずに、温度を上下させたらどうなるか」を考えてみたのです。

 …もっと端的に言うと「気温が下がると(空気中の水分量が変わらなければ)湿度は高く(つまり)ちょっとジメッとなるけれど、その時は一体涼しいのだろうか?それとも暑いのだろうか?」という疑問であり、あるいは、その逆に「気温が高くなると、湿度は下がりカラッとするけれど、一体暑いのだろうか?それとも涼しいのだろうか?」という疑問です。

 上のような単純な条件で「気温が変わったときの湿度を計算し、(また単純のために)不快指数 = Discomfort Index で評価すると、こんな結果が出てきます。「気温が高くなると、湿度が下がって、ちょっとカラッとなるけれど、やはり暑いものは暑い!」「気温が下がると、ちょっとジメッとしているのかもしれないけれど、涼しい!」

 なぜかというと、不快指数の計算結果に対しては、(端的に言ってしまえば)「気温(℃)」の方が「湿度(% rh)」よりも10倍弱ほども影響力があります(効きます)。それに対して、気温が1℃上下しても、湿度は3〜4%しか変わらないのです。たとえば、「初期気温=X℃、初期(相対)湿度=Y%」の状態から温度を変化させた場合に、湿度がどのように変化するかを計算してみた結果のグラフです。

 …ということは、温度上下にともなう湿度の低下・上昇を考えてみても、不快指数の値は温度の上下を主に反映した結果になってしまう、というわけです。それが、下のグラフです。「初期気温=X℃、初期(相対)湿度=Y%」の状態から温度を変化させると、不快指数がどう変化するか?というグラフです。

 「気温が高くなると暑くて不快になる」「気温が下がると、涼しく快適に鳴る」…という当たり前の結果、そんな残念な結果が出てくるのも、すべて暑い灼熱の真っ赤な太陽のせい…ということで、ガマガエルのように汗をダラダラを出しつつ、しょうもないことを考える毎日が続きます。

温度が高くなると…暑くなる?涼しくなる?温度が高くなると…暑くなる?涼しくなる?








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