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2008-04-16[n年前へ]

「二百三高地/八甲田山」と「ドラクエ3 黄金の爪取っちゃった状態」 

 大変な状況を表現する時、どんな言葉を使うだろう?たとえば、イライラするクライアントのもとに何人かで立ち向かわなければならない状況で、あなたなら、どういった言葉で「そんな状況を」描くだろう?

 ある時、「まるで、二百三高地か冬の八甲田山みたいな状況だよね、これ」と、30歳ほどの人に囁くと、「えっ、何ですか、それ?」と言われショックを受けた。そこで、二十~三十歳くらいの人たちに聞いてみると、誰も二百三高地八甲田山を知らない、という。

 「それなら、どんな言葉がピッタリくる?」と聞いてみると、「うーん、バイオハザードのラクーン・シティでケルベロスが出てきた感じですかねぇ」という。

 今度は、逆に……全然わからない。そこで、さらに「他には何か表現があったりしない?」聞いてみると、「あっ、ドラクエ3で、黄金の爪取っちゃった状態ですね!」ということになった。その言葉が出た途端、若い人たちはみな「そうそうそんな感じ」と納得しあっている。ドラクエ3 黄金の爪取っちゃった状態……って、どんな状態だったっけ……?

 結局、40代~30代~20代のどの世代でも納得できる言葉は「デスマーチ」だということになった。日清~日露戦争とドラクエ3とバイオハザードが、そんな言葉を鍵にして重ね眺め直してみるのも、一興かもしれない。歴史年表を広げながら、「この時は、そうドラクエ3 黄金の爪取っちゃった状態だったんだよ」というような自由な授業があったとしたら、少し聞いてみたいような気がする。

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