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2010-05-19[n年前へ]

ジャックの枝豆 

 先日、畑に大豆を植えた。ビールならぬ発泡酒のつまみを安上がりに済ませようと、枝豆として塩茹(ゆ)でにしようと考えているからである。

 数日前、大豆の芽が地面から顔を出してきた。そこで、土を割って生えてきた大豆の芽をマクロ撮影してみると、何だか巨大な建造物をミニチュア写真風に撮影したかのようだ。これは何だっけ、そうだ童話の「ジャックと豆の木」とともに描かれている挿絵のようだ。

 そのあくる朝、ジャックは目をさまして、もう夜があけたのに、なんだか暗いなと思って、ふと窓の外を見ました。するとどうでしょう、きのう庭に投げ捨てた豆の種子(たね)から、芽が生えて、一晩のうちに、太い、丈夫そうな豆の大木が、見上げるほど高く伸びて、それこそ庭いっぱい、うっそうと茂っているではありませんか。

 今度、ガラクタ箱から小さな人形でも探して、豆の芽の横に置いて写真を撮ってみることにしよう。そうすれば、置いた人形はジャックに見えて、豆の芽は空高く伸びる「ジャックの豆の木」のように写るに違いない。…と、そんな風にただ眺めているだけではダメだと、「ジャックと豆の木」は語るのだけど。

 豆の木を見て、どこまでも登って行こう、と思ったことが、ジャックの運が開く始まりだったのです。それを、ただぼんやりと、不思議だなあと思い眺めて過ごしていただけなら、…あなたたちは、あいかわらず貧乏のまま暮らしていたはずです。

ジャックの枝豆






2010-05-20[n年前へ]

大人がすなる植物観察日記 

 朝、顔を出した豆の芽(ジャックの枝豆)は、日暮れが近づく頃には、色も形も大きさも変わっている。朝は薄い黄緑色だったはずが、濃い緑色になって、下の方を向いていた芽も上を向いている。

 小さい頃、学校の宿題で植物の観察日記を描かされたような気がする。すくすく伸びる植物を眺め記録をつけるという作業は、大人の方がハマるのではないか、と思わされる。自身が育ち盛りのこどもより、なかなか成長しない大人の方が、意外に嬉々として観察日記をつけそうな気がする。

 ジャックの豆の木は一晩で雲の上まで伸びていったが、豆の芽がみるみる間に姿を変えていくさまを眺めていると、あのジャックの豆の木も、荒唐無稽な話ではないな、と考えたりするのである。

大人がすなる植物観察日記








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