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2008-12-17[n年前へ]

「速い球」と「遅い球」の境界は時速何kmか? 

 「野球の科学」を解説した本は多い。野球はとても人気があるスポーツであるし、野球に含まれている「力学から複雑な流体力学にわたる科学的事象」を単純化して解くことが比較的簡単にできるためか、野球を題材にした科学本が数多く出版されている。

 ワッツ&ベイヒル 「ベース「ボール」の科学―ボールから目を離すな (数理科学ライブラリ)」を読んでいて面白かったのが、「球速 vs. 打者がホームベースの何m 手前で球を見失うか」というグラフだった。下のラクガキはそれを描き写したもので、ピッチャーが球を投げたとき、バッターから見て球の移動速度が「(角速度)にして300°/s」を超えたとき「打者は球を見失う」として作成された計算結果(のグラフ)である。追尾可能な角速度が300°/sというのは、(テストに参加した)プロ野球選手の能力のほぼ2倍という値だというから、実際にはこのグラフに示されているものより遙かに遅い速度で(=ホームベースから遠い場所で)、バッターは球を見失ってしまうことになるだろう、と書かれている。つまりは、どんなバッターもボールの軌跡を眺め続けることはできないと書かれている。

 バッティングセンターに行ってみると、時速90kmくらいを境に「速い!」と感じてしまうが、このグラフを眺めてみると、ちょうど草野球レベルが時速90km辺りになるから、普通の草野球レベルを超える辺りのスピード球から「速い」と感じているようだ。つまり、私にとっては、「速い球」と「遅い球」の境界線は草野球レベルの時速90km辺りに引かれているようだ。野球好きな人、よく野球を楽しむ人たちの「速い球」と「遅い球」の境界線は一体時速何km辺りなのだろうか?

グラフ






2008-12-27[n年前へ]

「スピードガン」で「目差せ球速100km/h」 

 野球・ソフトボール・テニスのボールなら時速16~177kmまで、車両・列車・レースカーなら時速16~322kmまでの範囲を、 精度プラス・マイナス時速1kmで測定することができるというスピードガン「ブッシュネル スピードガン」1万6500円ナリ。スポーツファンも、モータースポーツファンも、フェライド成分に満ちている鉄道ファンも、みんなそれぞれのジャンルで楽しむことができそうだ。

 スピードガンで、目差せ球速100km/h。

スピードガンスピードガン








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