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2009-08-28[n年前へ]

自宅サーバ部屋で自ビール作り 

 自宅でサーバを運用している人は今はどのくらいいるのだろう。数年前に比べて、増えたのだろうか、それとも減っているのだろうか?今では、自分でサーバを立てなくても、楽に使うことができる各種サービス会社がたくさんあるから、人数ベースではわからないが、少なくとも、比率ベースでは、減少しているに違いない。

 自宅サーバを立てる醍醐味は、「自分の思うように動くものを作るためには、何をしなければならないかという知識を得ることができる」「思った通りに動かないため、動かす過程で色々な経験と苦労を味わえる」「最終的に、自分の思うように動くものを作ることができる」というあたりだろうか。

 サーバを動かす部屋は、夏でも25℃くらいの温度には保ってある。そして、冬でもそこそこ暖かい温度になっている。この温度を何か有効活用できないだろうか、といつも思う。夏は冷却用エアコンの電気代がもったいないし、一年中通して発熱を続けるPCの電気代だって、やはりもったいない。

 こんなことを考えた。サーバ部屋で、自ビールを作るのはどうだろうか?つまり、自宅サーバが置いてある部屋で、自宅ビールを作るのである。25℃くらいという「自宅サーバ室」の温度は、ビールを発酵させるのに ほど良い温度である ようだし、自分でビールを作るという作業自体も「自分の思うようなビールを作るためには、何をしなければならないかという知識を得ることができる」「思った通りのものができないため、試行錯誤する過程で多くの経験と苦労を味わえる」「最終的に、自分の思うような美味しいビールを作り・飲むことができる」という、まさに自宅サーバを動かす醍醐味と同じものがあるように思えるのである。

 「自宅サーバ部屋」を「自ビール工場」にしてしまうというのも面白いのではないだろうか。これこそ、まさに「自宅ビール・サーバ」かもしれない。

2009-08-29[n年前へ]

「自ビールのアルコール度数」計算グラフ 

 「自宅サーバ部屋で自ビール作り」をしたくなり、「農家が教えるどぶろくのつくり方―ワイン、ビール、焼酎、麹・酵母つくりも 」を読んでいると、「笹野流 濁りビールのつくり方」の中で自ビール(自分で作るビール)のアルコール度に関する説明がされていた。内容はおおよそこのようなものである。

 「ビールの素」は(重量にして)65%が麦芽糖(マルトース)である。
 900グラムのビールの素と、砂糖(スクロース)1kgを10リットルの水に混ぜると、麦芽糖600グラム・砂糖1000g、合わせて1600グラムの糖分が10リットル(10000グラム)の水の中に含まれる。つまり、原麦汁の糖分%は16%ということになる。
 発酵により、糖分がアルコールと炭酸ガスに「完全に」分解されると、アルコール度数は糖分%に0.6を乗じたものになる。

 日本では、酒税法によりアルコール度数1%以上のビールを作ることは禁止されている。そこで、どのくらい量の砂糖を追加するのなら、酒税法で許可されているアルコール度数になるのかを、エクセルで計算・グラフ化してみることにした。

 よく販売されている900グラム入り「ビールの素」は、通常20リットルの水と混合するレシピになっているらしい(あくまで、実際にまだ買っていないので「らしい」である)。そこで、水20リットルと「ビールの素」1缶と追加する砂糖の量から、できあがる自ビールのアルコール度数を概算してみたのが、下のグラフである。

 この計算してみた結果グラフを眺めると、砂糖を入れなくても、もしも完全に発酵が完了したならば、アルコール度数は1%を超えてしまう、ということになってしまう。発酵が半分程度しか進行しないような状態でなければ、アルコール度数は1%を超えてしまうのである。

 使う水の量が違うのだろうか、どこを間違えているのだろうか・・・!? やはり、実際に作ってみなければ「わからない」ものなのかもしれない。

自ビールのアルコール度数の計算グラフ








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