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2014-03-04[n年前へ]

「炭酸温泉で血圧低下と血流7倍アップと心臓負担低減ができる!」というのは本当か!? 

 炭酸温泉を売りにする日帰り温泉に行き、湯船につかりつつ天井を眺めていると、天井横の壁に「炭酸が血管を拡げるため、血流が約7倍になるとの報告があります。そのため血圧を下げ、心臓の負担を軽減します」と書いてありました。何でも、高濃度の炭酸ガスが含有されたお湯に浸かると、体内に侵入してきた炭酸ガスが、血管の収縮力を弱めるという話のようです。しかし、血流を7倍も上げても心臓の負担が低減したりすることがあるものでしょうか?

 湯船から眺めつつ考えます。もしも血管断面積が7倍よりも大きく拡張するのであれば、確かに血圧が低下しつつも血流が7倍に増えることもあるでしょう。しかし、心臓がいつもよりたくさんの血流を(いつもより心拍数を早め・一回の心拍あたりに送り出す血流も増やしつつ)送り出すというのは、何だか心臓の負担がとても高そうに思えます。「流量が7倍に高まりつつも圧力は下がることは(血管断面積が大幅に拡がることで)可能だったとしても、それと同時に、心臓の負担も軽減する!」だなんて、何だか生じ得ない現象に思えてしまいます。

 …そんな何の役に立つわけでもない計算をしながら、けれど、こんなことも考えます。「温泉って色んなことから開放されて、何だかとても気持ち良いなぁ」と、何だか心地良く感じたりもするのです。



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