2010-01-14[n年前へ]
■「技術の進歩」と「歌詞の意味」と「10円でゴメンね」 
本棚を整理していると、種ともこ
のデビューアルバム「いっしょに、ねっ。
」のピアノ譜が出てきた。電話の「ベル」の音がドラム代わりに曲始まりを奏でる「10円でゴメンね」を聴きながら、技術が進歩して文化が変わっていくと、歌詞の意味がわからなくなってしまうものだ、と実感させられた。
勇気出して、ダイヤル回して
受話器とうらはらに、心は繋がらない
今では、ダイヤルを回す黒電話を使ったことがない人の方が多いだろう。そして、もしかしたら、10円玉を公衆電話に入れて、家の外から電話をかけた経験がない人のほうが多いかもしれない。ケータイを持たない人を見つけることのほうが難しい現在では、電話「線」ってナニ?「アンテナで電波」じゃないの?と思う人も多いことだろう。
10円でゴメンね
ことばが出てこない Telephone line
ピンチのウルトラマンみたいさ
制限時間 Three minutes

下に張り付けた動画は、デビューアルバムの後、何年もしてからリアレンジされたバージョンで、「電話の音」を多用した最初のアレンジとは非常に異なっている。すでに、この頃ですら、時代がアレンジの変化を要求したのだろう。
まさに、「歌は世につれ、世は歌につれ」である。
■Powered
by yagm.net