hirax.net::Logos::*-12-05

2008-12-05[n年前へ]

希望と挫折の「やさぐれたメルヘン」 

  「私も安心だよと言って欲しい。私も大丈夫だよと言われたい。(けれど)それはもう自分でやらなければいけない事で、まだ子供の私はそれを誰かがしてくれるのを待ってばかりいた」
「あの頃の私の所にちょっとだけ行って、絶対信じないだろうけどあんたの人生、これからちょっとちょっと楽しいよって教えてあげたい」  この作品(西原理恵子の「上京ものがたり」)のテーマは、上に挙げた二つのモノローグに集約されている。

紀田伊輔 希望と挫折の「やさぐれたメルヘン」
'05.01.20 P.129

2009-12-05[n年前へ]

「後ろ」と「夢」と「愛」と「先」 

 寺山修司が綴った言葉を、二つ抜き出してみる。

ふりむくな ふりむくな
うしろには夢がない。
私には忘れてしまったものが一杯ある。
だが私はそれらを「捨ててきた」のでは決してない。
忘れることもまた、愛することだという気がするのである。

 

2010-12-05[n年前へ]

このやっかいな時代を生き抜くための知恵 

 「134日ぶりに仕事に復帰したナイナイの岡村さんの番組を見ました」という言葉から始まる、鴻上尚史のドン・キホーテのピアス「このやっかいな時代を生き抜くための知恵」から。

 貧困にあえいでいる国をアメリカ大統領が訪れた。アメリカ資本による摂取が原因だと考えた民衆は、アメリカ大統領に向け、「ヤンキー・ゴー・ホーム!」というプラカードを掲げてデモを行った。・・・デモ隊の最後尾を歩く男は「"with me!"-私を連れて!」というプラカードを持っていた。
 笑える間は、なんとかなるのです。逆に言うと、ちゃんと笑える精神状態を維持することが、とても大切なのです。
 笑いに敏感になり、他人ごとでなく、自分の状態をちゃんと笑いにすること。それは、このやっかいな時代を生きていくための大切な智恵だと僕は思っています。

2012-12-05[n年前へ]

『こどもに贈り物を届けたいという願いを蒸留したものがサンタという存在だ』 

 「n年前へ」から。

Q: 調べていて,意外な結論が導きだされたりすることはあるのですか?
A: いいえ、結論(オチ)まで考えてから実際の計算や 実験に取りかかるので,意外な答えに至ることはありません。ただ、一回だけ、「意外な答え」に気づき、驚いたことがあります。それは、「サンタが街にやってくる」という話です.

月刊化学
 ちょうど10年前のこと、無味乾燥な数式をノートに書いているうちに気づいたことは…その数式の意味として気づかされたことは、「(眠る)こどもに贈り物を届けたいと切なく願う”存在”を蒸留したもの」こそがサンタクロースという名前の存在であって、そんな存在が確かに(小さかった頃の)自分の前にもかつて居て、時を経て、自分の目の前・その先にもいるのだろう、ということでした。

「こどもに贈り物を届けたいと願う”存在”を蒸留したもの」こそサンタという存在だ
 こうして…サンタが街にやってきます。ひとりのこどもが世界のどこかに現れたとき、どこかのこどもがサンタに変わります。むかしこどもだったサンタが、眠るこどもたちの寝顔を眺め、夢を見ているこどもたちを起こさないように…そっとプレゼントを置くのです。
 新たにこの世界に生まれて来たこどもの声を聞き、小さな頃いつもプレゼントが届けられていたという(かつての)こどもが、サンタなんか来たことがないという(かつての)こどもも、みなサンタへと姿を変えていきます。そして、自分の姿を変えさせたこどもを見た瞬間、「本当にサンタがいた」ということに気づくのです。

サンタが街にやってくる。(2011)