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2010-04-09[n年前へ]

アントレプレナー(起業家)の単純明快な凄さ 

 上阪徹の「600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス (角川SSC新書) 」を読んだ。その中で語られている「クックパッド」創業者 佐野氏の言葉。

 これは起業するときにも思ったことだったんですが、日本って餓死する人はほとんどいないんです。豊かな国ですから。こんなラッキーな国に生まれたのに、その幸運を使わない手はない、ということです。
 この言葉と、ほとんど一時一句同じような言葉を、ずっと前に株式会社はてなの近藤社長の口から聞いた記憶がある。アントレプレナー(起業家)の凄さは、たぶん、こういう風に話すことができる強さなんだろう、と思う。

 「クックパッド」のような、作り手が間違いなく「本当に価値がある」と確信できるサービスを提供する会社が、どのようにできあがったのか、いつも知りたいと思っていた。何か他のサービスを真似したわけでなく、オリジナリティを感じるサービスとを作り上げたその過程を知りたい、とずっと感じていた。この本を読んで、その内側のひとかけらでも知ることができ、本当に良かったと思う。

 そして、上阪徹氏が、「はじめに」と「おわりに」で語る言葉も、自分のノートに書き写した。せめて、この「はじめに」と「おわりに」を本屋の店頭で読むだけでも、この本を書店の棚の中から探してみる価値があると思う。