hirax.net::Keywords::「ドン・キホーテのピアス」のブログ



1999-08-01[n年前へ]

合掌 

キレイはキタナイ、キタナイはキレイ

Bangkokの街の中を歩いている時に撮影したものである。ここでは、祈りを捧げている人をいたる所で見かける。

 元来、ワイ(合掌)は、神聖な右手と不浄の左手を合わせることにより、人間の真の姿を表現する試みであったという。それはどんなものにも複数の側面が存在しているということだ。どんな人も不浄でもあれば神聖でもある。そして、どんなことでもそれは同じだ。

 全てのものは、色々な側面が存在する。神聖と不浄であってもいいし、他の言い方でも良い。例えば、文化と経済、西洋と東洋、販売と生産であってもいいし、伝統と革新、研究と開発、喜劇と悲劇、本人と他人であっても良いだろう。そして、論理と感情もそうだ。
 
 物事は色々な側面が存在しているのだから、一つの立場を振りかざす論理というものはたやすく崩壊する。感情で動く人に論理を振りかざしても、喝破されるのがオチだろう。「みんなはこう思う」というような言葉は「私はそう思わない」と言う人の前ではなんの意味も持たない。

 物事を続けていく中で、「複数の側面があるからこそ続けられる」と思うことも多い。どんなことであっても、一つの立場からだけ続けていくのとても苦しい。しかし、複数の側面があれば何とかやっていくことができる。鴻上尚史の「ドン・キホーテのピアス」の言葉を借りれば-全体は一つではなく、二つの側面があるからなんとか生きていける -ということだ。

 色々な側面があるからこそ、動機が生まれ、原動力となり、継続することができるのだと思う。ワイ(合掌)する人を見ると、ふとそう思うのである。

2003-02-20[n年前へ]

CONNECT THE DOTS 

 はてなダイアリの「おとなり日記」を眺めながら、一瞬だけど強く何かを感じた。日記を書いてる何処か遠くの隣の誰かの生活を考えた。実際のところ、何を感じたかはすぐに忘れてしまったのだけれど、とにかく一瞬だけど強く何かを考えた。

 「できたらいいな」と思うことはたくさんあるけれど、「できること」はとても限られていると思う。ごく限られた「できること」を積み重ねていくしかないのだろう、と思う。だけど、そんな小さな「できること」を実際に目に見える形で現実のものにすることと、単に口で語ることはもう大違いだ。だから、「日記によってお互いの存在、同じ時間に生きている事を実感する事ができる、そういうことで得られる元気や、幸せの方がよほど現実的ではないか」という言葉はとても良いな、と思う。

 バラバラに描かれた数字を線で結んでいくと、いつか大きな絵が完成するCONNECT THE DOTというゲームみたいに、「できる」小さなことを「辞めずに」続けていれば、何かの絵がきっと浮かび上がってくるんだろうな。
 そういえば、SPAの連載中の鴻上尚史が書く「ドン・キホーテのピアス」の先週辺りからの話はちょっと興味を惹かれる話かもね。

2003-02-26[n年前へ]

肉声を伝える糸 

 鴻上尚史のドン・キホーテのピアスから。

「電話は生々しくうっとうしく、メールの距離こそが気持ちいい」と感じる人は間違いなく増えています。…それは、電話が普及した当時、…「直接会って言うより、電話で話す方が楽で話も弾む」と感じる人が増えていった流れと同じです。 あの当時、「電話は体温や肉声を伝える」と言えば、人は笑ったはずです。「体温や肉声は直接会わないと伝わらない」と。

2004-06-09[n年前へ]

「コメントを書くスペース」を作るということ 

 「ドン・キホーテのピアス」、 鴻上尚史の連載を読みためだけに毎週「SPA!」を買っている。今週は「簡単にコメントできないことも、世の中にはある」というタイトル。 だから、コメントはしないで、抜粋だけを。

すべてのものは、コメントし得ると、国民が思いこんでしまったのは、いつの頃からなのでしょう?  (中略)つまりは、コメントです。起こった出来事に対して、素人が素直な感想を語っているだけです。  (中略)コメントが溢れるのは、…コメントを書く枠(スペース・空間)があるから、としか言いようがないのです。

2004-09-22[n年前へ]

「不幸との距離」と「何かを書く理由」 

 鴻上尚史のドン・キホーテのピアス。

問題は、その不幸な出来事を、ちゃんと距離を持って突き放せるかどうか、だけです。…不幸との距離は、書いていくことで生まれることが多いです。それは、日記と似ています。眠れない夜、日記を書くことで、かろうじて今日起こった出来事を整理できるのです。で、あんまり不幸だと、日記にさえ書けないのは、作品と同じです。
 この後に続く、「どうして演劇をするんだろうと、僕はいつも考えています」で書き始められる一節も一読してみると良いかも。 from 週刊SPA



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