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2012-04-21[n年前へ]

ライトフィールドカメラを「巨乳ビジョン」にしてみよう!? 

これがホントの巨乳ビジョン「ライト(ロ)」

 ちょうど十年前、「ステレオ写真で巨乳ビジョン」と「(陰影情報をもとに、バスト形状を再現するという)巨乳ビジョンLight」というものを作りました。地球に迫り来るオッパイ星人の魔の手から、「(オッパイ星人に狙われそうな)可哀相な子羊たち(巨乳)」をいち早く見つけだし助け出すために、そんな秘密兵器を作り上げたのです。

 

 最近、米国のベンチャー企業LYTROから、光照射野(Light Field)技術を使ったカメラが発売されました。

 Lytroカメラは、光照射野センサーによって、光線の色や明暗度、方向といった被写体のすべての光線情報を記録し、後から自由にピントの合う場所を変更できる。

Lytro、ピント合わせ不要のカメラを米国で発売、399ドルから

 このライト・フィールド・カメラ LYTROは、撮影後に画像処理によって「カメラから(被写体として映っている)各部分の距離(Depth)推定」も行っています。ということは、LYTROを使うと、撮影した写真に写っている被写体の「三次元形状」を復元できる、というわけです。(Lytro リフォーカス・カメラの「写真」の色情報・深度情報を立体的に眺めてみる!?

 つまり、LYTROを使いこなせば、「目に映ったバストの大きさ・形状を即座に把握し、(オッパイ星人から救うべき)子羊(巨乳)」を見つけ出す「巨乳ビジョン」にもなる、というわけです。

 そこで、まずは(LYTROでありがちな典型的構図ですが)左おっぱいナメの右バストを撮影してみました。

ナメる:映像用語で前景越しに、主たるものを撮影すること。たとえば、人が2人向き合っているとき、片方の人(Aさん)の肩越しに、もう1人(Bさん)の顔を撮影する場合に「Aさんの肩ナメの、Bさんアップ」などと表現する。…決して肩を舌で舐めたりするわけではない。
 下に貼り付けた「写真」は、好きな部分をマウス・クリックすれば、その部分(その部分と同じ距離情報を持つ部分)にピントを合わせつつ、それ以外の部分をボカすことができます。(これは、撮影後に画像処理により、各部分の距離推定が行われているからこそ可能な処理です)

 そこで、この撮影画像からオッパイ可視化、すなわち、巨乳ビジョン画像を作り出し、三次元空間でグルグルまるっと動かしてみたのが下の動画です(使ったソフトウェアはこちらです)。可愛いピンクのハートマークがちりばめられた(100円ショップで購入した合計 200円ナリの)オッパイ・カップ、巨乳ビジョンの推定によればサイズはEカップのオッパイが、立体的に捉えることができているのです!

 というわけで、ライトフィールドカメラLYTROを「巨乳ビジョン」にした上で、足を棒にして街をさまよい写した 「巨乳美女(しかもヌード!)」がこの映像です。ヌーディストな2人の美女たちの、(ちょっとお腹が太り気味のような気もしますが)形良い巨乳を三次元空間に映し、色んな角度から眺めて「形状」確認をしてみました。

 十年前から(もうライフワークのように)開発し続けている「巨乳ビジョン」…完成する日は近い!?

ライトフィールドカメラを「巨乳ビジョン」にしてみよう!?






2012-08-16[n年前へ]

投票した人にもLytroカメラが当たる!「世界初のライトフィールド写真コンテスト」 

 「世界初のライトフィールド写真コンテスト」をLytroが開催。撮影&エントリーした人だけでなく、投票した人にも!Lytroカメラが当たるというLytro’s first light field photography contest, Share the Fun

2013-01-06[n年前へ]

ライトフィールドカメラを「妄想カメラ」にしてみよう!? 

Lytroカメラで作る「透け透けカメラ」

 深夜、「ユー・ガット・メール!」とコンピュータが音声アナウンスしました。 確認すると、こんな指令メールが届いています。

 目の粗い生地の服を着た人を見かけます。 たとえば、「2方向以上から撮影した画像」とか「(数コマ撮影した)動画」をもとにして、衣服を透けさせることは可能なのでしょうか?
 この指令メールに答えるために、2013年が始まるこの時期=”年始”の時期に合わせ、「”念視”カメラ(透け透けカメラ)」を作ることができるか?に挑戦してみることにしました。

 カメラレンズと被写体の間に(たとえば)レースのカーテンのようなものがあったとしても、大きなレンズ(つまり被写体をさまざまな異なる向から眺めるレンズ)で撮影すると、ピントがあった箇所だけを(強調して)写し取ることができます。 つまり、「繊維の目が粗い衣服」を着ている人がいたとき、口径の大きなレンズで・衣服の内側の体表面にピントを合わせて撮影すれば、衣服を透けさせ・(衣服の)内側を映し出すことができる、というわけです。

 しかし、一般的なカメラがピントを合わせることができるのは、ごく単純な平面(単純な曲面)上の領域になりますから、複雑な形状をした(衣服の内側にある)体表面にピントを合わせる、といったことはできません。 そこで、今回は「任意(全て)の点に対してピントを合わせることができるカメラ」を使うことにします。 、

 使用するカメラ、繊維の目が粗い服を「透けさせてしまう」カメラとして使うのは、ライトフィールドカメラというジャンルに属するLytroという名前のカメラです(参考:ライトフィールドカメラを「巨乳ビジョン」にしてみよう!?)。 多眼レンズを撮像素子の前に配置させることで、カメラの主レンズに入射する光が来る方向と輝度を撮影することができる特殊カメラです。 このカメラで、「繊維の目が粗い衣服」を着ている人を、(衣服と人の空間ディメンジョンに対して)口径の大きなレンズで撮影=異なる方向から撮影し、写された三次元領域の中にある「(衣服繊維色とは違う)肌色」の部分を抽出すれば、衣服の向こうを透かして見ることができる「妄想カメラ」のできあがり、というわけです。

 Lytroカメラで作る「妄想(透け透け)カメラ」のモデル は、右の写真、身長21cmのスタイリッシュな方です。そして、「(お洒落な)目の粗い衣服」はローソン100で「三角コーナー用水切りネット」を切って作りました(右の写真は水切りネットを4枚重ねしていますが、今回の実験ではネット1枚のみで衣服を作りました)。

 この(目の粗い衣服を着こなした)モデルさんを、後から任意の位置にピント合わせをすることができるライトフィールドカメラLytroで撮影したのが下の写真です。 この写真の上でマウス操作をしてみれば、後から焦点・視点位置を変えることができることがわかると思います。

 Lytroカメラで撮影した写真群(左は1視点からの画像を再構成した例)をもとに、(写された)三次元領域の中にある肌色部分を抽出したのが、右の写真です。 つまりは、異なる視点から(繊維の隙間を通して)透けて見える肌色を選んでレンダリングし(描き)、繊維を消して見せる妄想カメラです。後から違う方向から見ることができて、後から違う任意の場所に焦点を合わせることができるなら(そして何らかの事前情報があるのなら)、こんな妄想カメラ(透け透けカメラ)を作ることもできるだろう、というわけです。

 

 「衣服を透けさせるカメラを作ることができるか?」…その答はYES!です。そういうものを作りたいと思う心、そこにほんの少しの技術をトッピングすれば「作れないものはない」…それが答えです。

ライトフィールドカメラを「妄想カメラ」にしてみよう!?ライトフィールドカメラを「妄想カメラ」にしてみよう!?ライトフィールドカメラを「妄想カメラ」にしてみよう!?






Lytroカメラで作る「透け透けカメラ」 

 『ライトフィールドカメラを「妄想カメラ」にしてみよう!? -Lytroカメラで作る「透け透けカメラ」- 』を書きました。

「衣服を透けさせるカメラを作ることができるか?」…その答はYES!です。そういうものを作りたいと思う心、そこにほんの少しの技術をトッピングすれば「作れないものはない」それが答えです。

2016-07-13[n年前へ]

5000円ポッキリで「”光もモノも3次元的に記録するライトフィールド・カメラ”」を作ってみよう!? 

 「Lytro Cinema、それは光もモノも3次元的に記録する7億画素のビデオカメラ」という記事が面白かったので…けれど、そんなカメラが一体いつ手に入るのか?とか、お財布に小銭しか入ってない人(自分自身のことだけど)には買えないんじゃないか?と思ったので、5000円ポッキリで「”光もモノも3次元的に記録するライトフィールド・カメラ”」を作ってみることにしました。

 最低限のコストで作る!となると、外装などにお金を掛けるわけには行きません。…というわけで、たとえば右の写真は、外装を作るためにくのスーパーに段ボールをもらいに行き、組み立て作業をしている途中の写真です。

 この段ボール製のカメラは、カメラの撮像面に84方向から届く光を記録する、あるいは、カメラを向けられた撮影対象物を、84視点から同時に撮影するカメラです。5000円で作るライトフィールド・カメラの原理は、とても簡単で(というかとても限定的で)、2500円のWEBカメラでトータル2500円ナリのレンズ・アレイ・シートで作り出した84視点の世界を撮影し、撮影された複数の光線場を使って色んな眺め方をしてみよう!というものです。

 今作成中のこのカメラ、8月6日・7日に東京ビッグサイトで開催されるMaker Faire Tokyo2016で展示予定です。展示ブースA-06-06番(「理科教育研究フォーラム」)という場所で、Ricoh Theta S用の360°ライトフィールド撮影キットやRicoh ThetaS用のハンドヘルド全天周ライトフィールド撮影カバー…などに興味がある方がいらっしゃれば、遊びに来て頂ければ(そして何より雑談させて)頂ければ幸いです。

5000円で”光もモノも3次元的に記録するライト・フィールド・カメラ”を作ってみよう!?5000円で”光もモノも3次元的に記録するライト・フィールド・カメラ”を作ってみよう!? 5000円で”光もモノも3次元的に記録するライト・フィールド・カメラ”を作ってみよう!?








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