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2009-07-28[n年前へ]

赤外線の盗撮写真防止用下着・水着 

 「透視盗撮ブロック・ショーツ」というものがある。可視光に対しては不透明でも、赤外線は透過させてしまうような生地などを「赤外線」で撮影すると、生地が透けて見えてしまう。そんな「赤外線盗撮写真」を防止するための下着である。

 この下着の素材は、旭化成せんいが製造している特殊セラミックを練り込んだポリエステル繊維「サンペイク」を使用しているようだ。赤外線に限らず、紫外線・可視光の反射率も高いようで、日焼け防止の機能もあるという。だから、下着に限らず、水着 も発売されている。

 このポリエステル繊維「サンペイク」の反射スペクトルや吸収スペクトルを計ってみたい。あるいは、「特殊セラミック」の構造を調べてみたい。「機能性繊維」を実現している技術・機構を眺めてみたい。

2010-07-24[n年前へ]

「UVインデックス」って何だろう!? 

 夏の日差しが強く感じられる毎日が続いています。太陽の光が肌の中に入り込んでいくことを、日焼けしていく肌の痛みとともに、感じさせられるような毎日です。

 日焼けのもとにもなる紫外線の人体への影響の指標にされるのが、UVインデックスです。たとえば、今日の日本各地のUVインデックスは右図のような具合だったようです。緯度が低く赤道に近い地方は、太陽の日差しが強くUVインデックスは高い値を示していたりしますし、あるいは、標高が高く空気が綺麗な地方も比較的高い値になっていたりします。

 ところで、「さて、UVインデックスとはどのようなものなのだろう?」とふと疑問に思いました。そこで、簡単にまとまっているこのスライド(PDF)を眺めてみると、これが面白いのです。

 UVインデックスとは、「(さまざまな波長の)紫外線の各強度」と「それぞれの波長の紫外線が人に与える影響」を畳み込み(掛け合わせ)、そしてその結果を積分したものを定数で割ったもので、しかも、その「それぞれの波長の紫外線が人に与える影響」というものは、国際照明委員会(CIE)が定義したCIE作用スペクトルである、というのです(具体的な算出はこの辺りを参照のこと)。

 そういえば、色の計算をする際にも、まったく同じような計算をしたり・その結果の指標を使います。そして、そのような場合にも、光の波長に対する人間の視感度などは、国際照明委員会(CIE)が決めたものを使うのです。しかも、同じ指標値でも、人がそれぞれ異なる個性を持つ以上、日の焼け方や光の見え方といった、それらの感じ方が異なるということも同じです。色んな光を人がさまざまな部位で色々な感じかたをする。その具合が、国際照明委員会(CIE)という同じ場で決められている、ということが何だかとても面白く感じられる晴れた週末の日暮れ前、でした。

1 * UVインデックスは、ISO/CIE(国際照明委員会)の紅斑紫外線量から求めた指標です。紫外線に対する 皮膚の反応は、メラニン色素の量やスキンタイプなどにより一人一人異なります。ここに示したガイドラインは あくまでも大まかな目安であることに留意してください。 環境省 紫外線保健指導マニュアル(平成16年4月)

2010-07-26[n年前へ]

「碧空(あおぞら)」に降り注ぐ「紫外線」 

 紫外線に興味を持ち、気象庁の「紫外線に関する基礎知識」を読んでみました。興味深いことがたくさんあったのですが、その一つが「一般的には、UVインデックスは標高が1000m高くなると約10%増加するとされています。」というトリビアです。

 UVインデックスは、通常、北から南に行くほど大きくなりますが、標高の高い地域では同緯度の低地に比べUVインデックスの値が高くなっていることがわかります。
 山頂で大気が非常に澄んでいる場合などには、先に示した割合以上に紫外線は強くなることがあります。 例えば、ドイツでは1000m当たり50%以上も増加したとの観測結果があります。 登山など標高の高い場所に出かける際には、山麓に比べて多くの紫外線を浴びるので、UVインデックスに応じた紫外線対策をとるようにしましょう。

 「標高が1000m高くなると約10%増加する」といっても、一年の三分の一は山の上で過ごすというような、山岳部一筋の人でなければ、、標高が1000m、2000m、あるいは、3000mを超えるような場所で陽を浴びる時間はあまりない、という人がほとんどなのかもしれません。けれど、「標高1000mあたり約10%UVインデックス増加」という換算テーブルを、スキンケアのために、頭の中にインプットしておいても、良いかもしれません。

 けれど、日焼けをしても、照らす太陽以外は何だか底が見えない碧(あお)色の、強い日差しを生み出す空に、包まれ眺めてみるのも、とても心地良いような気もします。

 かつて、標高1000m以上の場所で過ごしていた頃を思い出します。その頃当たり前だと感じていた「吸い込まれるように感じるほどの蒼空」と「蛇口を開けると出てくるのは、限りなく冷たい水」を思い返しながら、そして、日焼けた顔の人たちを思い出しながら、「碧空(あおぞら)」に降り注ぐ「紫外線」も良いかもしれない、とふと思うのです。



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