hirax.net::Keywords::「宮嶋茂樹」のブログ



2000-10-29[n年前へ]

ミヤジマ文体 

 なるほど。いずれにせよ、面白い。この手のネタ元は2チャンネルってとこがちょっと照れる。(リンク)(リンク)(リンク

2002-10-14[n年前へ]

金正日(キムジョンイル) ナゾの9% 

ベールの内側を垣間見るのだ


  新幹線の中で週刊文春のページをパラパラとめくっていると、数々のスクープ写真で知られる不肖・宮嶋茂樹らの「面白い金正日のグラビア特集」が載っていた。新聞によく載っているような「一見真面目だけど、当たり障りのない記事」ではなく、一風変わった視点から(も)金正日を眺めたグラビア写真集だった。それは、例えば金正日の「頭頂部の増毛の日々」を追いかけてみたり、例えば金正日ご自慢の「シークレットブーツ」も俎上に上げてみたり、というような記事だったのである。つまりは、金正日の頭のてっぺんから足先までその秘密をある意味深~く覗いた記事だったのである。

 その頃、日本にも同じように「シークレットブーツ疑惑」に襲われていた似たような「家元」世襲二代目のお坊ちゃまがいたが、金正日のそれはそれとは比べものにならないほどにワタシの興味を惹いたのだった。そして、ついにはその興味に惹かれるままにこの「シークレットブーツ疑惑」をワタシも研究してみることにしたのである。

 そもそも、不肖・宮嶋茂樹らの記事は「金正日のズボンの謎の折り目、ありゃ一体なんなんだ?」という指摘だった。確かに、その指摘通りに金正日のズボンの裾にはいつも謎の折り目がついているのである。いつも同じような服とズボンであるのだけれど、それに加えて金正日のズボンの裾には確かにいつも同じ「不可解な」折り目がついているのであった。ズボンの裾の10cmくらい上に見るからにヘ~ンな折り目がついているのである。
 

何ですか?その変な折り目は?

 先入観なしにその写真を眺めてみても、その折り目はどーにも「この高さまで妙にハイカットのブーツがありますよー、つまりはここまでがシークレットブーツの高さなんざんすよー」と主張しているようにしか見えないのである。そして、先の記事中ではその折り目の高さ辺りにホントの踵が隠されていて、その位置をズボンの裾の角度を頼りに計算してみると金正日のウソッコ身長、つまりはシークレットブーツの高さはおよそ15cmナリと算出しているのであった。

 しかし、もしかしたら、もしかしたら、その折り目は単なるズボンの作りがためについてしまっているだけかもしれない。あるいは、金正日の脚があまりに短くて、そのズボンが15cmほどズボンの内側に裾上げされているのかもしれない。その裾上げの縫い目かなにかで、いつも謎の折り目がついてしまっているのかもしれない。はたまた、金正日の王国では「裾上15cmの折り目」がカコイイとされているのかもしれないし、普通のブーツではなくてハイカットのブーツを履くべし、とされているのかもしれない。だから、ズボンのベールの外側に見える「ナゾの折り目」だけを頼りに、金正日はシークレットブーツ着用マニアだー、と騒ぎ立ててみても、万が一に間違っている可能性だって無いとはいえないのである。
 

 そこで、あえて「ズボンに残るナゾの折り目」は無視して、素直に「金正日の足の長さ」を計ってみることにした。とりあえずは、Googleのイメージ検索で集めた金正日の写真から、身長に対する股下長を計ってみることにしたのである。また、歩いているときの画像など明らかに膝の位置が分かるものについては、股下長を「膝上・膝下」に分けて画像計測してみた。
 

金正日の脚の長さを測ってみるのだ
股下長 : 43 %

膝下長 / 股下長 = 70%
股下長 : 41 %

膝下長 / 股下長 = 68%
股下長 : 40%

 上の三枚の画像で計測してみた結果では、金正日の股下長はおおよそ身長の42%弱という結果が得られる。三枚の画像から得られた結果がとても良く一致するところから、この値はまぁ信頼できると考えて良いと思う。ところで、実は短足胴長で世間にその名を知られる日本人の平均股下長でさえ44%強なのである(「日本人の人体計測データ」)。すると、金正日の股下42%弱という値よりよっぽど日本人の平均値の方が高いということになるのである。つまりは、胴長短足の日本人よりも金正日はさらに胴長短足なのである。もちろん、とてつもなく短足というわけではないが、とても金正日がシークレットブーツを履いているとはとても思えない脚の短さなのである。

 ということは、裾下15cm上でその存在を主張する「ズボンの奇妙キテレツなシワ」は金正日の脚の短さ故にズボン内部に大幅に折りたたまれている裾上げのせいなのだろうか?「シークレットブーツ疑惑」は冤罪であって、それは単に哀しき短足の証拠なのだろうか?どんなズボンも全てが全て長すぎて必ず裾上げが必要で、その裾上げの証拠が必ずズボンに現れてしまっているのだろうか?金正日の「シークレットブーツ疑惑」は事実無根であったのだろうか?

 いいや、違うのである。上の左二枚の写真をじっくり眺めるまでもなく、股下長の割に膝下長がやたらめったら長いのである。異常と言っても良いほどに膝下が長いのだ。日本人の場合、(膝下長/ 股下長)の平均は約60%である。金正日は別に日本人ではないが、この金正日の約69%という値はあまりに異常なのである。もし、日本人の場合と同じように(膝下長/ 股下長)が60%であるとしたら、ホントの膝下長を x ( % ) とすれば

x / ( x+ 13) == 0.6
x = 19.5
であるから、金正日の膝下長は約29%ではなく約20%でなければならないのである。じゃぁ、その29%から20%に減った9%は一体何だろうか?あまりに不可解な「股下にあるけど膝下じゃない、靴の上にあるけど人体じゃない、それは何かと問われてしまう」ナゾの9%の高さが一体何かというと、それはもちろんシークレットブーツの高さに決まっているのである。金正日の身長を仮に165cm位とすれば、人間形状の平均値をもとに言えば、そのおおよそ9%= 15cmがシークレットブーツの高さである、ということになるのだ。

 そう、何と不肖・宮嶋茂樹らが「ズボンの裾の角度を頼りに計算されたシークレットブーツの高さ= 15cm」という結果とピッタリ一致するのである。方や、ズボンの裾に浮かび上がる「ズボンの奇妙キテレツなシワ」から推定したシークレットブーツの高さと、胴長短足の日本人の平均値から推定された「股下にあるけど膝下じゃない、靴の上にあるけど人体じゃない」ナゾの9%の高さが見事なまでに一致するのである。金正日のシークレットブーツの高さは15cm程度であると、複数の別の手法から確認されてしまったわけなのである。

 というわけで、今回の研究から「金正日はムチャクチャ短足で、15cmもの高さのシークレットブーツを履いてみても、なおまだ胴長短足の平均的日本人よりもまだまだ股下長が短いのだ…」という哀しい真実が、金正日のズボンの裾のベールの内側から浮かび上がってくるのである。
 
 

あまりにアブナイ、15cm高のシークレットブーツを履いた状態での階段降り。
まるで膝と踵の間にもう一つ関節があるような…。
そして、後ろに控える人たちの「心配そうな視線」が金正日の足下に集中しているような…?

 ところで、上の写真は「あまりにアブナイ15cm高のシークレットブーツを履いた状態での金正日の階段降りのシーン」である。まるで、金正日には膝と踵の間にもう一つ関節があるような不自然で奇妙な脚の形に見えてしまうのだ。そして、後ろに控える人たちの「心配そうな視線」が金正日の足下に集中しているような気がしてしまうのである。
 こんな奇妙な歩き方を眺めていると、ベールの内側の不自然でウソッコな足下に気をつけて欲しいな、と強く強く思うのである。

2003-03-22[n年前へ]

宮嶋茂樹 in バクダッド 

 テレビ中継にフリーカメラマン宮嶋茂樹というテロップと共に、不肖・宮嶋茂樹が登場していた。いや、勝谷誠彦が綴る本ではないから、カメラマン宮嶋茂樹と言った方が良いだろうか。ぜひぜひ、レンズの向こうの色んな景色を写し取ってきて欲しいものなのである。

2011-02-20[n年前へ]

カメラマントーク「宮嶋茂樹 v.s. 高橋邦典」前編 

 「同じ道を極めた3人のプロフェッショナルが司会なし台本なしで語り合う」という、「ディープピープル」という番組の「#8 戦場カメラマン」を観る機会がありました。それがとても興味深くて、思わず語られていた内容を(少しマニアックかもしれませんが)メモしてしまいました。…というわけで、そんなメモの「前編」です。

宮嶋茂樹「高橋さんの写真は、私も何度も拝見させて頂いているんですが、どうやって撮ったかわからないですね。(たとえば、リベリアの写真)あのRPG(対戦車兵器)出してる一人だけだったら、俺でも何とか撮れるかもしれないけれど、手前の人をスローシャッターに入れた辺りは、いまだにどうやって撮ったかわからない」
高橋邦典「あれは、手前の人が(ただ)入ってきたんです。橋を隔てて、反政府側と政府側とが撃ち合いしてたんです。僕らは(当然)政府側の方から撮っていたんですが、10〜15人ぐらいの兵士が入れ替わり立ち代わり、隠れたところから走って来て道の真ん中に出て、ボーンと撃ってまた向こうに行くわけです。その人たちに僕らはくっついて出て行って、撃つ瞬間にパパパパッと撮って、また隠れに戻るということを繰り返していたんです。それ、僕は当然RPG撃ってる奴を撮っていたら、(手前の)彼がシュッと(ファインダーの中に)入って来たという・・・だからたまたまのラッキーなんですよ」

宮嶋茂樹「高橋さん、ワイド系がお好きなんですか?」
高橋邦典「はい。最近はもう24mm-105mmのズームレンズが多いんですよね。使い勝手が良くて、これ一台で90パーセント撮りますね」
宮嶋茂樹「私は良く使うのは24mm-70mm、それと70mm-200mmのスームレンズで、すぐ撮れるようにしているんですけど、高橋さんは16mm, 35mm, 24mm-105mmの他に、もうちょっと望遠はないんですか?」
高橋邦典「70mm-200mmを持ってます。それは、必要な時は持って行きますよ」
宮嶋茂樹「高橋さんは、ワイド系中心だと言うけど」
高橋邦典「やっぱり、撮った時に自分が近づいてると、その写真を見た人も同じ距離感になると思うんですよ。そう思いません?ワイドで撮ったら、撮られた写真を見た人もその距離感で写真を見ると、ぼくは思うんですよね。それだけ現実感があるっていうかね、伝えられるんじゃないかっていうのはありますね」
宮嶋茂樹「私から言わせると、他のカメラマンにアングルを譲らない、ってのはありますよね」
高橋邦典「それはありますね。16mmとかでガッと迫るやつとか」
宮嶋茂樹「他に3,4人カメラマンいて、16,35mmで一番いいアングル取って占めちゃったら、譲りたくないですもんね。私ら写真週刊誌出身だったんで、16mmっていうのは、犯人送る車を撮る時に一番撮りやすいんで(笑)」
高橋邦典「(窓ガラスにカメラ押し付けて)ガシーンとやるやつですね(笑)」
宮嶋茂樹「どうしてもあのイメージしかないんですよね、16mmって(笑)」
高橋邦典「あと、そういう時はちょっと(他のカメラマンの)首根っこを引っ張ったりして(笑)」
高橋邦典「被写体の感情が強ければ強いほど、構図とか光とか関係無しに、そのままストレートに撮っても強力な写真になると思うんですよね。自分の中では、一番大事なのは感情。感情が第一で、その後、光と構図が三本の柱なんですよ、僕の中では。その三つが揃った時パーフェクトな写真になるんですけど、滅多にそういうことはないじゃないですか。ただ、構図は100パーセント、カメラマンがコントロールできるんですよね。だから、実力が一番出るのは構図だと思うんですよ。そういう意味で、構図は大切だと思います」
 さらに、続きます(カメラマントーク「宮嶋茂樹 v.s. 高橋邦典 v.s. 渡辺陽一」中編)

2011-02-21[n年前へ]

カメラマントーク「宮嶋茂樹 v.s. 高橋邦典 v.s. 渡辺陽一」中編 

 カメラマントーク「宮嶋茂樹 v.s. 高橋邦典」前編の続きです。前回分では、ほぼ狂言回しに徹していた”戦場カメラマン”渡辺陽一も、最後の一言がいい。

高橋邦典「今僕らが怖いのは銃撃とかではなくて、誘拐と群衆が怖いんですよね。群衆って、たとえ50人でも、1人、敵意持った奴が「(ぼくたちを指差して)うわぁ、この外国人だぁ」と言っただけで襲われるでしょう? ソマリアなんか、それで相当死んだでしょう」だから、群衆の中にいる時に、孤立しない」
宮嶋茂樹「目立たない」
高橋邦典「そう、目立たない。だから、そういうヤバい時には一人で行かないですよね」
宮嶋茂樹「フリーって言っても、本当、お金からはフリーになれないですからね」
高橋邦典「ここに行きたい、と思ったって、先立つものがなければ結局行けないわけじゃないですか、現場にも。今、僕自身は大手メディアからフリーになったんで、その辺は凄くわかるんですけど、もうニュースとかでは勝負できないですよね。フリーランサーになると。使える金がないじゃないですか。大手メディアだと、ネットワークとかニューヨークタイムズとかはボンボン金を使って、ニュースの取材を最前線でやっていくわけですよ。そうすると、もうフリーの財力では勝てない。だから、フリーになったら、特に若い人だったら、そういった大手のメジャーなメディアが撮らないものを独自の視点で撮っていかない限り、これからサバイブしていくのは難しいんじゃないかなと思いますね」
宮嶋茂樹「いい時 right time、いい場所 right place にいれば、それで仕事はそこそこ半分以上成功したようなもので、同じ時期でも違う場所にいたら全然ダメですし、同じ場所でも一歩遅れたり・一歩早すぎたら全然ダメなケースもあるんでね」
高橋邦典「まぁ、そうですよね。だから、right place, right timeに行ければそれでほとんど撮影終了、…まぁ(笑)、終了じゃないですけど、八割がたはね(終了みたいなもので)」
渡辺陽一「僕自身、今まで振り返って行きますと、right place, right timeと真逆のwrong place, wrong timeばかりだった記憶があります。今でもright place right timeに突っ込んで行こうとしているんですけど、 今だに間違えてしまうことが多々あります。ただ、気をつけていることは、…とにかく、成田から出ちゃうこと」



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