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2008-05-24[n年前へ]

「大村益次郎」の頭 

 私が大村益次郎の肖像画を描いたキオソーネであれば、「コノアタマ、スコシ、ヘンデス!」と、何度も確かめただろう。しかし、益次郎の弟子は、「シ、然り。されど師匠はまさにこのようでありまして……」
 南伸坊は天才である。南伸坊が雑誌「旅」に連載したものが本になったのが、「歴史上の本人」だ。10年前の本である。その人のなりをして、その人が過ごした場所に行き、その人になって感じていく。
 神技とおそれられた大村益次郎の軍略とは、つまり「情報」であり「技術」であり、「近代」であり「合理主義」であった。……つまり、大村益次郎は、その頭によって必要とされ、その頭によって殺された。
 「この頭部は……」と私は頭部をまた脱ぎながら思った。見掛けの滑稽さに似つかわしくなく深刻である。
 大村益次郎には、平時に、学者や研究者として生かしてあげたがった。知ることの楽しさ、一途にそこにつき進んで、家庭に帰れば冗談を言って笑い転げるような、そんな生活をさせてあげたかった。そうしていたら、明治維新がならなかったとしてもだ。
  南伸坊 「歴史上の本人」

大村益次郎






2009-03-24[n年前へ]

江國さんの凄みをひとことで言えば・・・ 

 福田和也 「悪の読書術 」の「江國香織は天才である」から。

 何と云っても、江國さんの凄みというのは、比類のない文章上の技巧、意識の確かさと、古来天才の症例分析でよく語られる境界症例的な精神の危うさが同居しているということでしょう。

福田和也 「悪の読書術

2009-04-01[n年前へ]

1%の閃き、そして99%の努力 

天才は1%の閃き、そして99%の努力だ。

トーマス・エジソン
Genius is one percent inspiration,
ninety-nine percent perspiration.

Thomas A. Edison, Harper's Monthly, 1932

2009-05-28[n年前へ]

数学の難問も時価総額も...Wolfram Alphaに聞け!超便利に使える検索例文集 

 「数学の難問も時価総額も...Wolfram Alphaに聞け!超便利に使える検索例文集

 ここでは質問投げると答えを返してくれる、天才ウルフラムのナレッジ計算処理エンジン「Wolfram|Alpha」(ウルフラム・アルファ)の便利な使い方をご紹介しますね。

2009-10-17[n年前へ]

ライト兄弟の飛行機が実用化されなかった理由 

 山田大隆「心にしみる天才の逸話20―天才科学者の人柄、生活、発想のエピソード (ブルーバックス) 」のライト兄弟に関する章から。

 ライト兄弟の飛行機には二つの謎がある。それは、ライト機に一貫してついていた「先翼」と「チェーンドライブ」である。先翼はいわゆる昇降舵で、チェーンドライブはエンジンからプロペラへの駆動系である。なぜ、これらが謎であるかというと、この二つの技術だけは、じつに効率の悪い不自然な技術だったのである。(先翼は主翼前で乱流を発生させ、飛行が不安定になる。チェーンは、外れ・切れ・エネルギーロスも大きい)
 この二つの技術をよく見ると、先翼は「舵取りが前」、チェーンドライブは「動力伝達はチェーン」ということである。つまり、これらは自転車の発想なのだ。もともと自転車屋であった兄弟は、最後まで自転車の発想から抜けられなかったのである。



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