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2015-11-07[n年前へ]

「クレジットカード約款」や「インク変更」とか「傾斜マンション」とか 

 クレジットカード手続き書類の重要項目欄が極小文字で印刷されてる。高さで0.7ミリくらい、ホチキスの針の先より少し大きい程度。20cmの距離から眺めたとすると、計算すると、(文字を24×24で表現すると)視力2.0が必須という計算に。

3:09 PM - 8 Nov 2015

 横浜の傾斜マンションは10~12階建てで、建物間で2cmができたという。段差ができたのが高さ20〜30メートルくらいの地点とすると、建物の傾斜は2度強というところだろうか。…あれ?ピサの斜塔が4度くらいというのと比べると結構大きい?

6:22 PM - 3 Nov 2015

 不思議なことが起きている。ボールペン、パイロット ハイテックCコレトの黒インクが切り替わりつつある。ここ1・2ヶ月前に買ったものは赤外線を吸収するのだけど、ここ1〜2週間中に買ったものは透けて見える。カーボンブラックを使わなくなった?

6:07 PM - 2 Nov 2015
 手持ちペンで調べて見ると、Zebraのハイマッキーは赤外線を通さなくて、マッキーは赤外線を通す。…けれど、手持ちのハイマッキーはずいぶん古いから、これも最近のモデルでは違ったりするのかも…。

6:21 PM - 2 Nov 2015
 引き出しに入ってたゼブラ、ハイマッキーは赤外線に不透明だけど、マッキーは赤外線に透明。時期が違うせいかと思いローソン100に買いに行ってみたら、今売っているものも同様だった。ということは、太くて「ハイ」が付くか否かで耐光性がずいぶんと違っていたりするのかも。

7:38 PM - 2 Nov 2015

2015-11-08[n年前へ]

「好景気になると(3年後に)スカート丈は短くなる!?」の法則 

 「好景気になると(3年後に)スカート丈は短くなる!?」の法則を書きました。

 「女性のスカート丈は景気の動きと一致する」という経済理論があることをご存じでしょうか?1926年、米国ペンシルバニア大学ワートン校教授だった経済学者ジョージ・テーラー(George Taylor)は「経済指標とスカート丈は同じように動く」と考え、「スカート丈指標」というものを提唱しました。好景気になると女性のスカート丈は短くなり、ミニスカートが流行り、その逆に景気が悪くなるとスカート丈は長く女性たちの足は隠されていくのだ…という理論です。

「好景気になると(3年後に)スカート丈は短くなる!?」の法則 






2015-11-13[n年前へ]

グラビアアイドルの肌を魅力的にする画像処理 

 「愛川ゆず季」のグラビア写真を、さらに(個人の趣味はあれど)魅力的に美しく透明にしてみました。行った作業はとても簡単で、久保尋之らの"曲率に依存する反射関数を用いた半透明物体の…"を踏まえ、肌色領域を抽出した上、ランバート反射物体のコサイン関数に比例する輝度を分布を(RGBの波長違いを踏まえて)変化の少ない階調変換を掛けることで、グラビアアイドルの肌を魅力的にする画像処理を掛けてみた…という具合です。

 下のモーフィング動画は、元画像を「魅力的画像」に変化させてみたものです。こうした処理は、昔から手作業で行われていたものと本質的に同じですが、そうした処理の原理・理屈を納得した上で行ってみると、結構面白く感じるものです。

 ちなみに、この「グラビアアイドルの肌を魅力的にする画像処理」を倉持由香の写真に掛けて眺めたのがリンク先です。こうした機能を(人の好みに合わせたカスタマイズ機能付きで)ブラウザ標準機能にすると喜ばれるかもしれません。

2015-11-14[n年前へ]

「裸が見える!?男子の夢をかなえる妄想画像」 

 「裸が見える!?男子の夢をかなえる妄想画像」を書きました。いわゆる元ネタは離れて眺めると魅力溢れるマリリン・モンローで、近づいて眺めれば天才アインシュタインの姿が見える画像です。眺める距離でマリリンとアインシュタイン…という全く違う姿が見えるの不思議な画像も面白いですが、中2妄想男子的には魅力的なマリリン・モンローの姿の中に見えるのはアインシュタインの頭脳より、そのボディの内側イコール衣服の下の裸姿が見えた方がずっと魅力的だ!というわけで、「裸が見える!?男子の夢をかなえる妄想画像」を作ってみました。

 マリリンモンローとアインシュタインという二人の画像、それは「対称的存在」という印象が強く、「とても変化する画像」として取り扱われることが多いと思います。けれど、意外に繋がっている存在であることはあまり知られていません(続く)。

2015-11-27[n年前へ]

Ricoh ThetaSで全天周/HDR/立体動画の撮影に挑戦してみる その1 

 周囲360度、もう少し正確に言えば立体角にして約4πステララジアンの全天周を撮影することができるRICOH RICOH THETA S の撮影動画を、よりリアルに拡張してみたくなりました。そこで、「HDR(High Dynamic Range)」「立体(奥行き)」という2つの軸、つまり、明るさの幅と階調性および3次元的な距離感を、複数のThetaSを組み合わせて撮影する実験を始めました。

 本来、ThetaSは2台の魚眼撮影を表裏にコンパクトに組み合わせることで、全天周撮影を可能にしているところに特徴(および特長)があります。それに対して、HDR撮影や立体撮影を行いたい場合は、役割が異なる複数のカメラを概略球面状に配置するような構成にしたくなります。そのため、多数のThetaSを組み合わせて全天周/HDR/立体動画を撮影しようとすると、「非常にバランスが悪い」構成になってしまいそうです。そこで、今回は、最小限のRicoh ThetaS2台をコンパクトに使い、全天周/HDR/立体動画の撮影に挑戦してみることにしました。

 使うシステムは、右画像のように2台のThetaSを配置した機材です。ひとつは2台のThetaSを3脚上に鉛直に配置したもので、もうひとつは水平に配置したものです。このような配置にした上で、HDR撮影を行いたい場合には、各ThetaSの露出条件を変えつつ動画撮影を行い、異なる2種の露出による動画を組み合わせてHDR全天周動画を撮影します。また、それぞれのカメラから撮影された画像の「視差」から、奥行き情報(距離マップ)を作成することで、3次元情報も持った全天周動画を作りだそう、という狙いです。

 鉛直配置と水平配置の違いは、次のようになります。

  • 水平配置:正面(前方)および背面(後方)に対しては、各カメラで撮影された映像をそのまま左右の目用の画像として用いれば、自然な立体動画を撮影することができます。ただし、(左右にカメラが配置されているため)左右方向には他カメラが写っていて、全天周撮影が一部阻害されているというデメリットがあります。また、左右カメラから視差(距離)情報を得ることができるのは、正面・上面・下面・背面を”黄道”状にとりまく領域で、左右方向には距離を(理想的な場合ですら)得られない方向があります。また、HDR撮影する時には、左右カメラが担うべき露出役割には、特に必然性はありません。ひとことで言うと、「前後方向には(HDR撮影を行わなければ)安易に立体視ができる」システムです。
  • 鉛直配置:鉛直上下に配置することで、上部カメラには全く「他カメラにより遮蔽される領域(ケラレ)」はありません。また、景色というものは一般的に、上部と下部で明るさが大きく異なっているのが普通です。たとえば、星空と街の夜風景、あるいは、明るく輝く太陽や雲と、木陰に隠れた暗い領域…つまり、この構成では上部カメラと下部カメラの露出条件には必然性が生まれます。また、上下部カメラから直接立体視をすることはできませんが、鉛直方向2台のカメラの視差から距離情報を得ることができる方向は、水平方向360度の領域です。距離情報を知りたいのは、周囲水平方向に近いところにある物体であることも多いですし、「頭上方向には無限遠の距離に空があり、足下には地平線まで続く地面がある」という仮定を用いたりすることができます。こちらの構成をひとことでいうと、「変態的構成だけれども、最小限の構成で最大の効果を得ようとする(けれど頭でっかちの計画っぽい)システム」です。

「水平配置のステレオ撮影例(平行法)」

「鉛直配置のHDR/全天周/3Dキャプチャ例(平行法)」

 というわけで、これらの機材を11月の満月の時期、タイのスコータイ・チェンマイ・バンコクに持ち込んで、遺跡やお祭りや街風景を撮影してみることにしました。(続く)