2005-05-01[n年前へ]
2005-05-02[n年前へ]
■学生による授業評価アンケート調査の分析
「何をすれば良いかがわかっているようなテスト=することが決まっているようなテスト」でなくて、「問題を解決するようなタイプのテスト」を学生にさせたりはしないものなの?と高校の先生に聞いてみた。
すると「そういう-新しい問題を解決させるような-タイプのテストをするとどうしてもテスト結果の点数が悪くなります。単なる知識確認でなくて、そういった問題解決の能力はすぐには身につけさせることができませんから。ところが、テストの点数が悪くなると、-学生からの授業評価アンケートの結果-が悪くなってしまいます。そんな状況で、よく言われるのが-授業でやったことのないことをテストに出した-という批判です。結局、そういった「問題を解決するようなタイプのテスト」を出題したりすると、教師(授業)の評価が悪くなってしまうわけです。すると、そういった「問題を解決するようなタイプのテスト」タイプのテストはなかなか出題できなくなってしまうんですよね…」という話を聞いた。
そういう状況を聞きながら、「学生による授業評価アンケート調査の分析」を読んでみた。ついでに、「物事を的確に認識し、深い洞察力と明快な判断力で課題を解決できる能力と忍耐力を調べる」という謳い文句のICUの問題を眺めてみた(リンク先は大学入試の問題だけれど、高校入試の問題もきっと今でもこんな感じなのだろう)。
「授業でやったことのないことをテストに出した」という批判を避けるためには、「教えたいこと」と「テストの内容」が直結していれば良いのだろうか。それとも、学生の「学びたいこと」に忠実になるべきだろうか?大学生では「学生が学びたいこと」「教師が教えたいこと」「学校に教えておいて欲しいこと」の乖離はどのくらいあるのだろうか。それが高校生ならどうだろうか?
■第179回 鉄道総研月例発表会「最近の車両技術」
5月18日(水)の13:30〜16:55に新宿の工学院大学3F 312号教室で開催される、「最近の車両関係の研究開発」「次世代振子制御システムの開発」「側面衝突時の車体変形特性評価」といった辺りの報告がある第179回 鉄道総研月例発表会「最近の車両技術」.
2005-05-03[n年前へ]
■Thinkpad加速度(傾斜)センサ読み取りアプリケーション
最近発売されているThinkpad(他のノートPCでも同様ですが)では加速度センサを搭載していて、急な加速度変化が生じたときにはハードディスクを停止させる機能が搭載されています。つまり、Thinkpad(ノートPCを)を落としたときとか強い揺れが生じたときに、ハードディスクが破損しないようにヘッドを待避させ、データ消失を防ぐわけです。
そのThinkpadの加速度センサの時々刻々の検出値を出力するアプリケーションを組んでみました(GetAccelerometer.050503.lzh 57kB) Thinkpadが搭載している2軸の加速度センサの検出値を、とりあえず"Y軸値, X軸値"の形式でコンソール出力し続けます。加速度センサは、重力が働いている通常環境下では傾斜センサとして使うことができるわけですから、X軸値はThinkpadの横方向(左右の高さ後外)の傾斜を示し、Y軸値は奥行き方向(手前と奥の高さの違い)の傾斜を示すことになります。アプリケーションの使い方は、
GetAccelerometer.exe 100 1000という具合です。引数1はセンサ出力の間隔(ms)で、引数2は出力回数です。上の例では、100ms間隔で1000回にわたりセンサ値を出力します。つまり、上の例では100秒間にわたり10Hzのサンプリング周波数で加速度(傾斜)を出力し続けます。ハードディスク保護機構が備わっているここ数年のThinkpad(T41以降及びX41以降)ユーザーの方なら、色々楽しめる使い方があるかもしれませんね。
■Thinkpadを傾けてWindowを動かそう
というわけで、ついでに作ってみたのが「Thinkpadを傾けるとWindowが動くアプリケーションTilt_It.050503.lzh 248kB)」Thinkpadを左へ傾けるとWindowが左へ滑って移動していき、Thinkpadを右へ傾けるとWindowは右へ滑っていきます。もちろん、奥へ傾ければ上へと上がっていきますし、手前に傾けると下へ落ちていきます。右の画像内で、ブラウザ画面の前にある小さなWindowがありますが、そのWindowがThinkpad自身の傾きと連動して動くようになっています。
Thinkpad T41, X41以降のユーザーの方は、是非Thinkpadの液晶ディスプレイを180度広げた状態で、このソフトを使ってThinkpadを傾けてWindowを動かしてみましょう。何の役にも立たないソフトウェアですが、案外新鮮で面白いのではないでしょうか。結構、気持ち良いですよ。(地球を動かしたりも…できます) 動かしてみた画像はこちらにあります。
■ThinkPad X41 Tablet PC
傾斜センサが付いて、液晶ディスプレイにタッチセンサも付いているThinkPad X41 のTablet PCバージョン。ユーザの感覚に直結した傾斜センサやタッチ・センサを使って色々なソフトウェアを作って遊んでみると面白いかも。重量が軽ければ、アイデアスケッチ用にT42pと併用しても良いかなぁ。いつの間にか機種が増えている東芝のTabletPCも良いかなぁ、加速度センサへのアクセス方法を調べなきゃいけないけれども…。
■測り売りアート
「絵画の総面積(cm2)で価格が決まります。 cm2数の単価は、メインの技法+支持体(ベースの素材)+画家レベルによって決定します」という測り売りアート。「原則1点モノで、ART-Meterで販売している絵は、画家が自分で 制作した世界に1つしかないオリジナル・購入するあなたのためだけの作品です」というのも定期的にチェックしたくなるかも。 from 「ラクガキボード(rakugaki.kayac.com)にアクセスできない…」
2005-05-04[n年前へ]
■(鉄道車両)技術用語解説
(鉄道車両)技術用語解説. from Fast&First情報掲示板
■広島カープの選手相関図
広島カープの選手たちが他のパ・リーグのチーム選手達とどんな関係があるかを示す「相関図」同期とか同郷繋がりはもちろんのこと、血液型がO型で乙女座繋がり、なんていう相関もあったりする。こんな面白いグラフを作ろうという発想をどんな人が出したのかをちょっと知りたい気もする…かも。 from test::blog
■Thinkpadで「地球転がしアプリ」
Thinkpadの傾斜センサを使って「地球転がしアプリ」を作ってみました(ThinkMarble.050505.lzh 11MB) ただデスクトップ上のWindowが動くよりは、地球がThinkpadの傾斜に従いデスクトップで転がっているのを眺める方が面白いかもしれません。付属のテクスチャ(レンダリング画像)ファイルを入れ替えれば、もちろんお好きな物体をデスクトップの上で転がすことができます。テクスチャの回転処理は後で気が向いたときに直すことにして(テクスチャ用のファイルの保持の仕方も変えたいようにも思いますし…)、とりあえず置いちゃいます。Thinkpad T41, X41以降のユーザーの方は地球をデスクトップで転がしてみたり、画面の端にぶつけて「コツン」と音を出したりしてみて下さいな。傾ければ傾けるほど、「いつもより余計に回しております〜」状態になります。動かしてみた画像はこちらにあります。
■「太陽系の惑星テクスチャ」と「太陽系シミュレータ」
太陽系の惑星の模様(テクスチャ)が揃っているTHE PLANETARY MAP HUB。太陽系シミュレータ(Solar System Simulator)も面白いかも。
2005-05-05[n年前へ]
■水戸黄門大学
水戸黄門大学. 地理学部・社会学部・音楽学部・理学部・美術学部・物理学部・史学部・文学部・家政学部・人間科学部・外国語学部・特別公開講座…と、充実しまくり。ちなみに、理学部では黄門さま御一行の移動続度の時速を算出していたりします。えっ?平均時速30km…だって!? えぇ、GPSで進路研究だってぇ…!?~
■「頭の中の妄想」と「証拠」
西村 肇氏の次の言葉を眺める。
本当の理科人間は理屈を言い争うディベートを好みません。どんな結論にも理屈はつけられるので、このようなコトバによる議論が、意味ある結論に導くとは思わないからです。理科人間の議論は一回で論戦を決着できる物証の提示…時折、頭の中の理屈は妄想に過ぎない、と思うことがある。頭の中の妄想に対して、その「正しさへの近さ・確からしさ」を決めるのは、人間(の頭)ではなくて、(自然科学で言うならば「自然」というような)物証なのだろうと思う。それが、(あえて理系・文系と二つに強引に分けるならば)「理科系」の素晴らしさ(同時につまらなさ)かもしれない、と思うことがある。
■「未来予想図の多数決」と「12人の怒れる男」
西村 肇氏の言葉は次のように続く。
独創的な仕事とは、みんなで相談して出来るものではなく、傑出した個人がみんなを引っ張って出来るものという点です「七割が賛成するプランは時すでに遅く、七割が反対するプランでやっと先手がとれる」という松下幸之助の言葉をひきつつ「周囲が - そんなのうまくいくわけない - と思っていることでもとにかくやってみて、他にないものを生み出していけたら…」と語る「反対の中からイノベーションは生まれる 」を読みつつ、確かに何か新しいことをするような場合には「(未来に)正しそうな考え」は必ず少数派になるものなのだろうなぁと想像する。多数決ではきっと未来予想図を描くことはできないだろう、と想像する(私には想像することしかできないけれど)。映画「12人の怒れる男」ではないが、多数の考えが「正しくなくて」の少数の考えが「正しい」ということは、決して稀ではないように見える。
もちろん、その未来予想図が「正しい」かどうかは、西村 肇氏の先の言葉「理科人間の議論は一回で論戦を決着できる物証の提示」で決められるべきものだと思う。つまり、人間の頭の中の想像・妄想ではなくて「描いた未来を物証で示す」べきものなのだろう、と思う。つまり、結局のところ「未来を予測する最良の方法は、未来を創りだすことだ(The best way to predict future is to invent it.)」というアラン・ケイ(Alan Kay)の言葉に尽きる、のだろう。「未来の想像・妄想図」を現実のものとして作り出してしまえば、それは想像や妄想の未来ではなく「現実」になるのだろう、と思う。現実に生み出された未来を見れば、そしてそれが実際素晴らしくて受け入れられていくものであれば、その未来予想図は「正しい」ということになるのだろう、と想像する。
■「何でもやればできる、という言葉」
ところで、 「未来予想図」は多数決で想像したり決めたりするものではなく、「未来は実際に作りだしてしまえば良いもの」ということを考えるとき、例えば「技術者と作業員」の
技術者とは、大勢の人たちが無理だと思っていたり、どれだけ試行錯誤してもうまくいかないような(例えばコンピュータに関連する)技術的な難題を、人並み外れた凄まじい問題解決能力で解決し、たちどころに目的を達成してしまう能力を持つ特殊な人たちのこと。多くの場合、置換不可能である。誰でも勉強すればなれる訳ではない。のような言葉を連想してしまう。「人並み外れた凄まじい問題解決能力でたちどころに目的を達成してしまう」ような人であれば、「未来を実際に作りだしてしまう」こともすぐにできそうだ。しかし、そんなことはなかなかできることでもなさそうだけれど…とも思ったりする。
以前、ペトロ三木が「ジェネジャン!」の何かの回で、他のタレント出演者たちに向かって
(芸能界で成功するのは才能のある一部の人間だけだろ)(才能あるヤツが)「何でもやればできる」みたいな発言をするから、ありもしない才能を信じる奴らが増えるんだよ。おまえらは社会に対して無責任なんだよ。というようなことを言っていたが、その言葉が頭の中にプカプカ浮かんでくる。「ぼくは別に何かの才能があるわけじゃない。誰でもみんなやろうと思えばできると思う」と語る堂本光一に、ペトロ三木が「アンタのルックスは(みんながみんな持っているもののはない)立派な才能だろ」とツッコんでいたのを思い出す。(社会に対して無責任とは思わないが)誰でも「何でもやればできる」わけではないよなぁ、と思ったりもする。そしてまた、「(何かを) - やろう - と努力をちゃんとできること」も「才能の一つ」なのかも、と思ったりもする。あついは、「誰でもみんなやろうと思えばできる」と信じる力こそが、欠かせない才能の一つなのかもしれない、とも思う。もしかしたら、それは「夢」を見たり、「夢」を見させたりする能力なのかもしれない。
登 大遊氏は尋常でない才能の持ち主だし、伊藤直也氏だってそれは同じだ。彼らの言葉を「なるほど」と熟読しながら、ふと我に返ると「12人の怒れる男」の正義を追求するヘンリー・フォンダではなく、人の意見に激しく左右されてしまう「12人の優しい日本人」になる自分がいる。彼らの言葉を眺めていると「…_|‾|○」という気持ちにもなったりするけれど、そんなorzな気分は「アラン・ケイの直筆サイン(The best way to predict the future is to invent it !)入り高座扇」ででも吹き飛ばすことにしてみようか。
■コマンドラインActionScript 2.0コンパイラ
コマンドラインActionScript 2.0コンパイラの解説「Motion-Twin ActionScript 2 Compiler」
■Quartz Composer
Mac OS X Tigerの「フローチャートのようにノードをつなぐだけで、モーショングラフィックスを作れる。プログラムを書かずに、インターネットからRSSをダウンロードして表示したり、画像をスライドショーさせたりすることができる」というQuartz Composer.
■Thinkpadモーションコントロール動画
Thinkpad加速度(傾斜)センサ読み取りアプリケーション、Thinkpadを傾けてWindowを動かそう、Thinkpadで「地球転がしアプリ」と遊んでみましたが、その内容をひとまず動画にしておきます。まずは、Thinkpadを傾けてWindowを動かすアプリ(Tilt_It.mov 5.3MB)とThinkpadで「地球転がしアプリ」(ThinkMarble.mov 8.5MB)です。
2005-05-06[n年前へ]
■「水粒子プログラム」と「タマ転がし」
ある掲示板で知ったことなのが、(そのWEBサイトの持ち主、情報の書き手の双方ともに)おそらく「この件でリンクされることは好まないだろう」と想像するので、(この件では)リンクは張らないのでおこうと思う。リンクを張るのであれば、後味が悪くなりがちなこの手の話ではなく、もっと違った大域照明(Global illumination)レンダラなどの面白い話題にしたい。
CGプログラムやゲーム・プログラム、あるいは、シミュレーション・プログラムに興味がある人、特にそんなプログラムを自作してみたい、と一度でも考えたことがある人であれば、第10回学生CGコンテストのインタラクティブ部門の佳作受賞作品「タマ転がし」(本文章の横に貼り付けた画像のうち、左の画像)を見れば、それが金子勇さんの「水粒子サンプル・プログラム」の動作画面(本文章の横に貼り付けた画像のうち、右の画像)だと一瞬でわかることだろう。もちろん、この両方を初めて見る人であっても、受賞作品の動画と金子さんの水粒子サンプル・プログラム(定数をいくつか変えた上で、コンパイルしたもの)の動作画面 (Balls.mov 5.6MB)を眺めてみれば、一目瞭然同じものであることがわかるはずだ。金子さんの水粒子サンプル・プログラムの定数を変えたものの動作画面を撮影したものが、インタラクティブ部門の佳作受賞作品「タマ転がし」である(もちろん、応募学生は金子氏ではない)。
コンテストの主催者曰く、「(受賞者の指導教員によると)金子氏に許可を得ている」ということではあるが、「制作過程の論理性・技術力・審美性・オリジナリティなどから、いかに新しい表現を追求しているかを評価基準とする」という謳い文句は…少し浮いてしまっているようにも思える。
話は少し変わる。当時の金子氏(47氏)が学生からの質問メールに誠実に対応されていたことに驚く。Winny裁判を(開発者として)抱え、また、他にも処理すべきメールが数多く溢れていただろうに、よくきちんと対応できるものだ。メールになかなか対応できていない自分を振り返ると、…感心してしまう。プログラムを書く速度だけでなく、メールを書く速度も天才的に速いのだろうか。才能もお金も、世の中のありとあらゆるものは同じモノどうしでの引力が強い、と考えれば納得できる。天は二物も三物も与えるし、お金はあるところに集まる。そして、電気オタクは秋葉原に集まる…とか?
■ 「一枚の画像から立体像を再現する技術」
Computer Vision at Microsoft Research Cambridgeの面白そうなプロジェクトの数々。「一枚の画像から立体像を再現する技術」もフェルメールの絵画や「そんな絵画が並ぶ不思議な美術館」の動画を眺めてみると、とても面白い。
また、フェルメール繋がりで「フェルメール風絵画を書く方法」と「フェルメール絵画の立体空間」も。
2005-05-07[n年前へ]
■We won't think about something,
見かけたJames Watsonの言葉
Most scientists say, 'we won't think about something until we know it's right'意訳すると、「確からしいデータを手に入れる前に、何かを考えるなんてムダムダ」という感じだろうか。あるいは超訳してしまうと「妄想ですよ、妄想」という感じだろうか。
■「失踪日記」 /いしかわじゅん
「主に、サインペンというかミリペンというか、均一な線で多少滲みがあって抵抗の少ないペンで描いている。これは、(…)結果として、吾妻の意図するものとは違うものができてしまう。違う意味のものになってしまう。与える印象も違うものになっている。絵は、内容をも規定するのだ。 (…)絶望がある。しかし捨てない矜持がある。吾妻は、また復活すると思う」という「失踪日記」いしかわじゅん.
■「もしあなたが部屋の中で一番賢い人だとしたら」
「Squeaker大島芳樹のカリフォルニア日記」の「アラン・ケイ UCLAの授業」及び「ポジティブ・フィードバック」を読み、アラン・ケイ(Alan Kay)が引用したJames Watsonの言葉を知る。
If you are the smartest person in the room, you are in the wrong room.「もしあなたが部屋の中で一番賢い人だとしたら、 あなたは間違った部屋にいる」DNA構造解明でノーベル賞を受賞したJames Watsonはこの言葉をよく語っているようだ(1, 2, 3, 4…)。もう少し長い言葉を眺めてみると、
If you are the smartest person in the room, you are in trouble. Because, nobody can help you.というような感じだろうか。「もしあなたが部屋の中で一番賢い人だとしたら、それはずいぶんと困難な状況だ。他の誰も、あなたを助けることができないのだから」というこの言葉を読んでいると、ふと「賢い人々と、難しい問題を探せ。賢い人々は自分達で固まりがちだ。」なんていう言葉も連想する。やはり、世の中のありとあらゆるものは同じモノどうしでの引力が強いのだろうか…。
■傾斜センサ制御版「水粒子プログラム」
せっかくなので、金子氏の「水粒子プログラム」にThinkpadモーションコントロール機能を付けてみた。Thinkpadの傾きに応じた方向の重力に従い水粒子が動くようにしてみた。つまり、Thinkpadを傾けた方向に、コロコロ…と水粒子たちが転がっていくのである。
その改造版の水粒子プログラム(Gravity_Balls.lzh 120kB)を動かしてみると、この動画(Gravity_Balls.mov 3.1MB)のようになった。…なかなか気持ちよい。けど、ハードディスク保護のためにある機能で楽しむと…揺らしまくりでハードディスクの寿命が短くなりそう…。けど、楽しい。
2005-05-08[n年前へ]
■「現代のフェルメール」と「水彩画のフェルメール」
「フェルメール風絵画を書く方法」を作成したJonathan Janson は「現代のフェルメールのような油絵」や「フェルメールに影響を受けた水彩画」を描く。「フェルメールに影響を受けた水彩画」はとても好きな感じだ。ぼんやりとした空気と、ボケつつも鋭い光と、そんな雰囲気が生々しく(だけど柔らかく)描かれている。アートエマルジョンを使った写真を、もっと素晴らしくした感じ。
■Multiplicity
1台のマシンのキーボードとマウスを使って、LANに接続された他のパソコンを操作する「どこドア + LANクリップボード」みたいなMultiplicity .
■生態系ピラミッドシミュレーションを違うピラミッドとして眺める
「(マウスによるドラッグ操作で)一部分のバランスを崩してみると、上の種族が『その種自身が多くなると減り』『下の種族が多くなると(上の種族が)増える』という法則で動く結果、全体としてあるバランスに落ち着く」という「生態系ピラミッドのシミュレーション」 もちろん、そのままで十分面白いけれども、その「生態系ピラミッド」を「違うピラミッド」として眺めてみるのも面白いかも。というわけで、そんな「ある種の違うピラミッド」の図を描いてみました。わかりやすくも、ホロリとくる組織図になっているかもしれません。
ちなみに、リンク先の説明文を引用してみると
上が壊れても下が残ることはありますが、下が壊れると必ず上が全部壊れちゃいます。頂点が偉いのではなく、頂点は大量の底辺に支えられてやっと存在しているのだとか。ですって。上の図中の言葉で入れ替えると…、「エライ人が壊れてもシタッパーズが残ることはありますが、シタッパーズが壊れると必ずエライ人が全部壊れちゃいます。エライ人が偉いのではなく、エライ人は大量のシタッパーズに支えられてやっと存在しているのだとか」という感じですねぇ…。うーん、だけど(哀しいことに)何だか少し違うような…気もします…。「現実には、とーーっても大きい植物のブロックの上に草食動物のブロックがちょんっと乗り、その草食動物をずーっと拡大すると肉食動物がちょこんっと乗っているというおおよそピラミッドとは呼べないバランス」というあたりが…原因なのかも。
2005-05-09[n年前へ]
■「デジタルハーフトーニングの最適化と評価手法」
以前、純愛で世界を描ききれをキッカケに、「最適化した純愛スクリーン」を作って頂いた阿部淑人氏による講習「デジタルハーフトーニングの最適化と評価手法」が5/20に開催されます。というわけで、感謝の気持ちと期待を込めての宣伝です。
2005-05-10[n年前へ]
■「月刊サッカーシミュレーション」
「 月刊サッカーシミュレーション」 サッカーはサッカーでも、現実サッカーではなく「ロボカップ・サッカーのシミュレーション」 とはいえ、かなり面白い。
■同じ「今日見た景色」を違う角度から見ると…。
一昨日眺めた「今日見た景色」秋葉原の街を歩く人たちを上から撮影してみた。同じ景色を違う角度から眺めてみると…こんな感じだったようだ。なんと、幼稚園児コスプレ…だ。この写真をよ〜く眺めてみればほぼ同じ景色であることがわかる、かも。
■「新たな道を歩き始める人へ」
現在発売中のUNIXマガジンに掲載されている山口英氏による「新たな道を歩き始める人へ」は必読。「これは新人のために書くのではない」という言葉で始まり、以下のような章が続く。「出る杭は伸びる」「毎日が勉強」「コミュニケータたれ」「本当にわかること、本当にできること」「自分の手足になる道具を持つ」「もうひとつの言葉=プログラミング言語」「Googleに頼らない、Googleに頼る」
2005-05-11[n年前へ]
2005-05-12[n年前へ]
2005-05-13[n年前へ]
■「天空を見つめる数多の瞳」
電磁波の「波長」「色温度」「どんな現象が見えるか」「どんな観測システムなら見えるか」などを一枚のチャートにまとめた「天空を見つめる数多の瞳」
2005-05-14[n年前へ]
■Escher in the Classroom
エッシャーの絵を題材に色んな遊びをしてみる、というEscher in the Classroom.
■「未来の立体ディスプレイ」を作る
「(いかにも)未来の立体ディスプレイ」のようなものを作ってみたい、とふと思いました。そこで、hirax.net式VR表示法なんていうのを作ってみました。二次元のディスプレイで立体を表示する(表示しているように見せかける)方法です。インタラクティヴに立体像を眺める方法と言った方が正確かもしれません。まずは、この動画やこの動画あるいはこの動画を見ればその動きがわかるだろうと思います。液晶画面に(まるでStar Warsのレイア姫のように)立ち上がっている女性の姿が浮かび上がって見えるのがわかるはずです。もう少し拡大してみると、こんな立体像が表示されていることになります。視野角の広い液晶なら、結構「未来の立体ディスプレイ」っぽくなるように思います。
一言で動作の仕組みを書くと、「ディスプレイ(PC)の傾斜がわかれば → その傾斜を生み出す観察者とPCの配置関係はほぼ一意に決まる(ディスプレイを支える人間の腕関節にはそんなに自由度が無いため) → ディスプレイとそのディスプレイを眺めている観察者の視点の位置関係がわかる → その視点からの映像をレンダリングして表示する」という仕掛けです。
ごく近い将来に、Non-perpendicular film planeの補正を入れる予定にしていますが、まだその補正を行っていません。そのため、現在時点では表示面の面内方向に大きな物体を表示すると歪みが発生してしまいます。というわけで、表示面の「面外方向のみに長い物体」を表示してテストしてみました。地球転がしアプリのような「球」だと「面外方向に全然長くない」ので効果がわかりづらいということで、ちょっと変えて「人」でテストをしてみました。
なお、もう少し詳しいテスト結果は別文章にする予定です。また、とりあえずはThinkpadのみですが3軸加速度を検出するToshiba系でもテストをしてみたいところです。
2005-05-15[n年前へ]
■BLOGPOLY
ネットサービスやツールを廻るBLOGPOLY. こんなのを眺めていると、WEBサイトでMONOPOLYを思い出す。5年前によく眺めていたページのうち、今でも残っているページがどのくらいあるものでしょうね?
「教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書」辺りを本屋でちょっと眺めてみたくなるような気も…。
■KHRONOS PROJECTOR
時間軸と空間軸を指先で歪ませ、かき混ぜるKHRONOS PROJECTOR.
■The Real Virtual Car Project
実際の車でゲーム用の環境を作り上げようというThe Real Virtual Car Project.
2005-05-16[n年前へ]
2005-05-17[n年前へ]
■品川から三島までの「新幹線の加速度」データ
ノートPC(Thinkpad)の加速度センサをいじりたい、と最初に思ったのは実はJR東海の「おかげ」だったりする。それは何故かといえば、…1,2年くらい前から「品川(新横浜) - 三島」の新幹線こだまの激しい揺れがどうにもこうにも耐え難く、「この激しい揺れを数値化してやるぞ!」「この揺れをグラフにしてやる!」と決意したことがキッカケだったのである…。
以前は、新幹線に乗車している時間は私にとって貴重で快適な作業時間だった。しかし、新幹線のダイヤが改正され、ほぼ同時に車両がひかりのお古が回されてきて以来、その気持ちの良い作業時間が消えてしまったのである。あまりの揺れに本も読めないし、PCの画面を見ながらの作業もできなくなってしまったのである。いや、実際ヒドイのだ…。
そして、ある時私だけが揺れを耐え難いと思っているわけでなく、私のPC(Thinkpad)もそう感じていることにも気づいた。つまり、あまりの揺れにハードディスクが保護モードに入り、ハードディスクが読み書き停止状態になってしまうのである。Thinkpadに内蔵された加速度センサが異常な揺れを検知し、ハードディスクを停止させてしまうわけである。そのため、文章書きなどもできなくなってしまっていることに気づいたのである。そんなこんなで、それまでは出張の旅に増える雑文の数もめっきり減ってしまったわけである。
そこで、この新幹線の揺れに(私と同じように)苦しんでいるThinkpadの加速度センサの値を読み取り、そのデータを片手に「JRの技術者に文句を言いたい!(心の中で)」と思ったのだった。「ちょっとヒドすぎない?」と(技術者っぽく)データ片手に文句を言ってみたかったのである(やっぱり心の中だけで)。
というわけで、新幹線のまずは加速度センサ値を計測してみました。出張帰りの「品川駅から三島駅まで」の10ms間隔加速度データです。列車は下りのこだま585号の8号車。通路側のシート上にPCを置いて、ひたすらデータをとってみました。さらなる解析(これらのデータのさらに微分値とか)は、また後ほど、です。
■品川から三島までの揺れデータ
というわけで、下りのこだま585号 8号車 通路側のシート上の「品川駅から三島駅まで」の揺れデータ(10ms間隔)です。加速度センサの傾斜出力値を微分しXY成分を2乗平方根をとったものを示しています。時刻表を見ると、「0分後 品川 → 11分後 新横浜 → 29分後 小田原 → 43分後 熱海 → 51分後 三島着」という感じです。もちろん、セットアップに若干の時間が掛かっていますので、その補正を行うと、大雑把に
-4分後 品川9分後 新横浜27分後 小田原39分後 熱海47分後 三島着という感じになると思います。よく眺めれば、停車時間(25-30分の間の「小田原での長い停車時間」とか)も見えてきますので、もう少し正確に走行場所に繋げることも簡単そうです。あぁ、携帯電話でGPS追尾をしておけばよかったですね。1分1回追尾なら、パケット代金もたいしたことないでしょうから。
ちなみに、縦軸の値で15を超える辺りだと、PCのハードディスク保護回路が働いて、ハードディスクが停止する感じです。
2005-05-18[n年前へ]
■簡単ネクタイ
ネクタイをたま〜に着ける。そんな時に便利そうな、簡単ネクタイ「英国式スマートネクタイ」の広告を見た。一つ買ってみようかな。何て言ったって、「英国式スマートネクタイ」なんだもの。これで、働く男の魅力が手に入る…かも。
2005-05-19[n年前へ]
■品川から三島までの振動データの「時間 v.s. 周波数解析」
せっかくなので、下りのこだま585号 8号車 通路側のシート上の「品川駅から三島駅まで」の揺れデータ(10ms間隔)の時間 v.s. 周波数解析も短時間フーリエ周波数解析(高速フーリエ変換とは別物ですね)で行ってみました。横軸が時間軸で品から三島までを示していて、縦軸が周波数軸で振動の周波数を示しています。
左(or 上)のチャートで、時間軸(横軸)25分過ぎに現れる高周波数を多く含む振動は小田原で停車中に「ひかり」か「のぞみ」が通過した際の振動でしょうか? 確認しやすいように、短時間フーリエ変換ウィンドーサイズを小さくしたものを右(or 下)に示してみます。
また、40分過ぎの激しい振動は熱海を出て箱根トンネルを通過中のものですね。…と、こんなことを調べても新幹線の振動が直ってくれるわけではないんですよね…。もうちょっと、快適にしてくれたら…良いなぁ。せめて、ハードディスク保護回路が働いたり、テーブルの上のコーヒーが倒れないくらいだったら良いなぁ。
2005-05-20[n年前へ]
■五反田・九段下
五反田で技術情報協会の「デジタルハーフトーニングの最適化と評価手法」阿部氏の4時間にわたる講習の資料は255枚。FFhで「すべてがFになって」終わるという辺りが実に凝っていた。4時間の講習というような場合には、本番で初めて「最初から最後まで喋る」とならざるをえないから、結構時間調整に不安を感じたりすると思うが、その状態でFFh枚に調整できる辺りがスゴイ。
巡回セールスマン問題の解説では借力氏の「超東京地図」が例に出されており、思わず笑ってしまった。エッシャーのDay and Nightスクリーンや純愛スクリーンや…と、とても楽しめた。気に入ったスライドの内の一枚は「最適解を探すためのやり方」を示した次のようなスライド。(ちょっと変えてあるけれど)
集中化と多様化・集中化 ・「良い解に近いところには、良い解が存在する」 という性質を信じ、良い解の周りで集中的に探索・多様化 ・「悪い解の周りで彷徨い、良い解に出会えない」 ことを避けるため、今までと違う場所を強制的に探索
夜は、きっと最初で最後の武道館アリーナ最前列。アンコール最後「私が見てきた全てのこと 無駄じゃないよって君に言って欲しい」の"ハローグッバイ"まで二時間半。
■世界でもっとも顔が知られた"Lenna"の全体写真
画像圧縮などの画像処理で一番顔が知られている人と言えばLennaだが、彼女がPlayboyのカバー・ガールだったとは知らなかった。まして、ヌード写真の顔部分だけを切り抜いていたとは知らなかった。というわけで、Lenna The Lenna Storyを眺める。(男の)画処理屋さんって本当にみんな女性のヌード写真が好きだなぁ…。
■「今日のコーヒー」日記
「会社でコーヒー淹れを担当するIさんは、毎日『今日のコーヒー』情報を付箋に書いて貼っていた。いつの間にか、コーヒーとは関係ない寸感もそこには書かれるようになっていた。そして、今日退社される記念に…今までの付箋が給湯室にまとめて張り出された。毎日少しずつ、色んなことを書き留めた結果は…」という「今日のコーヒー」日記。
2005-05-21[n年前へ]
■「集中化と多様化」
昨日のスライドは本人としては「こんな感じ」、と解説して頂きました。それが、下のようなスライドです。
「集中化」と「多様化」私の貧困な想像力で超訳すると、「良いものを知り(そこから学び、それを超え)、悪いものを知れ(反面教師として学び、新たな道を見つけろ)」という感じでしょうか。 (…きっと違う)
「集中化」 -> 改善力
良い解の近傍を探索すれば、もっとよい解が見つかるはず...
「多様化」-> 探索力
悪い解の近傍に陥らないように、広範に探索すればずっと良い解が見つかるはず
2005-05-22[n年前へ]
■DHCメークアップシミュレータ
「デジカメやカメラ付携帯でとった顔写真」を相手に、パソコンの画面上でDHCのメーク商品を試して、いろいろなメークを楽しむことができる「DHCメークアップシュミレータ」 from 遊んで学ぶお父さん
■ジャンケンに必ず勝つロボット
「高速モーションキャプチャ情報を利用し、人間の行動結果を(人間の行動が終了する前に)予測し、それに対するリアクションを起こす」ことにより「ジャンケンに必ず勝つロボット」 ジャンケン動画を見ると、いたって自然にロボットが勝ち続けている。なんというか、究極の「後出し」ジャンケン・ロボットだ。
同じような原理の高速バッティングロボットも面白い。 from いろいろ memo
■「品川←三島」と「東京→三島」の振動周波数比べ
とある条件下で比べた、「品川←三島」と「東京→三島」の振動周波数比べ、です。MorletのWaveletでMRAをかけた結果です。縦軸の周波数は(*100Hz)に相当します。「東京→三島」の時系列は「左→右」に進みますが、「品川←三島」の時系列は「右→左」に進む方向です。また、強度を示した色は左右でレンジを揃えていませんので、それぞれの周波数の特徴だけを比べることしかできません。
■技術的思考が欠如した記事
『「日勤」でうまくなるはずない…運転名人が指摘』という読売新聞の記事を読む。これは、典型的な「技術センスが完全に欠如した記事」である。
「停止位置は1 cm以内、到着時刻は5秒以内」という、「40年以上も前の」新幹線の許容範囲に対し、「オーバーランし、1分以上も遅れていた尼崎の事故車両とは別世界のような数字」と書き、「特別な列車でなくても、普段からみなさんその程度の誤差で運転していた。現在と比べ、ブレーキやモーターの性能が大きく劣っていた時代」と書く記者の感覚に驚く。現在の毎日の運行の中で「誤差」を生む原因は何だろうか?という考えを巡らせようともしなかった記事に感じられる。
この記事の書き手には、おそらく「ブレーキやモーターの性能の優劣」と「制御しやすさ」が等しいのだろう。
野球のノックは木製バットよりも金属バットの方が「当然」打ちやすいと考えているし、ジェット飛行機はプロペラ飛行機よりも操縦しやすいと「当然」考えているのだろう。
しかし、それは「違う」のである。
2005-05-24[n年前へ]
■「数理科学美術館」
「数理科学美術館」 同じ作者の「こびとのせかい」も面白い。少なくとも、「近すぎるものと遠すぎるものを普通の条件下で同時に見ることは不可能なのです。 しかし、私たち人間とジェリーとでは、その『近すぎるもの』の尺度が違います。 私たち人間にとって「近すぎるもの」も、ジェリーにとっては 「ちょっと近いもの」になり、景色と同時に見ることができてしまいます」という作り手の言葉に惹かれる人は眺めてみると、面白いかも。
■「怖さ」を支える「論理性」
昼、「自分の中の映画ランキング」の話になる。その中で「映画『リング』はとても怖かった。映画を見た後もとても怖かった」という人が多かった。そんな話を夜すると、アメリカ人いわく「映画『リング』は全然怖くない。少なくとも、見終わった瞬間には怖さが全然なくなってしまう」と言う。
なぜかというと、「怖さを裏付ける『論理』がないから」だと言う。「貞子が貞子たる論理が提供されていない」から全然怖くない。論理がないから、見終わった瞬間には忘れてしまうのだ、と言う。
2005-05-25[n年前へ]
■「力」が「加速度」に比例する
Thinkpad開発者である内藤在正の「(Thiknpadに関して)LINK http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0516/lenovo.htm変化はない、進化がある」という言葉を見る。「変化はない、進化がある」というその言葉は、ほんの一瞬だけ、不思議に響く。しかし、それは至極当然の事実に違いない。なぜなら、多くの場合において「変わらないことは、変わるということ」なのだから。変わらずにい続けるためには、進化(=これまでと同じように変化)することが欠かせないのだから。
例えるならば、「変化し続けるはてなにとって、変化するということはてながはてなたる所以であること」が良いかもしれない。もしも、「はてなが変化(進化)し続けることを止めてしまった」としたら、きっと「あぁ、はてなは変わって(変化して)しまった」と多くの人が呟くに違いない。「はてな」を例にとれば、「変わらないことは、変わるということ」であると、直感的にも理解しやすいように思える。
運動方程式では、力が加速度に比例する。いや、もっと正しく言えば、「目に見えない力というもの」は「目に見える加速度」の変化としてしか、認識されえない。だから、私たちは「力」は加速度の変化を媒介物として、感じることになる。
もしも、何かが同じ力を維持し続けたとしたら、その何かの位置はもちろん速度だってどんどん変わっていくことになる。「位置」ではなく、「力(あるいは加速度)」を無意識のうちに「変わる、変わらない」の基準として感じているように思う、少なくとも私は。
…変わらない力を維持し続けたとしたら、時が経るに従って(位置の変化分を表す)速度は変わっていく。加速度が変わっていくようすを眺めて初めて、私たちは「あぁ、(その何かの)力はずっと変わっていないなぁ」と感じるに違いない。だから、「(力が)変化しないと感じるためには、速度や位置はどんどん変わっていくことが必要」なんだろう、と思う。いや、そんな小うるさい屁理屈を持ち出すまでもなく、「変わらないことは、変わるということだ」と、言い切ってしまえば良いのか。
2005-05-26[n年前へ]
■「PowreRiserでリンダリンダ」
一時、ネットを駆け巡ったPowerRiserがテレビ等にちらほら出てくるようになった。PowreRiserを使って、ブルーハーツ風に跳びまくるのも面白いかも。
2005-05-27[n年前へ]
■大阪府立大学でマクルーハン
大阪府立大学で、印字(画像)出力市場の10年後、に関するシンポジウムを聴く。個人的には、アラン・ケイの言葉で話を締めくくった富士ゼロックスの深瀬氏の話と、マーシャル・マクルーハンの言葉で締めくくったリコーの平倉氏の話に興味を持った。もっとも、興味を持ったのはどういう人が・どういう言葉のひくかという点だった。
「アラン・ケイの言葉で話を締めくくった深瀬氏の話」には、「未来を予想しよう」というシンポジウムと「未来を予測する最良の方法は、未来を創りだすことだ"The best way to predict future is to invent it."」というアラン・ケイの言葉とどう両立するのか、を聞いてみたくなった。また、「マクルーハンの言葉で話を締めくくった平倉氏の話」には、マクルーハンの言葉に繋がるフレーズを眺めると、フォーカスされるべきは出力技術自体ではないのでは?という質問をしてみたくなった。いずれも、その答えは(自分自身が出すべきことだと思ったので)結局質問はしないまま…。
Gutenberg made everyone a reader,Xerox made everyone a publisher.
Marshall McLuhan
And, personal computers are making everyone an author.
Stewart BrandAnd, the Internet has made everyone a commentator.
Christian Science Monitor;June 19,1995
2005-05-28[n年前へ]
■「狭い世界(せかい)」と「世間(せけん)が狭い」
最近はPCを介して作業可能な仕事もたまっているので、あまり意味のない雑務に追われそうな今週は外へ出ることにして、神戸大学で開催されていた「ヒューマン・コミュニティ創成研究センター開設記念シンポジウム」やら、niftyとココログ出版を行っているあさひ高速印刷へ行ったりしていた。シンポジウム中の分科会「数理科学と音楽の融合」では仕事?を一緒にしたことがある日本電子計算の方が講演の一部を担当されていたりして、「あぁ、世界(せかい)は狭い」と思った。そして、あさひ高速印刷でも「はてなダイアリーブック」を眺めながら、氏のはてなメンバーとの接点を伺ったり、「ハッカーと画家」の話などを伺うと、「世界は狭すぎるかも」とまた思った。しかし、すぐこんな風に考え直した。
確かに、「世界は狭い」かもしれない。なにしろ、「アメリカで、誰かが(自分の知り合いからスタートして)6人の人を介したら"=six apart"、アメリカ中の人が繋がっている」という実験があるくらいなのだから。日本だって、(日本の人口から、多く見積もっても)6人の人を介せば日本中の人と繋がっているわけなのだから。
しかし、そんな風にたった「6人という距離」で日本人が繋がっていることは「ハブ空港」のように非常に他の人との繋がりが多い人たちが存在しているから、である。そういう「ハブ的な人たち(多くの人に知られ、人を知っていて、人を繋ぐ人たち)」がいなければ、多くの人が近くで繋がったりはしないし、「世界が狭く」なったりしないのである。先の「世界は狭い」と感じさせた「日本電子計算の方」も「あさひ高速印刷の方」も「はてなの方々」も、おそらくそんな「ハブ的な人たち」なに違いない。だとすると、「世界が狭い」なんて風に驚く必要は無いように思える。
ところで、「数理科学と音楽の融合」の講演はジャンル的には大好きな話だったのだが、聴いていてちょっと辛くも感じた。おそらく「教授陣」の「世間が狭すぎる」せいだと思うのだが、(おそらく技術背景などの知識がないために)内容的に10〜20年以上は古い感じであった。(「狭い世間」で自分を育てなければならない)所属する学生さん達はちょっともったいないかも、と感じた。境界科学は「教授陣(時には上の人の真似をした学生自身の)の狭い世間」を理由とした、「閉ざされた社会の中で自己完結し、外にアウトプットが出ない」という病気にかかりやすいと感じることが多い。神戸大学のシンポジウムの場では、その典型的な症状を感じた。
「世界が狭い」と「世間が狭い」は180度違う。「狭い世界」を造り出すのは「知り合いが多いハブ的な人の存在」であり、「狭い世間」を造り出すのは、「周囲状況と繋がらず離れてしまっている人」である。「世界が狭い」は「広い世界」を引力が強い人がねじ曲げて色々な場所を繋げていた結果であり、「世間が狭い」は「広い世界」を知らず閉ざされている状況である。「世界が狭い」と「世間が狭い」は大違いなのだから、自分が考える「世界(というもの)」が、果たしてそれは「(自分の外に広がる広い)世界」なのかそれとも「(自分の周りの狭い)世間」なのかを問い直す作業が必要だと思う。
■整髪剤の散布図
最近、良い感じに作られたグラフを見かけるようになった。大雑把な印象では、広告や雑誌で、散布図を特に多く見かけるようになった気がする。
というわけで、これが今日見た「整髪剤の散布グラフ」
2005-05-29[n年前へ]
■120 Years of Electronic Music
1870 - 1990までの電子楽器の歴史をリストにした120 Years of Electronic Music.
■太田朋
太田朋の立体額の、ゆっくりと 満ちてゆく。背景の絵と、その上に少し離れて重ねられた透明シート上に印刷された絵(とその影)が不思議な立体感(そして浮揚感)を創りだしている。
平行法で撮影した立体写真なので、ブラウザの機能でも使って、適当な大きさで表示すると、どんな風に「浮いて」見えるかを実感できるかも。
■「SEXの周期表」
購入したい時はここら辺から。他にも、ビールやワインや果物や野菜や…といった「色々なPERIODIC TABLE of ○×シリーズ」がある。
2005-05-30[n年前へ]
■「鼠を捕る猫は良い猫だ」
鼠を捕る猫は良い猫だ(作成途中)
2005-05-31[n年前へ]
■アオリ機能の付いたパンケーキ・レンズと立体アダプター
アオリ機能の付いたパンケーキ・レンズ。ボディキャップ程度の大きさで、焦点距離は35mm( x 1.6で50mm相当)。対応マウントが、プラクチカ(M42)、コニカミノルタα、ミノルタSR(MD)、キヤノンFD、キヤノンEF、オリンパスOM、ニコンF、ペンタックスK と幅広いところもGoodかも。
立体写真を簡単に撮影することができるLoreo 3D Lens in a capも良い感じ。