hirax.net::inside out::2001年10月29日

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2001-10-29[n年前へ]

今日の加納朋子 「月曜日の水玉模様」の文庫本 

 図書コーナーで「月曜日の水玉模様」の文庫本を買った。ハードカバーを持っているにも関わらず買ったのは、解説をじっくり読みたいから。
 「日常の謎」ミステリーが好きな人にとって、「解説」というのはこれもまたミステリーの謎解きそのものだと思う。自分が眺めていた小説の中の景色を「ほぅら、こんな見方もあるでしょう?」と解説が書くことで、その景色をまた違った場所から眺めたストーリーを描くのだから。
 でもって、この本の中の「毎日、乗り降りを繰り返す通勤電車の中で出会う、数百、数千の人達。彼らの一人一人はいったいどういう暮らしをし、何を考え、どこへ向かっているのだろう?」なんて加納朋子らしくて良いなぁ。瞬間写真コレクションも思わず連想してしまう。